スバル レガシィアウトバック実燃費レポート | モデルチェンジ間近!? 現行型の燃費をチェック!(3/5)

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スバル レガシィアウトバック実燃費レポート | 高速道路編

■スバル レガシィアウトバック 高速道路での実燃費 17.1km/L

レガシィアウトバックは高速道路でも17.1km/Lと、ジャンルを考えると良好な燃費を記録した。このような燃費を記録した要因は2.5リッターという排気量を生かし、高速道路だとエンジンをユルユルと楽に使いながら巡航できる点にありそうだ。

高速道路編では、アウトバックの動力性能とアイサイトの印象をお伝えする。

動力性能は、アクセルを深く踏んだ際に絶対的な速さを感じるということはないが、2.5リッター自然吸気エンジン相応といったところ。低回転域から太いトルクを出すこともあり、大陸的な大らかな性格のアウトバックにはよく似合っている。

また排気量2.5リッターで4気筒となっており、1気筒あたりの排気量は大きい。これがもし直列4気筒だったとしたら、高回転まで回した際は振動が気になることもあるだろう。だが、アウトバックは振動を打ち消し合う水平対向エンジン。これにより高回転まで回しても不快な振動、騒音はなく快適だ。

なお100km/h走行時のエンジン回転数は、SIドライブのIモードで1700回転と低く抑えられていた。

アイサイトを高速道路で使ってみると、加減速のスムーズさや車間距離の適切さが相変わらず素晴らしい。さらにアクティブレーンキープも直進、緩やかなコーナーともに積極的に作動しており、長距離ドライブの際などには強い味方になるに違いない。アイサイトに関して欲を言うなら、レガシィの車格を考えるとレクサスLSのようにステアリングにタッチセンサーが欲しいのも事実。もしこれが装着されると、一層アクティブレーンキープが有効に使えるようになるだろう。このあたりは次期モデルに期待したい。

またアウトバックはハンドルに付くSIドライブのスイッチで標準のI、S、S♯という3つの走行モードを選べ、Iを基準にするとS、S♯となるに従ってアクセル操作に対するレスポンスがシャープになり、CVTが高いエンジン回転を維持する制御になるという違いがある。普段乗る際は、Iでもまったく不満は感じられないだろう。

スバル レガシィアウトバック実燃費レポート まとめ

■スバル レガシィアウトバック 総合実燃費 13.0km/L

レガシィアウトバックは総合的な性能を考えれば納得できる燃費、アイサイトをはじめとした安全装備、悪路走破性を含めた走行性能など、実によくまとまっているクルマだった。また、日本車では唯一のラージクラスのクロスオーバーであり、それが300万円台で買えるというのも大きな強みといえる。

冒頭にも書いたように2月のシカゴモーターショーでベースとなるレガシィB4の次期型が発表されたこともあり、レガシィアウトバックもモデル末期なのは否めない(もしかすると4月のニューヨークモーターショーで次期レガシィアウトバックが発表されるのかもしれない)。しかしモデル末期のスバル車では「熟成された良さ」を感じるのも事実。現行モデルが好きならば、値引きなども含めた購入条件も加味して今買うのも悪くない選択だろう。

少し注文を付けるのであれば、現行インプレッサ以降の最近のスバル車に共通するちょっと地味な印象がちょっと惜しい。この点は2世代前の最終モデルで限定販売された2.5リッターターボのようなイメージリーダーがあればと感じるが、次期レガシィB4には2.4リッターターボが搭載されることが発表されている。このエンジンを搭載したレガシィアウトバックの登場にも期待したいところだ。

またレガシィアウトバックに乗ると「日本ではもう少しボディが小さいといいのに」と思う場面にも遭遇する。このことを踏まえるとXVとレガシィアウトバックの中間に位置するレヴォーグのクロスオーバーがあると、日本向けのラインナップ拡充につながるのではないだろうか。

さて、今回は燃費テスト終了後、冒頭に書いた通り長野県エコーバレースキー場で行われたゲレンデタクシーの取材に向かった。その際の実燃費も紹介しよう。

スバル/レガシィアウトバック
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新車価格:
425.7万円451万円
中古価格:
35.2万円509.7万円

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

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