今なら大ヒット間違いなしなSUV3選! どれも個性的なラシーン、クロスロード、エレメントを紹介
- 筆者: 望月 達也(MOTA編集部)
昨今人気のジャンル「SUV」。現在は、各メーカーが力を入れ、大小様々なモデルがラインナップしている。そんな中、当時は今ほど爆発的に人気が出なかったものの、今見ると魅力的に映るSUVも存在する。ここでは、今、新型車で登場したら高い人気を得そうなSUV3選を紹介していく。
現在も中古車市場で人気のある「日産 ラシーン」
1台目に紹介するのは、1994年に登場した日産のコンパクトクロスオーバーSUV「ラシーン」。
デビュー前年に開催された東京モーターショーで好評だったことから市販化が決定。7代目(B13型)サニーの4WDモデルをベースに、スクエアなボディと上下に開くバックドアを備える。ラインナップは四輪駆動のみ。
ラシーンの後ろ姿は、横開きのスチールパイプ製フレームにスペアタイヤが取り付けられている。グレードによっては、スペアタイヤが室内収納になっているが、クロスオーバーSUVらしいスペアタイヤを背負ったスタイリングは力強さを演出している。
乗用車のプラットフォームを使っていることから、本格的な悪路走破はそこまで向かないものの、SUVライクなスタイリングの乗用車が人気を集めている今、新型車で登場したら当時以上に人気が出るかも?
2000年に販売を終了したが、今もラシーンを専門に扱う中古車販売店、カスタムショップなどが一定数存在するほど未だ人気のあるモデル。現在の中古車市場では150台近くのモデルが出品されており、車両本体価格は19万8000円~350万8000円で取引されている。
3列シート7人乗りと貴重なパッケージ!「ホンダ クロスロード」
2台目は、2007年にデビューした5ドア7人乗りのクロスオーバーSUVのホンダ クロスロード。ステーションワゴンであるストリームをベースとしていることから、3列シート7人乗りを実現。SUVらしい角ばったエクステリアと幅広い室内空間が特徴だ。
エンジンには1.8リッターと2.0リッターの2種類を用意。駆動方式はFFと4WDが設定されていた。
4WDモデルには、ホンダ独自のVSAを拡張させたヒルスタートアシストを採用。VSAとは、Vehicle Stability Assistの略称で、ABSとTCSに加え、車の横滑りを制御し「走る・曲がる・止まる」の全領域で車の安定性を確保するためのシステムのこと。
やや武骨でエポックなスタイリングと、悪路走行をサポートするさまざまな電子デバイス、そして多人数乗車も可能な内装と、当時から一定数の需要があったクロスロード。現在は、カスタムベースとしても扱われるなどその人気は健在。中古車市場では250台近くのモデルが出品されており、車両本体価格は24万8000円~198万8000円で取引されている。
キャンプ・アウトドアブームで今なら活躍しそうな「ホンダ エレメント」
3台目に紹介するのは、アメリカの若者をターゲットに開発・生産され、個性的なデザインや使い勝手の良さが人気を博し、アメリカでは2002年12月~2010年12月まで生産されたホンダ エレメント。
ビーチにあるライフガード・ステーション(ライフセイバーの監視台)がモチーフとなっており、独特のカクカクした造形に、マツダ RX-8やトヨタ FJクルーザーのようにセンターピラーレス構造の両側観音開きドアを採用している。
搭載するパワートレインは、最高出力160馬力/5500rpm、最大トルク22.2kg・m/4500rpmを発揮する北米版「アコード」と同じ2.4L DOHC i-VTECに、トランスミッションは4ATが組み合わされている。駆動方式はデュアルポンプ式リアルタイム4WDのみ。
サーフィンをする若者たちをメインターゲットに、機能性の高いラゲッジスペースを備えるのが特徴的。10フィートサーフボードを積めることが必要条件として全長が決定されたこともあり、後部座席を左右に跳ね上げれば、高さ1025mm左右幅1100mmと広いカーゴスペースを作ることができる。さらに汚れと水に強い樹脂製のフロア、そしてシートや天井を覆うルーフライニングには防水加工が施されている。
アメリカでは息の長いモデルだったが、当時の日本での販売期間は約2年(2003年~2005年)と短命に終わった。それでも昨今のキャンプ・アウトドアブームなどで大活躍しそうなモデル。登場がもう少し遅ければ、扱いもまた変わっていたのかも?
現在は中古車市場では50台近くのモデルが出品されており、車両本体価格は33万9000円~229万円で取引されている。
どれも今、新型車として登場したら当時以上に高い人気を誇りそうなモデル達ばかり。現在は新車で手に入れることは叶わないが、気になるモデルがあったら程度の良い中古車を狙うのもありかもしれない。
[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]
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