三菱 デリカD:5 ディーゼルの燃費を計測|クロカン系ミニバン「デリカD:5」の実燃費ってどのくらい!?(2/5)
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:茂呂 幸正・オートックワン編集部・三菱自動車工業
三菱 デリカD:5 ディーゼル 実燃費レポート|市街地・街乗り編
■三菱 デリカD:5 ディーゼル 市街地・街乗りでの実燃費:10.4km/L
アイドリングストップ未装備が残念! アイドル時の騒音・振動もちょっと気になるレベル
三菱 デリカD:5 ディーゼルの市街地での燃費は、車載の燃費計によると10.4km/Lを記録した。
デリカD:5の2WDモデルに備わるオートストップ&ゴー(アイドリングストップ機構)が、なぜかディーゼルモデル(とガソリンの4WDモデル)には設定されていない。渋滞が多く停車時間も長くなる市街地コースでは、アイドリングストップ機構の有無が大きく響いたものと思われる。
またデリカD:5ディーゼルの停車時、アイドリング振動はそれなりにあるし、騒音もそれなりに発生する。それが気になるかどうかは、それまで乗っていた車種などにより個人差や好みの違いがあるかもしれない。三菱のディーラーでデリカD:5を試乗する際には、走り出す前にまず音や振動を真っ先にチェックして欲しい。
見晴らしの良さは天下一品! 渋滞時の疲労度も最小限で済む
いっぽうデリカD:5に乗り込んでまず気付くのは見晴らしの良さだ。渋滞でも前方の状況が見やすく、疲労度は最小限で済むのは利点だ。宅配の2トントラックと並んでも同等か、むしろデリカD:5のほうが見晴らしが良いくらい。この見晴らし感覚はデリカD:5独特のもの。市街地のみならず、高速道や郊外路でも気持ちの良いドライブが楽しめる。デリカD:5ならではの魅力ポイントと言っても良い。
しかも個性的な四角いスタイリングは車両感覚も掴みやすい。大柄な割には車庫入れもしやすく取り回しも良好だ。
三菱関係者に聞くと、デリカD:5の初期ユーザーの中には同じデリカD:5の新車へ再び乗り換えをしているケースも多くあるという。それも妙に納得出来る。
小柄なユーザーは乗降性にやや難アリ
いや、しかしその前に・・・
デリカD:5へ乗り込む際「よっこらしょ」と思わず口から出てしまうほど、運転席の座席は高い位置にある。魅力ポイントとは裏返しのリスクであり、この点でやはり注意は必要だ。最低地上高が高く、しかもステップ段差もないので、小柄な女性ユーザーなどは乗降に苦労する可能性がある。こちらも試乗時の重要なチェックポイントとして挙げておきたい。
なお解決方法としては、補助用のサイドステップ装着が考えられるが、純正ディーラーオプションでは後席スライドドア側用に設定があるものの、純正で運転席用はない模様だ。社外パーツなどでは設定があるので、そちらも併せて検討したい。
また四角く取り回し自体は良いとはいえ、車高も高く死角となる部分も少なからず生じる。最新の360度カメラではないが、前方や左側面、後方を映し出すマルチアラウンドモニターや、前後パンパーのコーナーセンサーなどのオプションも安心のための必須アイテムとして推奨したい。
>>三菱 デリカD:5 ディーゼル 実燃費レポート|総合実燃費編/三菱 デリカD:5 ディーゼル モデル解説[次ページ]
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