ポルシェ 新型911 カレラ カブリオレ 海外試乗レポート/金子浩久(1/2)

  • 筆者: 金子 浩久
  • カメラマン:ポルシェ・ジャパン
ポルシェ 新型911 カレラ カブリオレ 海外試乗レポート/金子浩久
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ポルシェ 911 カレラ/カレラS カブリオレポルシェ 911 カレラ/カレラS カブリオレ

早くも、ポルシェ911カレラにカブリオレが追加された。

911カレラは昨年10月のフランクフルト自動車ショーでフルモデルチェンジを果たし、続く12月の東京モーターショーでもその姿が披露された。

が、その時は基本となるクーペのみ。911シリーズは数多くのボディやエンジンなど豊富なバリエーションを数えることがよく知られている。そのバリエーション第一弾として発表されたのがカブリオレというわけである。

カブリオレは日本でも時々目にすることがあるが、実はクーペよりも生産台数が多いことはあまり知られていない。ボディ別での911の生産台数比率は、カブリオレ5:クーペ4:タルガ1。

実は世界的にはカブリオレはメジャーな存在なのである。カブリオレの多さにも驚かされるが、タルガが10%を占めていることにもビックリさせられる。タルガは日本では珍しいが、大きなガラススライディングルーフは明るく、風に当たりながらのドライビングと荷物の出し入れに便利なテールゲイトが大きな魅力となっている。

1982年以来、歴代911にはカブリオレが用意されていたが、今回は最も大きな進化が図られたと断言できるだろう。

それは、乗り込んだ瞬間から実感することができた。試乗車は3.8リッターエンジンとPDKトランスミッションを搭載するカレラSカブリオレだ。

幌の開閉時間はなんと!

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国際メディア試乗会が行われたスペインのグランカナリア島は、スペインとはいっても位置しているのは大西洋上のアフリカ西岸、モロッコよりも南だ。大航海時代、この島で水と食料を補給したスペインの艦船は、中南米目指して西へ向かい、喜望峰経由でインドを目指したポルトガル勢は南下を続けたという。そんな試乗ステージは、この季節でも暖かく、屋根を開けて走り出したくなる。

センターコンソールのスイッチを引き続ければ屋根が開く。50km/hまでならば、走行中でも開閉が可能だ。速い!13秒で最後のロックまで行う。先代の911カレラ・カブリオレが20秒だったから7秒も短くなった。この7秒は大きい。

念のため、スイッチを押し込んで閉めてみると、それも13秒。最後のロックまで自動で行う。弟分のボクスターも幌の開閉自体は電動で行われるが、最後のロックは手動で行わなければならない。

この7秒の短縮をもたらしたルーフトップシステムが新しい911カレラ・カブリオレの進化の最も大きなもののひとつである。「カブリオレというクルマの美しさを左右するのは、幌を閉めた時のカタチにあります。今回のフルモデルチェンジで、カレラ・カブリオレのシルエットは初めてクーペと一致しました」

そう語ったのは、プロジェクトリーダーのミハエル・シェッツレだ。オープンカーが幌を占めると幌の骨の部分だけが盛り上がって凸凹になりがちだが、今度のカレラ・カブリオレはたしかに、幌を閉めて真横から眺めてみると、クーペの911カレラと同じように屋根からリアバンパーにいたるラインがサラッとなだらかになっている。

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ポルシェ 911 カレラ/カレラS カブリオレ

幌は、アウター、防音材、ボウ(乗員の上の部分に来るマグネシウム合金製構造材)、インナーが組み合わさった4層構造になっている。見た目はキャンバスの布だけでできているようだが、防音材とサンドイッチされた軽量かつ強固なバウが収められている。見た目はシンプルなのだが、中身はなかなか複雑だ。

閉まり方も複雑になった。バウとリアウインドーがZ字型に折り畳まれると同時にサイドウインドーがハネ上げられ、コンパクトに畳まれていく。畳まれたルーフはエンジンの上部にコンパクトに収まるから、シルエットを乱すことがない。

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金子 浩久
筆者金子 浩久

モータリングライター 1961年東京生まれ。 自動車と自動車に関わる人間について執筆活動を行う。主な著書に、『10年10万キロストーリー』(1~4)、『セナと日本人』、『地球自動車旅行』、『ニッポン・ミニ・ストーリー』、『レクサスのジレンマ』、『力説自動車』など。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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