ポルシェ 新型 911カレラ/カレラSにダウンサイジングターボ! あの刺激的な吹け上がりはどう変化した!?[海外試乗レポ](1/3)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:ポルシェジャパン
スポーツカーの代名詞「911カレラ/カレラS」にも遂にダウンサイジングターボの波が訪れた
燃費向上とCO2削減のための自動車エンジンのダウンサイジングの波は、ついにスポーツカーの代表銘柄「ポルシェ 911カレラ」シリーズにも及んできた。
これまで、同シリーズのエンジンには2種類の排気量が存在していた。3.4リッターの911カレラ用と、3.8リッターのカレラS用の水平対向6気筒エンジンだ。
1964年のデビュー時の2.0リッターから拡大を続けてきた排気量が、今回のモデルチェンジで初めて3.0リッターに縮小され、カレラとカレラSの排気量に違いはなくなった。
そして、排気量縮小による出力減少を2基のターボチャージャーによる過給によって補っているのも911カレラシリーズ初めてのことになる。
ちなみに、「ポルシェ・ターボ」というモデルは1975年から造られ続けているが、あちらは最初から”911カレラシリーズとは別物のスーパーカー”という位置付けになっているので、”ターボ過給されるエンジンを搭載する911カレラとカレラS”としては初めてのことになるのである。
パワーもあがり、効率もあがった!
カレラとカレラSそれぞれの最高出力は370psと420psと、それぞれ先代よりも20ps向上している。さらに、最大トルクも450Nmと500Nmと、ともに先代から60Nm増大している。最高回転数は7500回転。両者の排気量は同一だが、カレラSはコンプレッサーが変更されたターボチャージャー、専用のexhaustシステムとエンジンマネージメントが備わったことによって、より大きな最高出力と最大トルクを出している。
カタログ上での性能は、0-100km/h加速がカレラが4.2秒、カレラSが3.9秒と期せずして両者ともにそれぞれ先代を0.2秒上回っている。どちらも、PDKとスポーツクロノパッケージ仕様車。カレラSは、今回初めて4.0秒を切ったカレラとなった。
また、ダウンサイジングの主目的である効率性も向上していて、カレラもカレラSも燃費は先代よりも約12%向上している。
要約すれば、”パワーは増大させ、効率は向上”という世のダウンサイズドエンジンと同じ道を歩み始めたというわけである。
[あの鋭いエンジンレスポンスはターボ化でどうなった!?・・・次ページへ続く]
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。