日産 リーフで行く、東国三社パワースポット巡りロングドライブ!(2/2)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:小林 岳夫
自然な感じで使いこなせる優秀なプロパイロット
ちなみに、高速走行中に未来のドライブ感覚を体感できるのが「プロパイロット」。同一車線内に車体を留め、前走車との車間を維持して追従して走るもので、日産自動車では「高速道路 同一車線自動運転技術」と謳っています。
すでに、セレナやエクストレイルに搭載されていますが、リーフの場合、モーターで走ることもあって、クルマの動きの制御が緻密で自然な感覚で使いこなせるみたい。この種の機能が苦手としがちなIC付近の合流、分流の破線に遭遇しても、迷って制御を解除してしまわないあたりも優秀で使いやすい。
自動運転技術と言っても、基本的にはドライバーが周囲の状況を常に確認しながら走る義務があるけれど、アクセルとブレーキ、ハンドルの操作をクルマが制御してくれるので、リラックスしてドライブできるところがいいですね。そんなことを試しながら、リーフは茨城県の大栄ICの出口を通過。まずは東国三社巡りの前に、一般道で鹿島港の風力発電所が眺められるポイントを目指して進みます。
鹿島港の外気温は6℃。気温は朝よりもさらに低くなってきているし、雲行きも妖しい。ちなみに、バッテリーは高速移動で消耗したので、残量は40%、航続可能距離は119kmを表示。まだまだ走り続けられそうなので、いざ東国三社巡りの1つ目、息栖神社に足を伸ばします。
漁業や海上の安全、交通安全の守り神である息栖神社
息栖神社は漁業や海上の安全、交通安全の守り神。ひっそりとした境内の片隅には力石が置かれていて、かつては集まった民衆が大きな石を頭の上まで持ち上げて力比べをしたとか。「力」で連想したのはリーフのこと。1.5t以上もある車体を何百kmもの距離を動かすエネルギーを生み出せるなんて、凄いことですよね。
クルマに戻ってメーターを見ると、バッテリー残量は35%、航続可能距離は103km。「どんどん行こう!」ということで、お次は鹿島神宮に向かうことに。
“武の神様”である武甕槌大神が祀られている鹿島神宮
鹿島神宮は、森に囲まれた厳かな環境で、紀元前660年に創建された長い歴史と由緒正しさを感じさせる雰囲気。
旅の道中の無事を祈願する「鹿島立ち」と呼ばれる風習もここで育まれたそうですが、ここに祀られている武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)は武の神様として勝負事にご利益があるとのこと。勝負は公私ともに様々な場面で訪れるもの。今年の運気アップをよろしくお願いします!
お参りを終えたころ、いよいよ雨が本降りに。さぁ、ここからはワイパーやエアコンを使って走らないといけないけど、メーターを見ると、バッテリー残量29%、航続距離は86kmと表示。まだもう一箇所は立ち寄れる余裕があるので、高速道路の東関東道の潮来IC—佐原香取IC間を経由して、日本神話で鹿島神宮と深い関わりがあると言われる香取神宮を目指します。
黒漆を基調に極彩色で彩りが添えらた本堂がハッとするほどきれいな香取神宮
香取神宮は、周辺に名物のお団子や甘酒などを提供する土産物屋が建ち並ぶ参道など、街並みそのものが神宮を中心に栄えてきた様子。1700年に徳川幕府によって造営された檜皮葺(ひわだぶき)の屋根をもつ本殿は、黒漆を基調としながらも極彩色で彩りが添えられている様子がハッとするほどキレイ!何だか心が洗われた気持ちになって、エネルギーは倍増したかも?
私の心はパワーチャージされたけど、リーフのバッテリーはあと20%。さすがにここまでくると心配性の人は充電したくなりそうだけど、考えてみれば、以前のリーフと比べると、満充電時の航続距離はJC08モードで400kmに伸びているワケだから、そのうちの20%で走れる距離を単純に数字で割ると80km。現実には電装品を使ってあと56km走れるということなので、日常的な使い方を考慮すると、航続距離は安心できる数字にかなり近づいてきたと言っても良さそう。
出先の充電スポットは従来と比べて飛躍的に増え、すでに急速充電器が7100基以上、普通充電器は20700基を超えているとか。さっそく、リーフの純正ナビを駆使して充電スポットを検索してみると、画面には充電器の場所だけでなく、リアルタイムの満空情報も表示してくれる。
近所の日産ディーラーに立ち寄ってみると、スタッフが出迎えてくれて、店舗でお茶まで提供してくれるではありませんか。急速充電を30分ほど待つ間に、専用のスマホアプリを使ってクルマの外から充電状況をチェック。エアコンの操作をすると、車内を適温にしてから乗り込めるのも嬉しい。ここで一気に 69%、航続距離187km分のエネルギーをゲット。東京まで余裕で戻れそう。
安心したら、お腹がグーと鳴ったので、お昼は成田山の近くで贅沢に鰻をいただくことに。職人がコダワリ抜いて焼き上げたうな重はフワフワの食感でお味も照りも見事な出来映え。リーフも私もすっかりチャージされて帰途についたのでした。
発売当初は使い方が限られていたEVも、もはや現実として捉えられる時代に
帰り道では、新型となったリーフの魅力について振り返ってみることに。1つめは排出ガス0のエコカーであっても、クルマそのものの走りの質が高まっていたのが嬉しいこと。
2つめはEVと向き合う上でのポテンシャルの向上。駆動用バッテリー容量が40kWhにアップして航続距離が飛躍的に伸びただけじゃなくて、より力強い追い越し加速が出来るようになっていたし、足が伸びたぶん、充電計画も余裕が持てて行動範囲が拡がった。
3つめはEVであると同時に安心ドライブをサポートする先進技術が数多く採用されていたこと。プロパイロットのほかにも、指一本の操作で駐車時にハンドル、アクセル、ブレーキ、ギアチェンジをアシストする「プロパイロットパーキング」も採用されている。車庫入れが苦手な女子にはまさにミラクルな機能だし、お出かけが楽しくなりそう。
心配されがちなバッテリーについては、エンジン車よりも手厚く補償されているし、初めてのEVライフを安心して送るためのフォローも数え切れないほど。発売当初は使い方が限られていたEVも、もはや現実として捉えられる時代に近づいたことを教えてくれました。
オール電化住宅を購入したのを機にリーフを買う人も増えているというけど、気になっているアナタは一歩踏み出してチャレンジしてみると、一歩先のクルマの未来を体感することができると思いますよ。
[レポート:藤島 知子/Photo:小林 岳夫]
日産 リーフで行く、東国三社パワースポット巡りロングドライブ!
バッテリー残量 | 航続可能距離 | 走行距離 | |
---|---|---|---|
<スタート> | 90% | 239km | ーー |
<第1ポイント> | 40% | 119km | 118km |
<第2ポイント> | 35% | 103km | 13km |
<第3ポイント> | 29% | 86km | 12km |
<第4ポイント> | 20% | 57km | 19km |
千葉日産 佐原店 | 18% | 49km | 6km |
<第5ポイント> | 60% | 170km | 23km |
<ゴール> | 24% | 71km | 76km |
総走行距離 | ーー | ーー | 267km |
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。