三菱 デリカD:5 ディーゼルの燃費を計測|クロカン系ミニバン「デリカD:5」の実燃費ってどのくらい!?(4/5)

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三菱 デリカD:5 ディーゼル 実燃費レポート|総合実燃費編

■三菱 デリカD:5 ディーゼル 総合実燃費:12.3km/L

確かに古さも目立ち始めてきたが、唯一無二な個性の強さで帳消しに

デリカD:5ディーゼルで、いつもの市街地・郊外路・高速道路と160km以上を走破。総合実燃費は12.3km/Lをマークした。

デビュー11年を過ぎて基本設計の古さも目立ち始めており、例えば自動ブレーキに代表される先進安全装備の類はほぼ備わらない。音や振動も改善の余地がありそうだ。燃費に効くアイドリングストップ機構も出来れば装備して欲しいところ。その他にも色々と細かい不満点も書き連ねた。

しかしながら、それを上回るデリカD:5ディーゼルならではの個性が魅力として映ったのも確か。ネガな部分の多くも帳消しになったというのが、今回久しぶりに試乗して感じたデリカD:5に対する偽らざる印象だ。それこそが、長きに渡ってデリカD:5がファンから支持され続ける理由なのではないだろうか。こんなにも個性の強いクルマは、日本車では他になかなかないかもしれない。

三菱 デリカD:5 ディーゼルとは

誕生50周年を迎えた”デリカ”ブランド

三菱の「デリカ」ブランドは今から50年前の1968年に誕生した。デリカの名前は”デリバリーカー”に由来し、当初は商用トラック・バンのラインナップだったが、ほどなくして乗用のワゴンモデルも追加。早い時期から4WDモデルも設定され、ミニバンブーム到来の遥か以前よりアウトドアユーザーから強く支持され続けてきている”ブランド”となっている。

ワゴンモデルは「デリカスターワゴン」「デリカスペースギア」と進化を続け、2007年1月に現在の「デリカD:5」へ刷新している。

デリカD:5は横置きフロントエンジンで前輪駆動を基本とする一般的なミニバンスタイルながら、パジェロやアウトランダー、さらにランサーエボリューションなどで培った4WD技術を生かし、四輪駆動モデルを主体に展開。タフなイメージのスクエアなボディに、最低地上高や全高(車高)もアップすることで、独自のクロスオーバースタイルを確立した。

その強い個性からデビューから11年経った今もなおコンスタントに販売台数を維持するなど根強い支持を集め続けている。

2007年にデビューしたデリカD:5|ディーゼルは2013年に追加設定

2007年のデビュー当初は2.4リッターガソリンエンジンのみでスタートしたデリカD:5。その後FFモデルは2リッター化するなどし、燃費も改善。現在人気の中心となるディーゼルモデルは2013年1月に追加している。従来型デリカスターワゴンやデリカスペースギアのディーゼルモデルユーザーからの強い要望があっての新設定だった。

2.2リッターのターボチャージャー付ディーゼルエンジンは、最高出力148ps(109kW)/3500rpm、最大トルク36.7kgf・m(360N・m)/1500~2750rpmと粘り強いエンジン特性を持ち、ロングドライブを好むアクティブなユーザーから歓迎された。もちろん時代が要求する排出ガスのクリーン性能なども満たしているのは言うまでもない。

デリカD:5、2018年中には遂にフルモデルチェンジを予定

2007年から11年の長きに渡り販売され続けているデリカD:5だが、三菱自ら2018年中にフルモデルチェンジすることを宣言している。次期デリカD:5の詳細は現時点では全く不明だが、現在好評なクリーンディーゼルが継続投入されるのか、あるいはPHEV(プラグインハイブリッド)モデルが追加されるのか、動向に注目が集まる。

海外サイトなどでは既に擬装を施したテスト車両の姿がスクープされているが、スクエアなフォルムは現行型譲りのよう。いっぽうでフロント周りは、エクリプスクロスなどに採用される三菱の最新デザイン言語「ダイナミックシールド」コンセプトが大胆に取り入れられる。大きく力強いグリル形状の左右を、上下に配置したヘッドライトとデイタイム・ランニングライトで挟む迫力のデザインが特徴で、従来のデリカD:5とは大きくイメージを変えるようだ。

フルモデルチェンジ前、デリカD:5最後のマイナーチェンジを2018年4月に実施

そんな中、2018年4月に現行型デリカD:5最後のマイナーチェンジを実施。

歩行者保護を目的としたフロントバンパー形状の変更が行われる(昔懐かしいカンガルーバー風のワイルドさが加わる副次効果も)など、モデル末期ながら手の込んだ内容となっているが、自動ブレーキなどの先進安全技術については残念ながら最後まで導入がなかった。こちらは次期モデルに期待するしかなさそうだ。

[レポート:トクダ トオル(オートックワン 編集部)/Photo:茂呂 幸正・オートックワン編集部・三菱自動車工業]

燃費テスト車両「デリカD:5 JASPER」主要スペック

全長×全幅×全高:4,790×1,795×1,870mm/ホイールベース:2,850mm/最低地上高:210mm/車両重量:1,890kg/最小回転半径:5.6m/エンジン種類:4N14型 コモンレール式DI-D インタークーラーターボチャージャー付 DOHC 16V 直列4気筒 クリーンディーゼルエンジン/総排気量:2,267cc/最高出力:148ps(109kW)/3,500rpm/最大トルク:36.7kgf・m(360N・m)/1,500~2,750rpm/使用燃料:軽油/トランスミッション:INVECS-II スポーツモード付6速AT/燃料消費率:13.0km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:225/55R18(前後)/メーカー希望小売価格(消費税込):[標準仕様]3,570,480円~3,747,600円/[ディーラーオプションパッケージ仕様]3,686,277円~3,863,397円

>>燃費テストコース概要[次ページ]

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トクダ トオル(MOTA)
筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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