アウディ、新型RS 3 スポーツバックをジュネーブショーで世界初公開

アウディ 新型RS 3 スポーツバック

アウディは、ジュネーブ国際モーターショーで新型RS 3 Sportback(スポーツバック)を世界初公開する。

量産モデルとしては世界一パワフルな5気筒エンジンと、卓越したハンドリング性能、一層シャープに洗練されたスタイリングを持つモデルである。

RS 3 スポーツバックとRS 3 Sedan(セダン)の注文受付は、Audi Sportレーベルにより、2017年4月からヨーロッパ地域において開始され、発売は2017年8月となる。RS 3 スポーツバックのベースプライスは54,600ユーロで、RS 3 セダンは55,900ユーロ。

◇0-100km/hを4.1秒で加速

アウディ 新型RS 3 スポーツバック

RS 3 スポーツバックの高性能を支えているのは、量産車としては世界一パワフルな5気筒エンジンである2.5 TFSIである。このエンジンは、先代ユニットより33hp高い294kW(400hp)のパワーを発生する一方で、アルミ合金製のクランクケースの採用などにより、重量を26kgも削減している。

480Nmの最大トルクは、1,700rpmという低回転から発生し、そのまま5,850rpmまで維持される。それにより、RS 3 スポーツバックは0-100kmをわずか4.1秒で加速。この類希な瞬発力に、5気筒ならではのサウンドが伴って、ドライバーの感性を刺激する。

このサウンドは、隣り合った気筒と離れた気筒が交互に爆発するというアウディ5気筒特有の点火シーケンスから生み出されている。電子制御により通常250km/hに制限されている最高速度は、オプションで280km/hまで引き上げることができる。

新しい2.5 TFSIは、より理想的な混合気を生成するため、インテークマニフォールドと燃焼室の両方に噴射装置を備えたデュアルインジェクションを採用。その一方で、排気側にもアウディバルブリフトシステムを採用し、スロットル開度やエンジンスピードに応じてバルブが開く時間をコントロールして、低~中間負荷領域では燃料消費を抑えつつ、全負荷領域ではパワーとレスポンスを向上させている。

その結果、RS 3 スポーツバックは新欧州ドライビングサイクル(NEDC)で、100km走行あたり8.3リットルという優れた燃費効率を達成している。これは、CO2排出量に換算すると189g/kmに相当する。

◇駆動力を可変分配するquattroドライブシステム

アウディ 新型RS 3 スポーツバック

2.5 TFSIの強大なパワーは、7速Sトロニックとquattroフルタイム4輪駆動システムを介して路面に伝えられる。電子制御油圧式の多板クラッチが前後のアクスルに駆動力を可変配分する。スポーティに走れば走るほど、リヤアクスルに伝えられる駆動トルクの割合が大きくなる。

quattroシステムの制御は、ステアリング、Sトロニック、エンジンマネージメント、エグゾーストの可変フラップ、オプションのアダプティブダンパーコントロール付きRSスポーツサスペンションの制御とともに、RS 3 スポーツバックに標準装備されたアウディドライブセレクトに統合されている。

ドライバーは、アウディドライブセレクトに設定されたcomfort、auto、dynamicのモードのいずれかを選ぶことで、各コンポーネントの特性を好みに合わせて調整することができる。

RS 3 スポーツバックのハンドリングは、ホイールセレクティブトルクコントロール付きエレクトロニックスタビライゼーションコントロール(ESC)とRS用に特別にチューンされたスポーツモードにより、完成の域に達している。

◇拡大されたトレッドとスポーティなサスペンション設定

プログレッシブステアリング、4リンク式リヤサスペンション、通常のA3から25mmローダウンしたタイトなサスペンション設定などにより、RS 3 スポーツバックは、卓越した運動性能と優れた安定性を両立させることに成功している。

通常のA3 スポーツバックと比べると、前輪のトレッドが20mm拡大されており、それに伴いホイールアーチの部分が膨らんで、ボディ幅が拡がっている。19インチの鋳造ホイールと235/35サイズのタイヤを標準装備し、ブレーキは310mm径のディスクを備える。標準ブレーキとは別に、オプションでカーボンファイバーセラミック製のディスクをフロントに装着することも可能。後輪には、310mm径のブレーキディスクが採用されている。

◇RSならではの際立ったデザイン

アウディ 新型RS 3 スポーツバック

エクステリアでは、光沢ブラック仕上げのハニカムグリルを備えたシングルフレームグリル、 大型エアインテーク、張り出したサイドシルトリムなどにより、強大なパワーが誇示されている。

フロントエンドではさらに、バンパーに設置された新デザインのブレードにより、ボディの幅広感を強調。このブレードは、両端の部分で細いファンネル状に直立している。また、独特の光の印を生み出すLEDヘッドライトが標準装備され、さらにマトリクスLEDヘッドライトをオプション設定。

リヤビューでは、スタイリッシュなRSルーフエッジスポイラー、デュフューザーインサート、RSエグゾーストシステムの楕円形の大型テールパイプなどが特徴となっている。さらに、シングルフレームの下端に装着されたquattroのロゴが、ハニカムグリルとテールゲートに設置されたRS 3のエンブレムとともに、ダイナミックな外観を演出している。

◇ラップタイマー、ブースト計、RS専用のスクリーン

アウディ 新型RS 3 スポーツバック

インストルメントクラスターの2つの丸形メーターは、ブラックのベースに、赤い指針と白いスケールが採用されている。中央に配置されたドライバーインフォメーションシステムには、ブースト計、油温計、ラップタイマーが追加されている。

このほかにオプションで、フルデジタルの多目的ディスプレイ、アウディバーチャルコクピットを装着することも可能。そこでRS専用のインターフェイスを選択すると、タコメーターが中央に大きく表示され、両側にエンジントルク、Gフォース、タイヤ空気圧などの情報が表示される。

トランスミッションをマニュアルモードで操作すると、タコメーターに背景色が設定され、エンジン回転数が限界に近づいた場合には、ドライバーにステアリングホイールのパドルシフトかセレクターレバーを使ってシフトアップを行うよう促す。

◇スポーティなインテリアと優れた快適性

アウディ 新型RS 3 スポーツバック

RS 3 スポーツバックには、ブラックのファインナッパレザーを使ったスポーツシートが標準装備される。オプションで運転席および助手席に、サイドサポートをより強めてヘッドレストを一体型にしたRSスポーツシートを注文することもでき、どちらの場合もシートバックにRSのエンブレムが刻印される。

RSスポーツレザーステアリングホイールは、リムの底部がフラットになっていて、インフォテイメントシステムを操作するためのスイッチ類も設置。コントロールスイッチの中心的なエレメントは、センタートンネルのコンソール上に設置されたロータリー/プッシュボタンである。オプションでタッチパッドを装備することも可能になった。タッチパッドを使用すると、画面をスクロール、ズームしたり文字を入力したりできる。

その操作システムには、フリーテキストサーチ機能が採用されており、最初の数文字を入力しただけでも検索結果を得ることができる。また、日常会話を理解して指示や質問に対応してくれる、最新のボイスコントロールシステムも備わっている。

◇Audi connectでオンラインに

RS 3 スポーツバックは、インフォテイメントに関して非常に幅広い機能を提供する。LTE通信モジュールを搭載することにより、Google EarthとGoogle Street Viewを使ったナビゲーションや、燃料価格、天気、旅行、交通情報の提供など、Audi connectの様々なサービスを利用することができる。

Apple Car PlayとAndroid Autoを使って、電話、ナビゲーション、音楽用の特定のアプリを車載スクリーンに表示して利用することができる。さらに、システムにはWiFiホットスポット機能も内蔵されているため、手持ちのモバイル機器をインターネットに接続することも可能だ。

その他、注目に値するアイテムとしては、705ワットのパワーを誇るBang & Olufsenサウンドシステム、数多く用意されたドライバーアシスタンスシステムなどが挙げられる。例えば、65km/h以下の比較的ゆっくりした速度で走行している場合、トラフィックジャムアシストの機能により、先行車との安全な車間距離が自動的に維持され、一時的にステアリングの操作も代行してくれる。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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