オートサロン2022では日本仕様も発表予定! 新型フェアレディZ(北米仕様)のデザインとパワートレインをおさらい

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筆者であるモータージャーナリストの工藤貴宏さんがいまもっとも気になっている新型車は日産 フェアレディZだという。東京オートサロン2022で日本仕様が公開される予定となっている新型モデルだ。市販型に先立ってプロトタイプが公開されたのは、2020年の夏だった。今回は改めてプロトタイプや北米仕様のフェアレディZをおさらいしておこう。

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  1. 歴代モデルのパーツをモチーフにした往年のファン垂涎のデザイン
  2. エンジンは日産 スカイライン400Rと同様の3.0リッターV6ツインターボだ
  3. トランスミッションは新開発の9速ATとMTを設定

歴代モデルのパーツをモチーフにした往年のファン垂涎のデザイン

楕円形のヘッドライトを組み合わせたフロントは、初代となる日産 フェアレディZ(S30型)をイメージしたデザイン。リアは4代目のZ32型をモチーフにしているのだとか。

2020年夏にプロトタイプのお披露目会場となった期間限定の施設「日産パビリオン」へ出かけたボクは、そのスタイルにドキドキした。これはカッコいい、と。

エンジンは日産 スカイライン400Rと同様の3.0リッターV6ツインターボだ

そんなボクが新型フェアレディZに胸躍る理由はもうひとつある。パワートレインだ。

新型フェアレディZに搭載されるエンジンは、VR30DDTT型。つまり排気量3.0リッターのV6ターボエンジンである。何を隠そうこのユニットは「スカイライン400R」に積んでいるもので、その最高出力は405馬力。

日本仕様の新型フェアレディZがどういうスペックとなるかは現時点では不明だが、それと同じ、もしくはそれ以上となることは間違いないだろう(正式発表された北米仕様は405馬力)。なんと魅惑的なハイパワーっぷりだろうか。

排気量3.7リッターのV6自然吸気エンジンを搭載する現行フェアレディZの最高出力は336馬力。そこから約2割増しのパワーアップとなる新型フェアレディZは言うまでもなく“史上最強の心臓を持つフェアレディZ”となる。燃費ばかりが声高に叫ばれる昨今、新型へのシフトでパワーが2割もアップするなんて常識はずれもいいところだ。素晴らしいじゃないか。

トランスミッションは新開発の9速ATとMTを設定

パワートレインでもうひとつのトピックがトランスミッション。北米仕様(まず日本仕様も同じだろう)は、ATが新開発の9速(日産 スカイライン400Rは7速)。そして、スカイライン400Rには設定のないMTも用意される。

鋭いレスポンスとアクセルを踏み込むたびにドライバーを虜にする、湧き出すようなパワー感。そして高回転のパンチ力。あの色気たっぷりのエンジンを、MTで味わえるなんて……。ボクは今、遠足の前の晩の小学生……いや、好きなあの人とデートに出かける前の日のような気持ちの高ぶりを感じずにはいられない。この状況で「冷静でいろ」なんてほうが無理だ。

プラットフォームだけでなくアッパーボディの基本構造まで先代と同じとか、新型になっても型式が「Z34」だからマイナーチェンジに過ぎないとか、重箱の隅を突いてくる人もいるだろう。プロトタイプを見る限り、内装の一部には先代から継承している部分も感じられた。

でも、声を大にして言いたい。「だから何なのさ?」と。

カッコよくて、走りがよくて、ロマンがあればそれでいいじゃないか。文句を言っている人は、どうせ買うつもりのない人だ。買う人が本当に好きになれるクルマであれば、それでいいじゃないか。

ボクは、新型フェアレディを大歓迎したい!

【筆者:工藤 貴宏】

日産/フェアレディZ
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新車価格:
549.8万円930.3万円
中古価格:
38万円3,650万円

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工藤 貴宏
筆者工藤 貴宏

クルマ好きが高じて在学中から自動車メディア業界に足を踏み入れ、気が付けば四半世紀。自動車雑誌編集者から編集プロダクション勤務を経てフリーランスの自動車ライターとして独立。自動車関連の雑誌やウェブで活躍している。モットーは「そのクルマは誰を幸せにするのか」。使い勝手などユーザー目線の記事を得意とする。永遠のスポーツカー好きで愛車はフランス製のホットハッチとディーゼルエンジンを積んだSUV。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。記事一覧を見る

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