新型ノート買うならXグレード以外見ちゃダメ! そのワケとは!?(2/3)

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心臓部の進化で高効率化!ワンペダルも超自然に

もちろん、e-POWERも進化。第二世代となり、発電用の1.2リッターエンジンに組み合わされるフロントモーターにかかわるユニットは40%の小型化、30%の軽量化を達成。バッテリー容量1.5kWhは先代と変わらないものの、EM47と呼ばれるモーター(先代はEM57)は116ps/2900rpm〜28.6kg-m/0-2900rpmとなり、先代に対して出力で約6%、トルクで約10%向上している。

さらに、バッテリー残量に余裕がある場合、極力、発電をしない(エンジンを始動させない)制御も新たに採用されている。

減速が“フツー”に! 苦手だった人もコレなら文句なし

e:POWERモデルの、充電不要の電動車であることとともに、e-POWERモデルの大きな特徴として挙げられるのが、ワンペダル走行だ

つまり、ブレーキを踏まずに、アクセルオフでブレーキングに匹敵する減速力が得られるアレである。

ただし、これまでのワンペダルによる減速Gは、好みが分かれたとも言える。そう、ギューっとした制動感、減速感によって体が前後に振られるのに違和感があり、クルマ酔いしやすく感じた人もいたはずである。

が、新型は、「SPORT」「ECO」「NORMAL」の3種類のドライブモードとなり、その特に力強い加速力が得られる「SPORT」と、デェフォルトの「ECO」モードに、Dレンジ、Bレンジを組み合わせることで得られるワンペダルによる減速Gを、より自然に制御。

また、SPORTとECOモードにクリープを設定し、駐車場などでの速度調整のしやすさ、走りやすさも実現しているのだ。

コーナー手前の減速も! プロパイロットもナビ連携で超絶進化

新型ノートのXグレードのみにOP設定されているプロパイロットの進化も目覚ましい。

スカイラインではプロパイロット2.0として、高精度3Dマップと7個のカメラ、ソナーを採用することで、ナビ案内中、ACC(アダプティブクルーズコントロール)の弱点でもあるカーブ、料金所前での自動速度制御を実現していた。だが、新型ノートのプロパイロットは1.5バージョンと言えるもので、3Dマップは使っていないものの、GPS、地図データとカメラ&レーダーによって、高速道路上でのカーブ手前減速制御(制限速度まで下げるイメージ)、標識の読み取りによる速度制御を”廉価に”可能にしているのだから画期的である。

電動パーキングブレーキやブレーキオートホールド機能に加え、高速道路上での渋滞追従機能も進化。これまでは停止後、3秒で追従走行がカットされてしまったのだが、新型は追従再開機能が30秒まで延長。プロパイロットの基本的な使い勝手(ACC)もより実用的になっているのである。

EVっぽさマシマシ! 気になるエンジン音はほぼなし

さて、そんな新型ノートのXグレードを走らせれば、まずは、当たり前だが、8年分の進化は明白。言ってみれば、2世代分、新しい。

先代はe-POWERをもってしても、基本設計の古さが乗り心地や操縦安定性、エンジン、静粛性などで目立ち、e-POWER頼りのコンパクトカー!? でもあったのだ。

あくまで路面のいいテストコースだけの走行であり、厳密な乗り心地の評価に関してはリアルワールドの試乗を待ってとなるが、ボディ剛性を高めたルノー共用次世代コンパクトカー向けプラットフォームがもたらす、新型の乗り心地のしっかり感、スムーズライド、フラット感は確認できた。

ステアリングの舵の効き、カーブでの安定感もなかなかだ(前席背もたれのサポート性は今一歩だったが)。

出足はもちろん、モーター走行だ。そこからも、EV走行を一段と粘り強く行ってくれる。さらにエンジンが始動し、発電している間の静かさも、大きく進化した部分。登坂路、山道を模したコースでアクセルペダルを深く踏み込むような場面でも、エンジンの高周波ノイズが抑えられ、終始、電動車らしい静かな走行が味わえたのである。

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積極的にワンペダルしたくなる仕様に

気になるe-POWERのワンペダル走行に関しては、様々なモードを試したが、特に約60km/h以下での日常域のワンペダルによる減速感が文句なくスムーズに、滑らかになっていた(そうした制御に変更)。

実は、個人的にワンペダルによる減速感が好きではなく、e-POWER車に乗っても、ワンペダルによる減速G制御がないノーマルモードで走ることも多かったのだが、新型ノートのワンペダルなら、ドライバー自身だけでなく、同乗者でも、減速Gに大きな違和感を覚えずに済むはずだ。

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青山 尚暉
筆者青山 尚暉

学生時代はプロミュージシャン、その後自動車専門誌2誌の編集を経てフリーのモータージャーナリストに。現在は自動車業界だけでなく、愛犬のラブラドールとジャックラッセルとともに、愛犬との快適で安全なクルマ旅を提案するドッグライフプロデューサーとしても活動中。また、クルマのパッケージを寸法で比較するため、独自の計測ツールを開発。1台につき25項目以上を詳密計測。実用性の目安として、記事中で展開している。現在、自動車用純正ペット用アクセサリーの企画、開発も行う。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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