スバル レガシィアウトバック実燃費レポート | モデルチェンジ間近!? 現行型の燃費をチェック!(2/5)

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スバル レガシィアウトバック実燃費レポート | 市街地編

■スバル レガシィアウトバック 市街地での実燃費 10.8km/L

レガシィアウトバックは市街地で10.8km/Lという、2.5リッターエンジンを搭載するラージサイズのクロスオーバーと考えれば及第点以上の燃費を記録した。

市街地編では、ドライバビリティ(運転のしやすさ)や、アイドリングストップ、アイサイトver.3(以下、アイサイト)に含まれる停止まで対応する先行車追従型のアダプティブクルーズコントロールの印象を中心に報告する。

まずドライバビリティは、アクセルペダルの操作に対する出力制御を行うスロットルバルブの開き方がやや大きいのと、2.5リッターという排気量の割には発進加速時のエンジン回転がやや高めに感じられたのが印象的だ。「そんなに回さなくても十分加速できるのに」と感じることもあるものの、全体的には運転しやすく良好だ。なおCVTはアクセル操作に対し一定のエンジン回転数で加速するだけでなく、有段ATのようなステップシフトをしながら加速することもある。

アイドリングストップは停止後ブレーキペダルを踏み増すとアイドリングストップが開始するというタイプ。一時停止や止まりそうな渋滞中でも不必要なアイドリングストップが起きにくいという意味では好ましく感じられる。アイドリングストップ自体はエンジン再始動の際のセルモーターの音が少し耳に付くが、再始動は素早い。

アイドリングストップの頻度は、基本的には多めだった。一時停止時、基本的にはエンジンも停止し、アイドリングストップする時間も長め。アイドリングストップが一旦始まれば、意図しないタイミングでエンジンが再始動することはほとんどなかった。だが、市街地を走ったのが気温5度前後の夜間ということもあり、エアコンとヘッドライトによるバッテリーの消費が多い場面では、まれにアイドリングストップしないこともあった。

アダプティブクルーズコントロールは、市街地のような状況でも加減速がスムース。ドライビングサポートとして十分に使える性能を備えており、市街地での車間距離は2段目を使うのがちょうどよく感じた。なお、アイサイトを使っていると電動パーキングブレーキが用いられていることもあり、停止後はフットブレーキが保持され、疲労軽減につながっている。このタイミングで、アイドリングストップも開始する制御のようだ。アイサイトを使っていなくても停止後のブレーキホールド機能は継続される。

またアウトバックで市街地を走っていると、最低地上高を上げたことによりアイポイントが高くなっているおかげでSUVに近い見晴らしの良さが得られた。このため混んだ市街地でも周囲が先まで見え、運転が非常に楽に感じられる。この点はアウトバックの美点の1つといえる。

スバル レガシィアウトバック実燃費レポート | 郊外路編

■スバル レガシィアウトバック 郊外路での実燃費 12.8km/L

レガシィアウトバックは郊外路で12.8km/Lという燃費を記録した。この燃費も市街地と同様に2.5リッター自然吸気エンジンを搭載するラージサイズのクロスオーバーと考えれば及第点以上といえるだろう。

郊外路編ではハンドリングと乗り心地の印象をお伝えする。

ハンドリングは全体的にごく普通といったところだが、レガシィアウトバックが200mmというSUV並みの最低地上高を持つ車種と考えれば、特にロールが大きいなど気になるところもない。クロスオーバーでありながらほぼステーションワゴンとして乗れることには、モデルとしてのまとまりのよさを強く感じる。これは重心の低い水平対向エンジンを使う恩恵の1つだろう。

乗り心地はスタッドレスタイヤを履いている影響もあったのかもしれないが、時おり小さめの路面の凹凸でブルッとした硬さを感じたのが少し惜しい。しかし、全体的には大きな不満はなく良レベルといったところだ。乗り心地に関してはテストに使ったX-BREAKや上級グレードが18インチタイヤを履くのに対し、標準グレードは17インチタイヤを履くため、標準グレードだと良化する可能性はあるかもしれない。しかしX-BREAKの追加される装備に対する割安感を見ると、標準グレードが選びにくいのも事実ではあるが。

スバル/レガシィアウトバック
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新車価格:
425.7万円451万円
中古価格:
31万円489万円

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

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