日産 ジュークターボ 試乗レポート(3/3)
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:オートックワン編集部
超ハイテク車ながらエンジンフィールの改善を希望するであります!
そんじゃ、という感じでノーマルモード、そしてスポーツモードを試してみると、エンジン回転は上昇し、パワーはさらにモリモリ出てくる。さすが190馬力。
そして、スポーツモードでアクセルを深く踏み込むと、CVTなのに、Dレンジのままでも6速ATのように回転が上昇→シフトアップを繰り返す「ステップ変速システム」が自動的に繰り出される。
これは面白い!が、なぜかあまり速さを感じない・・・。
なぜだ?これはひょっとして、エンジンフィールがいまひとつなせいだろうか。高回転まで回すと、エンジンが苦しそうな音を発するのです。あまり回りたがっていない感じで、気持ちよくないのです。
「エンジンがカワイソーだからもうやめとこ」という気分になってきます。この点では、ポロGTIあたりに完全に負けております。
個人的には、もう少しパワーを抑えて、CVTの制御もエコモードはよりエコ寄りにし、燃費を稼ぎつつ、エンジンフィールを改善して欲しいであります。そうすれば、先行している欧州のガソリン直噴勢に追いつけるでありましょう。
4×4-i(トルクベクトル付き)は、今回はその効果が実感できるシーンに出会えませんでした。ワインディングを全開で駆け抜ければ、きっとグイグイ曲がるのでありましょう。次回に期待であります。
結論として、ジューク・ターボの仕上がりは、ワタクシの高まりまくった期待に完全に応えてくれるものではありませんでした。
とは言うものの、この価格でこの超ハイテク車が買えるというのは、やはり国産車ならでは。
245万円でミニGT-Rが買えると思えば、実に安いであります!
また、FFの16GTなら218万円とさらにお買い得。今回は試乗できませんでしたが、190馬力のFFターボですから、私の好きなじゃじゃ馬様ではないという期待が高まります。
ジュークにはまだまだ期待できるであります!
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