メルセデス・ベンツ、初のクロスオーバーモデル「E 220 d 4MATIC オールテレイン」を発売
メルセデス・ベンツは、SUV譲りの高いアイポイントとロードクリアランス、ステーションワゴンの実用性を兼ね備えたメルセデス・ベンツ初のクロスオーバーモデル「E 220 d 4MATIC オールテレイン」を9月26日より発売した。
価格(消費税込)は、861万円となる。
E 220 d 4MATIC オールテレインは、Eクラスの4番目のボディタイプとなり、可変トルク配分型四輪駆動システム「4MATIC」など、35年以上にわたるSUV開発の歴史の中で蓄積したオフロード技術を採用し、オールラウンドな走行性能を備えている。また、Eクラス唯一の四輪駆動クリーンディーゼルモデルである。
さらに、Eクラスセダンやステーションワゴンと同様の安全性と快適性を実現し、特に混雑時や高速道路での渋滞の際に自動運転技術によりドライバーにかかる負担を大きく軽減する「ドライブパイロット」をはじめとした安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」などの革新技術を取り入れている。
E 220 d 4MATIC オールテレインは、メルセデス・ベンツの最新デザインを取り入れたエクステリアに、メルセデスのSUVモデルに共通する2本のフィンをあしらったラジエーターグリルをはじめ、前後バンパー下部のシルバークロームアンダーライドガードやブラックのホイールアーチカバーを取り入れることでSUVらしさを強調する。また、オールテレイン専用の19インチ10スポークアルミホイールを採用している。なお、Cd値0.33という優れた空力性能を実現している。
ボディサイズを全長4950mm、全幅1860mm、全高1495mm、最低地上高140mmと、ステーションワゴンに比べ全長-10mm、全幅+10mm、全高+30mm、最低地上高+25mmとすることで高い地上高とアイポイント、乗降のしやすさというSUVの特長を持たせながら、ボディサイズを一般的な駐車場に入るサイズにおさめている。
インテリアは、質感の高い素材と丁寧な作り込みにより、乗員が快適に過ごすことができる上質な室内空間を備えている。また、2つの高精細12.3インチワイドディスプレイを設定して、この2つのディスプレイを一枚のガラスカバーで融合したコックピットディスプレイは、空中に浮かんでいるように見え、インテリアデザインの水平方向の流れを強調する中心要素となっている。
インストゥルメントクラスターとなるこのコックピットディスプレイは、ドライバーの視野に直接入るべきさまざまな情報を表示する大型ディスプレイと、センターコンソール上方にセンターディスプレイを備えている。なお、コックピットディスプレイのデザインは、「クラシック」、「スポーツ」、「プログレッシブ」の3種類の中から好みで設定することができる。
さらに、タッチコントロール機能をステアリングに備えており、スマートフォンなどと同様にタッチセンサー機能を内蔵したボタンは、縦方向および横方向のスワイプに正確に反応する。メニュー項目の選択はスワイプ、確定はそのままボタンを押し込むだけでよい。ドライバーはインフォテイメントの各機能の操作やシフトレバーなどアクセルとブレーキ以外のほとんどの操作をステアリングから手を離すことなく簡単かつ機能的に操作することができる。
本革を使用した内装はブラック、ナッツブラウン、マキアートベージュの3色から選べる。また、インテリアトリムにはオールテレイン専用のブラッシュドアルミニウムを採用している。
パワートレインは、2リッター直列4気筒ブルーテックエンジンを採用。このエンジンは、将来導入されるRDE(実路走行試験)規制に対応したディーゼルエンジンで、最高出力143kW(195PS)、最大トルク400Nm(40.8kgfm)を発生する。
また、排出ガス浄化システムについては、Eクラスより前のモデルは酸化触媒を通過した後に粒子状物質除去フィルター(DPF)、さらに排気システムの途中に設置されたSCR触媒コンバーターを通過させていたが、EクラスではDPFとSCR触媒コンバーターを統合したsDPF(DPF with SCR Coating:選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)を直接エンジン本体に取り付けることで、排出ガス浄化経路を短縮し、排出ガスの温度低下による浄化効率の悪化を防ぎ、システムのコンパクト化と軽量化にも貢献した。
このエンジンは、高効率シングルステージターボチャージャーと可変タービンジオメトリを採用し、シリンダーヘッドとクランクケースはアルミニウム合金製、ピストンをスチール製としてコンロッド軸間長を延長、また、クランクアッセンブリとシリンダーとのオフセット化やシリンダー壁への表面コーティングNANOSLIDEを導入することで、シリンダー表面とピストンの間の摩擦を低減し効率化を成功させた。さらに、9速オートマティックトランスミッション「9G-TRONIC」を組み合わせることで高出力かつ高効率を実現している。
サスペンションには、マルチチャンバーエアサスペンション「エアボディコントロール」を採用している。エアボディコントロールは車速や走行条件に応じて、ダンピング特性や車高を自動的に調整する電子制御式エアサスペンションであり、路面状況、運転状況、乗車人数や積載状況に応じて、減衰力を常に最適に保つ。また、荒れた路面などではスイッチ操作で車高を0mmから35mmまでの範囲で3段階まで選択することが可能である。
また、スイッチ操作1つでエンジンやトランスミッションの特性を切り替えるダイナミックセレクトの中に専用の「オールテレインモード」を加えている。
「オールテレインモード」では、トランスミッションがオフロードモードに切り替わり、時速35キロ以下の速度でエアボディコントロールが車高を20mm高くすることで雪道や悪路での走破性を高めている。さらに、COMANDディスプレイに「ステアリング角度」「車高」「前後および左右の車体の傾き」「ブレーキとアクセルの状態」「コンパス」を表示する専用画面を表示できる。
E 220 d 4MATIC オールテレインは、テレマティクスサービス「メルセデスミーコネクト」を標準装備している。自動車が通信することによりユーザーの利便性を向上する先進的なテレマティクスサービス「メルセデスミコネクト」は、「24時間緊急通報サービス」などを最長10年間無償で提供する「安心安全サービス」、「リモート車両操作」などを3年間無償でご提供する「快適サービス」の2つのサービスカテゴリーから構成される。
「安心安全サービス」
24時間緊急通報サービス:事故検知時(エアバッグ、シートベルトテンショナー展開時)または車内にあるSOSボタン押下時に、コールセンターが消防に連絡する。
24時間故障通報サービス:ツーリングサポートが必要な際に、Bコールボタンを押下するとツーリングサポートセンターにつながる。
「快適サービス」
リモートドアロック&アンロック:スマートフォンの操作で車両ドアのロック、アンロックができる。
リモート(車両)ステータス確認:車両の走行距離、燃料計、平均燃費等の状態をアプリ等で確認できる。
MB Apps:天気情報やインターネットラジオをMB Appsで表示、使用できる。
駐車位置検索:駐車した車両の位置をアプリの地図上に表示する。
Send2Car: スマートフォンから、ナビゲーションの目的地を遠隔設定できる。
レーダーセンサーやステレオマルチパーパスカメラ、超音波センサーにより自車の周囲を常に監視する複合的なセンサーシステムで、先行車両、横切る車両、後方車両、対向車、歩行者などを検出、状況を判断してアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストすることでドライバーの負担を軽減し、安全性と快適性を高める安全運転支援システム「レーダーセーフティパッケージ」に代表される「インテリジェントドライブ」を標準装備している。
緊急時のステアリング操作をアシストする「緊急回避補助システム」、側面衝突の安全性を高める「PRE-SAFEインパルス」、衝突時の衝撃音から乗員の耳を保護する「PRE-SAFEサウンド」などの新機能を採用したほか、ステアリングアシスト機能を強化した「ドライブパイロット」の数々の機能、歩行者に加えて交差点での車両飛び出しにも対応した「アクティブブレーキアシスト」も備わり、全方位の安全性を高い次元で実現している。
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