ブレンボグループ 2023年度 連結業績(IFRS基準)


ブレンボ:2023年 売上高 前年比6.1%増(前年同時期の為替レート基準で8%増)の3,849.2百万ユーロ、EBITDA 665.8百万ユーロ(6.5%増)、純利益 4.2%増の305百万ユーロ

株主総会への提案配当金:1株当たり0.30ユーロ



2024年3月12日、ステッツァーノ(BG)

2023年12月31日決算:
売上高 3,849.2百万ユーロ(6.1%増、前年同時期の為替レート基準で8.0%増)
EBITDA 665.8百万ユーロ(EBITDA マージン:17.3%);EBIT 414.1百万ユーロ(EBITマージン:10.8%)
純投資額及びリース資産増加額 432.9百万ユーロ
純金融負債額 454.8百万ユーロ(IFRS16適用前 283.6百万ユーロ) 2022年12月31日より47.2百万ユーロ減



取締役会長マッテオ・ティラボスキからの報告です。「2023年は上昇傾向を確認して締めくくることができました。本日取締役会で承認された業績は、売上高が38億ユーロを超えて、マージンも改善し、純利益が初めて300百万ユーロを超えました。これらの指標は、既に素晴らしかった2022年の数字を上回りました。金額ベースで、創業以来の最高の業績です。キャッシュフローが素晴らしく、負債をさらに削減できました。投資は、過去最高水準であり、430百万ユーロを超えました。年明けには、タイに初進出となる生産拠点の開設を発表しましたが、これは、東南アジア地域における成長の機会獲得を目指すものです。同時に、インテリジェントブレーキシステムSensifyの開発や、IAソリューションを各社に提供するために2023年に立ち上げた「ブレンボ・ソリューション」の運用開始を通じて、デジタル革新を進めています。当社は、引き続き、業界のリーダーとなり、自動車分野における大きな変化のプロセスにおいてお客様をサポートすることを目指していきます。」

2023年12月31日決算
マッテオ・ティラボスキ氏が議長を務めるブレンボ社の取締役会が本日開催され、グループの2023年12月31日締め年次決算が承認されました。

2023年には、対前年比で乗用車用が7.2%増、商用車用が7.8%増、レース用が13.6%増となりましたが、バイク用は4.1%減でした。

同年を地理別に見ると、売上がイタリアで1.3%、ドイツで11.8%、フランスで12.4%、イギリスで3.4%(前年同時期の為替レート基準で2.2%増)それぞれ増加しました。
北米市場(アメリカ、メキシコ、カナダ)は5.1%増(前年同時期の為替レート基準で7.6%増)、南米市場(ブラジル、アルゼンチン)は24.9%増(前年同時期の為替レート基準で23.9%増)となりました。
インドは6.6%増(前年同時期の為替レート基準で15.0%増)、中国は4.3%減(前年同時期の為替レート基準では2.8%増)、日本は9.9%増(前年同時期の為替レート基準で13.4%増)でした。
2023年12月31日現在の売上原価及び営業経費の総額は、2,518.8百万ユーロで売上の65.4%に当たり、パーセンテージ比較では前年(売上の66.3%、2,404.6百万ユーロ)を僅かに下回っています。

人件費の総額は681.6百万ユーロで、売上の17.7%に当たり、前年(売上の17.0%、616.2百万ユーロ)を僅かに上回っています。従業員数は、2023年12月31日現在15,653人(2022年12月31日現在14,966人)でした。

EBITDAは、2023年12月31日現在総額665.8百万ユーロ(EBITDAマージン:17.3%)でしたが、前年は625.2百万ユーロ(EBITDAマージン:17.2%)でした。
EBITは、2022年が382.8百万ユーロ(EBITマージン:10.5%)だったのに対し、総額414.1百万ユーロ(EBITマージン:10.8%)でした。

1年間の金融収支は総額34.3百万ユーロ(2022年12月31日現在では8.5百万ユーロ)で、内訳は支払利息が20.4百万ユーロ(2022年12月31日現在では13.1百万ユーロ)と為替差損が13.9百万ユーロ(2022年12月31日現在では為替差益が4.6百万ユーロ)、となっています。1年間の投資収益は総額12.3百万ユーロであり、前年は7.9百万ユーロでした。

税引前利益は392.0百万ユーロでしたが、前年は382.2百万ユーロでした。
各国の現行税法で適用される税率(前年の23.1%に対して21.6%)に基づく見積税額は、総額84.8百万ユーロ(前年は88.2百万ユーロ)となります。

期末の純利益305.0百万ユーロは、対前年比4.2%の増加です。

2023年12月31日時点の純金融負債額は、2022年12月31日時点より47.2百万ユーロ減少し、454.8百万ユーロとなっています。IFRS第16号の影響を除く純金融負債額は283.6百万ユーロで、2022年12月31日時点の負債額より22.8百万ユーロ増加しています。

ブレンボはタイにおいてバイク業界におけるグローバルプレゼンスを拡大
2024年2月22日に発表したとおり、ブレンボは、タイに当社初のバイク市場向け生産拠点を開設し、バイク業界におけるグローバルプレゼンスを拡大します。今回の投資計画は40百万ユーロ規模に及び、バイクセグメントにおける立ち位置を強化し、東南アジア地域の新たな成長機会を捉えるブレンボグループの戦略の一環です。
新たな生産拠点では、欧州、米系ブランドを皮切りに、タイ国内バイクメーカー向けブレーキシステムの製造を行います。工場は、首都バンコクの南にあるラヨーン県に位置する、タイのバイク産業中心地に建設されます。2025年第1四半期に本格稼働後は、およそ150人の従業員を雇用し、年間約70万個のブレーキディスクを生産する予定です。
このプロジェクトは2020年から2021年にかけて行ったデンマークのSBSフリクション、スペインのホタ・ホアンの買収を含め、ブレンボのバイク市場における近年の投資に続くものです。これらの買収によって、ブレンボグループのバイク向け製品ラインナップが拡充されています。


発展の見込
注文簿に基づき、現在のマクロ経済および地政学的状況に大きな変化がないとの前提に立てば、本年の売上高は、前年から1桁台半ばの増加を見込んでいます。


2023年の非財務情報統合開示の承認
ブレンボの取締役会は、政令第254/2016号に従い、2023年の非財務情報統合開示を検討して承認しました。
ブレンボは、重要なサステナビリティ問題を明らかにするために使用されるマテリアリティ(重要性)分析を更新したため、非財務情報の開示内容をそれに整合させました。非財務情報は、ブレンボグループの事業、業績、決算、今後の戦略や目標の全体像を提供するためのものです。
ブレンボは、ダブル・マテリアリティ・プロセスを開始することによって、自発的にEU指令第2022/2464の要件を事前に適用しました。すなわち、GRI共通スタンダード2021に基づくインパクト・アセスメントを、短期・中期・長期において、ブレンボグループの価値創造、戦略、事業・財務業績、地位に影響する可能性のあるリスクと機会を統合しています。

開示は、適用法で定められた条件の範囲内でブレンボグループのウェブサイトで一般に閲覧可能になり、今後の株主総会で提出される予定です。


株主総会の招集 2024年4月23日
本日、取締役会が4月23日午前11時(中央ヨーロッパ標準時)に株主総会を招集することを決定しました。
ただし当社は、上場会社の総会開催の手続きに関する、2020年3月17日付イタリア法令第18号(さらに修正されて2020年4月24日付法第27号に転換)の第106条第4項で付与されたオプションの行使を要請することを決定しました。すなわち、株主の出席と投票権の行使は、TUF第135‐11条、つまりコンピュータシェアS.p.A.に従い、指定代理人を通じてのみ行うことになります。
従いまして、個々の株主は、実際に出席していただくことはできません。株主総会に関連する説明書、無料での代理権の付与、文書は、適用法で定められた条件の範囲で、ウェブサイトwww.brembo.com(Investors, For Shareholders, Shareholders’ Meeting)から入手可能になります。

議題に挙がっている項目のうち、取締役会は以下の事項を来るべき株主総会に提出することを決議しました。

2023年度決算書の検討と承認
親会社ブレンボS.p.Aの利益配当の以下の提案:
権利落ち日に発行済みの普通株1株当り0.30ユーロの総普通配当;

残額は繰延


配当は2024年5月22日時点で支払、権利落ち第1号(基準日:2024年5月21日)は2024年5月20とすることも提案されます。



2024年の報酬方針と2023の支払報酬の報告

以下の目的による自社株買戻しの計画:
適用法の規定の遵守を如何なる場合も損なうことなく、市場動向に関係する通常の変動以外は、普通の取引が行われることを促進するために、株価の異常な動きの抑制、株の取引や価格の安定化、市場における当社株の流動性の支援を目的とするものを含め、直接または仲介者を通じて投資を行うこと;

当社の戦略ガイドラインに従い、株式資本取引、または、交換、貢献、その他の利用可能な方法によるスワップや移転株パッケージを必要または適切にするその他の取引をおこなうこと;

中長期の投資として、自社株式を買い戻すこと





当社のオランダへのクロスボーダー転換の観点からオランダ民法に従っている本提案は、取締役会が、普通株の最大8百万株を1つ以上のトランシェで購入することを想定しています。この場合の最低価格は、各取引が行われる前日における立会いの株式の終値から、10%を引いた額よりも低くなく、最高価格は、各取引が行われる前日における立会いの株式の終値を10%高くした額よりも高くないものです。
株主総会決議の日から18ヶ月の期間、また、バランスシートで認識された利用可能なネット準備金で充分にカバーされている、144百万ユーロの最大購入金額について、承認が要請されています。現在、当社は自社株式15,051,860株を保有していますが、これは株式資本の4.51%にあたります。

取締役会は、臨時会議において、当社の登録事務所のオランダへの移転に関連して、2023年7月27日に株主総会によって承認された定款の幾つかの修正を提案します。

招集通知は、適用法によって定められた条件と方法の範囲内で、一般に閲覧可能になります。


ブレンボのクロスボーダー転換-効果と新ISINコード
以前のプレスリリースに加え、2023年7月27日に開催されたブレンボS.p.A.の臨時株主総会によって承認されたクロスボーダー転換に関して、オランダの公正証書が1月25日に執行され、それによってクロスボーダー転換が最終的に実施されました。証書は特に、ブレンボの株主総会開催日の翌日である、2024年4月24日時点で、取引が発効することを想定しています。
また、証書ではクロスボーダー転換後もブレンボのイタリアにおける税務上の住所が維持され、その株式は、2024年4月24日時点の新しいISINコード:NL0015001KT6に基づき、イタリア証券取引所のユーロネクスト・ミラノに上場され続けます。この点に関して、株主の皆様が何らかの行動を取る必要はありません。


当社の財務報告担当マネージャーであるアンドレア・パッツィは、イタリアの財務に関する統合法第154‐2条第2項に従い、本プレスリリースに記載の会計情報は、文書化された決算、帳簿、会計記録に対応していることを宣言しています。本プレスリリースには別添として、現在監査を受けている、損益計算書、財政状態計算書、キャッシュフロー計算書があります。

詳細は英語のフルバージョンでご覧いただけます。
https://www.brembo.com/en/investors/press-releases


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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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