日産 リーフe+ 実電費レポート|新たに追加された大容量バッテリーの実力とは(3/4)

  • 筆者: 小鮒 康一
  • カメラマン:小林 岳夫・和田 清志・小鮒 康一
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リーフe+ 実電費レポート|高速道路編

リーフe+の高速道路での実電費 7.7km/kWh

最後は高速道路を通るルートを振り返る。今回は芝公園出入り口から首都高に乗り、東京湾アクアラインを経由して圏央道の茂原長南インターで下りるルートを走行し、走行距離は77.6kmとなった。

ここでの電費は7.7km/kWhと、WLTCモード航続距離から算出した7.39km/kWhよりはよかったものの、やや物足りない結果となった。

今回も法定速度を尊寿した走行に徹したため、一般的なガソリンエンジン車では一番よい数値が出るシチュエーションだが、変速ギアを持たず、車速とモーター回転数が比例して上がっていってしまうリーフe+にとっては少々厳しい場面となってしまったようだ。また、一定の速度を維持して淡々と走るシーンでは160kg増の車重も少なからず影響したに違いない。

リーフe+ 実電費レポート|総合実電費編

リーフe+の総合実電費 8.1km/kWh

今回のリーフe+の電費テストは、街乗り・郊外路・高速道路と合わせて158.9kmを走った結果、総合実電費は8.1km/Lとなり、WLTCモードの一充電走行距離の458kmから算出した電費となる7.39km/kWhを上回る結果となった。

そのため、実走行でも満タンで500km前後の走行が可能となったことになり、航続距離へ対する不安は解消されたといえるかもしれない。

ただし、これはあくまでも満充電からのお話。バッテリーの容量がアップしたということは、当然満充電となるまでの時間もアップしている。カタログで見ると、バッテリーの残量警告灯が点灯した時点から80%まで充電されるのに60分もの時間がかかると書かれている。

それもかなり良い環境での数値だ(バッテリーの温度が熱かったり冷えすぎたりしていても時間にばらつきが出る)。さらに3kWhの普通充電だと満充電されるまでに24.5時間と1日以上かかるのである。

リーフe+は最大出力100kWの急速充電に対応しているが、その規格の急速充電器はまだまだ設置が進んでいない現状を考えると、諸手を挙げてオススメできるモデルではない。

少なくとも自宅にも充電コンセントがあり、寝ている間に充電できる環境でないとバッテリー容量のアップの恩恵は受けづらいのではないだろうか。とはいえ従来型オーナーの自分としては大きく出力がアップされたモーターはうらやましいのだけれども……。

[筆者:小鮒 康一/撮影:小林 岳夫・和田 清志・小鮒 康一]

日産 新型リーフ e+(イープラス) とノーマルモデルのスペック

日産 新型リーフ e+(イープラス) とノーマルモデルのスペック
リーフ e+リーフ(ノーマル)

グレード

G        

G

駆動方式

2WD

2WD

駆動用バッテリー容量

62kWh

40kWh

一充電走行可能距離(JC08モード)

570km

400km

一充電走行可能距離(WLTCモード)

458km

322km

最高出力

160kW/4600-5800rpm

110kW(150ps)/3283-9795rpm

最大トルク

340N・m/500-4000rpm

320N・m(32.6kgf・m)/0-3283rpm

車両重量

1680kg

1520kg

荷室容量(VDA)

435L

435L

乗車定員

5人

5人

全長

4480mm

4480mm

全幅

1790mm

1790mm

全高

1545mm

1540mm

ホイールベース

2700mm

2700mm

最低地上高

135mm

150mm

メーカー希望小売価格(消費税込)

4,729,320円

3,999,240円

>>日産 リーフe+ 電費レポート|コース概要[次ページへ続く]

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

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