ボルボ、7人乗りフラッグシップSUV新型「XC90」を発表 ~ボルボ初のPHEVモデルも設定~
ボルボ・カー・ジャパンは、ラインナップ最上級モデルとなる7人乗りSUV、新型「XC90」を1月27日より発売開始した。
新型「XC90」は、スウェーデン史上最大級となる110億ドル(約1兆3,000億円)もの投資による一連の構造改革から生み出された最初のモデル。その核となる、新たなプラットフォーム「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)」は安全性の劇的な向上はもとより、電動化や自動運転を見据えたものである。
今後販売される中大型車全てに適用可能なSPA、新開発されたパワートレーンと併せ、より先進的でプレミアムな新世代ボルボの幕開けとなる。
全く新しいボルボデザイン
新型「XC90」の外観上の一番の特徴は、北欧神話に登場するトール神(雷神)がもつハンマーをモチーフにしたT字型のポジションライトが印象的なLEDヘッドライトをはじめ、シャープなショルダーラインで構成し、虚飾を廃した機能的で美しいボディはスカンジナビアンデザインを色濃く反映している。
また、リニューアルしたアイアンマークを中央に配したエレガントなグリル、リアライトの力強い造形といったシグネチャーは、ボルボのアイデンティティを継承した。
最上級の素材を用いたインテリアは、クリーンでモダンなスカンジナビアンラグジュアリーを実現しており、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが主催する世界最大のデザインコンペの一つであるレッドドット賞の「ベスト・オブ・ザ・ベスト」プロダクトデザイン賞を受賞している。
誰でも直感的に操作ができる最も先進的なインフォテイメントシステム
ドライバーの直感的に操作が可能な独自のシステム「SENSUS(センサス)」を採用。走行中に必要な情報は、新たに設定された12.3インチ・ドライバー・ディスプレイ(メーターパネル)と、ヘッドアップ・ディスプレイに表示される。
キャビンで目をひく縦型のタッチスクリーン式センターディスプレイには主要機能の操作系を集約。ナビゲーションや空調、メディアなどの操作が直感的に行うことができる。ボタンやスイッチの数を大幅に減らし、ディテールの美しいキャビンを生み出している。
また、音声認識も進化。エアコンの温度調整やメディアの操作など幅広い操作が音声入力で行うことが可能となった。
そして新たにApple社のCarPlayも標準装備。「SENSUS」とも高い親和性を実現し、ステアリングスイッチや、タッチスクリーン、音声コマンド使用することで、ストレスなくiPhoneの通話、ショートメールの送受信、メディアの再生やSiriといった機能を使うことができる。
3つの世界初となる安全技術を標準装備
新型「XC90」には、2つの世界初となる安全技術が採用されている。そのひとつが「ランオフロード・プロテクション(道路逸脱事故時保護システム)」だ。
車両のASDM(アクティブ・セーフティ・ドメインマスター)-ミリ波レーダー/高解像度カメラ一体型センサーユニットが、道路から逸脱したことを検知すると、即座にシートベルト・テンショナーがシートベルトを巻き上げ、シートとシートフレームの間にあるメタル製クッションが乗員にかかる衝撃を吸収。乗員の身体へのダメージ、特に脊椎損傷による重症化を防いでくれる。
もうひとつは「インターセクション・サポート(右折時対向車検知機能)」。交差点の右折時に直進してくる対向車との距離や速度を検知して、そのまま右折すると衝突すると判断された場合、衝突を回避・軽減するオートブレーキが作動する。
また、衝突時ブレーキペダルリリース機能は、衝突を検知するとブレーキペダルが夜間でも対応可能な歩行者・サイクリスト検知機能付フルオートブレーキや50km/h以下の速度域でのステアリングアシストを実現したパイロットアシストなど全方位的な先進安全装備を全車に標準装備している。
新型「XC90」はユーロNCAPの衝突テストにおいて、最も安全なSUVとして「Euro NCAP’s Best in Class Cars of 2015」にも選ばれている。
プラグインハイブリッドモデルを初めて設定
新型「XC90」は、ボルボとして日本に初導入となるプラグインハイブリッドモデルが登場。
「T8TwinEngine」は、Drive-E2リッター4気筒スーパーチャージャー直噴ターボエンジンと電気モーターの2つのユニットを組み合わせることで、システムトータルで407ps/640Nm(欧州参考値)の大出力と15.3km/L(JC08モード)の燃費性能を実現。また、電気モーターのみで、35.4kmのゼロエミッション走行が可能となる。
その他のモデルには、燃費性能と力強さを両立した2種類のDrive-Eガソリンエンジンが用意されている。2リッター4気筒直噴ターボ「T5」エンジンは、最高出力187kW(254ps)、最大トルク350Nm(35.7kgm)を発揮し、JC08モードで12.8km/Lの低燃費を実現した。
2リッター4気筒スーパーチャージャー直噴ターボエンジンの「T6」は、最高出力235kW(320ps)、最大トルク400Nm(40.8kgm)を発生させる。全てのパワートレーンは、高効率の8速ATと電子制御AWDと組み合わされ、高い環境性能と卓越した走行性能を両立した。
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