三菱自、バングラデシュで「パジェロスポーツ」の生産・販売を開始
三菱自動車は、このほどバングラデシュにおいて、同社の新型SUV「パジェロスポーツ」の現地生産・販売を開始したことを発表した。
同「パジェロスポーツ」は、三菱自動車のバングラデシュにおけるビジネスパートナーであるPragoti Industries Limited(以下、PIL社)のチッタゴン工場で生産され、同社の販売網を通じてバングラデシュ国内で販売される。
PIL社はバングラデシュ工業省傘下の国営自動車組立会社であり、三菱自動車とは1977年より同社モデルの現地生産・販売で提携関係にある。
1995年以降は「パジェロ」(旧型)の生産・販売を行ってきていたが、今回、これに最新型SUVモデルである「パジェロスポーツ」を追加することで商品ラインナップの強化を図り、さらなる拡販を目指す。なお、当面の年間生産・販売台数は、約500台を見込んでいる。
三菱自動車は1970年代にバングラデシュに進出、現在はPIL社を通じた現地生産・販売事業のほか、輸入完成車販売事業も手がけており、同国新車販売市場(乗用車・SUV)において高いシェアを獲得している。三菱自動車は、タイムリーな新型モデルの投入等を通じ、引き続きバングラデシュ市場でのプレゼンスを堅持していく考えである。
三菱自動車は、本年1月に公表した2013年度までの中期経営計画「JUMP 2013」において、その事業戦略の柱の一つとして「新興市場への経営資源の集中」を掲げており、今回のバングラデシュでの新型モデルの現地生産・販売開始もその一環をなすもの。
同社は、今後とも、将来的な成長が期待される新興市場での三菱自動車ブランドの向上・確立に向け、事業強化を図っていく。
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