【新旧ゴルフ比較】先代ゴルフオーナーが激白! 新型ゴルフは走行性能や先進装備でリードも先代モデルと互角の戦いだった

  • 筆者: 大音 安弘
  • カメラマン:MOTA編集部
画像ギャラリーはこちら

ドイツ本国から遅れること約1年半、晴れて日本で正式発売されたフォルクスワーゲン 新型ゴルフ。デジタル化や電動化、そしてより強固となった先進安全装備など、時代に即した進化を遂げたのが最大の特徴である。今回は先代ゴルフ(通称ゴルフ7)を愛車に持つ筆者がオーナー目線で新旧比較を敢行! 先に挙げた先進装備などを最重視するならば新型ゴルフをオススメするが、先代モデルでも未だ魅力たっぷりのクルマという結果であったが、どんな違いがあるのか!?

目次[開く][閉じる]
  1. 輸入車販売ランキング上位常連のゴルフがフルモデルチェンジ
  2. ほとんどの操作をタッチパネルで行う新型ゴルフ。操作には慣れが必要な面も
  3. 【新旧ゴルフ内装比較】最大の違いは後席の足元スペース、先代ゴルフの方が広かった! 後席重視ならヴァリアントがオススメ
  4. 【新旧ゴルフ走行性能比較】新型ゴルフは1リッターエンジンでも十二分な性能! スポーティな味付けが特徴
  5. 【新旧ゴルフ先進装備比較】運転支援システムの充実度は断然新型ゴルフも、先代モデルでも十分な性能
  6. 【結論】総合評価で新型ゴルフに軍配も、使い方によっては先代モデルで十分

輸入車販売ランキング上位常連のゴルフがフルモデルチェンジ

輸入車の定番モデルであるフォルクスワーゲン ゴルフが、フルモデルチェンジを行い、ゴルフ8へと進化した。

日本での輸入車車名別販売では、常にトップ3の常連と根強いファンを持つだけに、ゴルフオーナーだけでなく、輸入車ファンも新型の出来が気になるだろう。そこで先代モデルにあたるゴルフ7を所有する筆者が、ゴルフオーナー目線で新型を評価してみた。

新型ゴルフの特徴はデジタル化と電動化、そして先進装備の充実

2021年6月、ついに日本でも新型ゴルフがデビューした。ドイツ本国では、2019年10月に発表されているから、だいぶ待たされたなというのが本音。ただ2020年は、誰しも予期しなかった新型コロナウイルス感染症の世界的な流行もあったため、これも致し方無かったこと。その遅れを取り戻すように、新型ゴルフヴァリアント(ステーションワゴンタイプ)の発表は迅速だった。

そんな新型ゴルフは、トピックとして「デジタル化」「電動化」「ドライバーアシスタンスシステム」の3つを大きな特徴として掲げる。デザインもよりシャープとなり、先進感を強めている。

>>新型ゴルフは旧型から乗り換える価値あり! ただし1リッターと1.5リッターの選択は慎重に

ほとんどの操作をタッチパネルで行う新型ゴルフ。操作には慣れが必要な面も

そもそもゴルフというクルマは、かなり保守的だ。もちろん、フォルクスワーゲンの看板車種だけに、技術的な挑戦はあるものの、操作系統などは基本に忠実。良い意味で冒険は少ない。だからこそ、誰でも扱いやすい良いクルマなのだ。

ところが新型ゴルフは、その特徴のひとつに「デジタル化」を掲げているように、コクピットまわりのデジタル化を推進。とくにインフォテイメントシステムのメカスイッチを最小とし、操作のほとんどはタッチスクリーンで行うようにした。

コクピットデザインはモダンさを増したが、誰しもが瞬時に操作できる気軽さは薄れてしまった。スマホやタブレットが日常に溢れる今、メカスイッチを重視しるのは古臭いとも思われるだろうが、運転中のちょっとした操作は、やはりメカスイッチが便利だ。そのサポートとして、これまでよりもステアリングスイッチの活躍する場面は増えるだろう。ただそこも慣れが必要だ。

>>新旧ゴルフは何が違う!? 8代目は全車にデジタルコックピットを標準化! 実は先代から始まっていたデジタル化、新旧内装デザインを写真で比較

【新旧ゴルフ内装比較】最大の違いは後席の足元スペース、先代ゴルフの方が広かった! 後席重視ならヴァリアントがオススメ

キャビン(内装)の違いは、後席にある。ハッチバックでは、新型ゴルフよりも先代モデルであるゴルフ7の方が後席のレッグスペースが広い。

これは新型ゴルフが、ハッチバックのショートホイールベース化を図ったことにある。逆に新型ゴルフヴァリアントは、ロングホイールベースとなり、後席レッグスペースが拡大している。

もちろん、新型ゴルフのハッチバックでも、タイトなわけではなく、必要十分なスペースは確保している。新旧ゴルフを比較しなければ、あまり気にならないだろうし、後席を活用するならば、新型ゴルフヴァリアントを選べということなのだろう。

【新旧ゴルフ走行性能比較】新型ゴルフは1リッターエンジンでも十二分な性能! スポーティな味付けが特徴

それでは走りはどうなのか。最も違いが大きいのは、先代ゴルフの1.2リッターターボ車と新型ゴルフの1リッターターボ車のスタンダード対決だ。

新型ゴルフでは、さらになるダウンサイズを図り、シリンダーも3気筒に。しかし、新たな武器48Vマイルドハイブリッドを手にした。

13ps/62Nmのベルト駆動式スタータージェネレーターは、発進時や加速時にエンジンをアシストしてくれるのだが、この“ちょい足し”が良い仕事をしてくれる。

ワインディングだと、パワフルとまでは言えないが、不満はない走りを見せてくれた。その一方、先代ゴルフの1.2リッターターボエンジンは、上り坂などの負荷が大きな場所ではちょっと非力さを感じるシーンがあるのだ。

また新型ゴルフのハッチバックは、ショートホイールベース化で走りも、キビキビした感覚が強まった。だから、運転好きならば、新型ゴルフを推すだろう。乗り心地の面では、先代ゴルフの方がフォーマル。新型ゴルフの方がスポーティさを意識した味付けの様だ。

【新旧ゴルフ先進装備比較】運転支援システムの充実度は断然新型ゴルフも、先代モデルでも十分な性能

時代が求める先進機能については、断然新型ゴルフ8。こればかりは日進月歩なので、新しいものほどよく、センシングも機能も向上している。

これがドライバーのアシスト能力も大きな差として表れる。もし先進機能を活用した安全性を重視するならば、素直に新型に乗り換えるのがベターだ。

【結論】総合評価で新型ゴルフに軍配も、使い方によっては先代モデルで十分

やはり、8年ぶりのフルモデルチェンジということもあり、新型ゴルフは多くの点で先代モデルを超えている。

総合評価ならば、新型ゴルフの圧勝だ。しかし、新しさを追求した分、鮮度が落ちるのも早いという懸念もある。ただそれは新型ゴルフが初代から受け継がれたゴルフの伝統を再定義した存在といえるほどの大改革を行ったモデルといえる現実から鑑みれば仕方ない点だ。旧来のゴルフの価値は、先代ゴルフ7ひとつの完成を見たといってもいい。だから、先代モデルを気に入っているユーザーは、急いで買い替える必要などないことを同じゴルフユーザーとしてアドバイスしたい。

【筆者:大音 安弘】

フォルクスワーゲン/ゴルフ
フォルクスワーゲン ゴルフカタログを見る
新車価格:
341.1万円792.8万円
中古価格:
32万円825万円

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

筆者大音 安弘
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

フォルクスワーゲン ゴルフの最新自動車ニュース/記事

フォルクスワーゲンのカタログ情報 フォルクスワーゲン ゴルフのカタログ情報 フォルクスワーゲンの中古車検索 フォルクスワーゲン ゴルフの中古車検索 フォルクスワーゲンの記事一覧 フォルクスワーゲン ゴルフの記事一覧 フォルクスワーゲンのニュース一覧 フォルクスワーゲン ゴルフのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる