ルノー カングー 試乗レポート(2/2)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:オートックワン編集部
国産ミニバンとは別次元の直進性と安定感
日本仕様のエンジンは1.6L直列4気筒で、4速ATと5速MTのトランスミッションが選べる点を含めて、旧型と変わらない。
最高出力は95psから105psにアップしたものの、車両重量は1,460kgと260kgも重くなっているので、加速は必要にして十分というレベル。
街中ではアクセルに余裕を持って走れたが、上り坂や高速道路では全開に頼る機会が多かった。でもそれを重大な欠点に思わなかったのは、乗り心地がいいからだ。
低速から高速まで、あらゆるショックをまろやかな上下動に変え、それ以外はほとんど揺れないのである。旧型もこの点では評価が高かったが、新型は格上のプラットフォームと車重の増加のおかげで、より落ち着いたフィーリングを味わえた。
いずれにしても、国産ミニバンとは別次元の快適性といえる。高速での直進性は安定しきっていて、Dレンジで2,750rpmの100km/hクルージングは平和そのものだ。コーナリングも苦にしない。
ソフトなサスペンションはロールこそ見せるものの、ステアリングの切れ味がおだやかなためもあって、一気にグラッとはこない。むしろしっとり動く足回りが粘り強くグリップしてくれるので、安心感を抱いたままペースを上げることができるのだ。
でも個人的には、それ以上に価格に驚いた。AT/MTともに、旧型のわずか6.8万円アップにすぎないのである。1.6Lという排気量で見れば割高に思えるかもしれないが、サイズアップしたボディが生み出す室内空間を基準として考えれば、国産ミニバンのライバルになるんじゃないだろうか。
ちなみに日本仕様とほぼ同じ本国モデルのATは240万円(1ユーロ=133円)する。インポーターの努力に感謝!である。
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