新型ノート買うならXグレード以外見ちゃダメ! そのワケとは!?(1/3)
- 筆者: 青山 尚暉
- カメラマン:茂呂 幸正
2020年はヤリスやフィット、しかも年の瀬に日産から新型ノートが登場とくれば、今年は国産コンパクトの当たり年であった。しかも後発なだけに新型ノートは先進安全装備にしても、電動化にしてもライバルよりかなりリードしているという。一体新型ノートはどれほど進化したのか? さらに買いグレードも教えます!
新型ノートはe-POWERのみで勝負だ
2012年にデビューした日産 新型ノートは、2016年のマイナーチェンジを機にシリーズ式ハイブリッドのe-POWERモデルを追加。すると人気は一気に爆発。2017〜19年において国産コンパクトカー販売台数NO.1の座につくなど、日産のドル箱的存在になっていた。
そんなノートが8年ぶりにフルモデルチェンジ。なんと、純ガソリン車を廃止し、自慢の電動車=e-POWERのみの展開という勝負に出たのである。そんな新型ノートに、日産のグランドライブというショートテストコースで短時間ながら、初試乗することができた。
全長は縮小も、犠牲はなし! ほど良いサイズに
新型ノートでまず注目したいのは、ボディサイズ。先代の全長4100×全幅1695×全高1525mm、ホイールベース2600mmに対して、新型は全長4045×全幅1695×全高1505mm、ホイールベース2580mmと、全長で55mm、ホイールベースで20mm短くなっている。
実は、新型ノートはルノー・ルーテシアとプラットフォームを共用するのだが、ひと回り小型化されたのは、ルノーとの大人の事情……ではない。
開発陣によれば、先代ノートは全長が長すぎて見え、運転がしにくそうな印象をユーザーに与えていた反省があり、今回、思い切ってリヤオーバーハングを中心に、あえてコンパクト化したのだという。
もちろん、それでも居住性、荷室の容量、使い勝手には十分に配慮した、ということである。
結果、メイングレードであるXの16インチタイヤ装着車でクラス最良となる最小回転半径4・9mを実現。いい意味でのダウンサイジングと言えそうだ。
室内はキックスより上? 見た目だけでも買いの一台
2021年にも投入される予定のクロスオーバーピュアEVのアリアにも通じる、新型ノートのエクステリアデザインもヒットの予感、むんむんである。
スタイリッシュさ、質感の高さ、そこはかとなく流行りのクロスオーバー感ある下半身、そして見せかけだけではないフロントバンパー左右の空力スリット、Xグレード用の標準16インチエアロフルホイールカバー(スチールホイールである)のカッコ良さなど、パッと見の商品力の高さは文句なし。
後席は狭くなった! だが必要十分なスペース
インテリアにしても、こう言ってはなんだが、キックスとは別物のデザイン性、質感の高さがあり、収納面でも一切手抜きなし。新しさと使い勝手の良さを見事に両立している印象だ。
ちなみに全長、ホイールベースの短縮の影響をほぼ唯一受けているのは後席部分で、そのニースペースは、身長172cmの筆者のドライビングポジション(シートリフターは最下端)背後に座って、ニースペースは先代が広々すぎる約270mmだったものが、新型は約200mmに減少(頭上方向はほぼ変わらない120mm)。室内長で見れば-35mmのはずなのに、いったいどうして!? だが、その理由は前席のシート位置にある。
先代に対して上下方向のリフター量が増え(30mmから70mmに)、筆者が好む最下端位置がより低くなり、後席に座った筆者の膝頭から水平に伸ばしたニースペースを計測した場合、後傾したシートバックのより高い位置で計ることになってしまうからだと推測できる。
新型ノートの名誉のために言っておくと、ニースペース約200mmは、コンパクトカーとして十分に余裕ある数値と言っていい(アクア160mm、マツダ2 105mm、ヤリスクロス115mm、キックス155mm)。
また、新型の後席は1段階のリクライニング機構を新設定。先代同様、足が引けないのは降車性で不利だが、大人4人が無理なくドライブを楽しめる室内空間であることは間違いない。
全長、ホイールベース短縮の影響をほぼ受けていないラゲッジスペースは奥行約660mm、幅1025mmと、先代の奥行約670mm、幅955mmに対して、幅方向を拡大。コンパクト化されてもラゲッジの使い勝手(容量)はむしろ向上しているのである。
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