マツダ 新型アクセラ15S(ガソリンモデル)燃費レポート/永田恵一(3/5)

  • 筆者: 永田 恵一
  • カメラマン:永田恵一/オートックワン編集部
マツダ 新型アクセラ15S(ガソリンモデル)燃費レポート/永田恵一
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マツダ 新型アクセラ15S(ガソリンモデル)燃費レポート【郊外路編】

マツダ 新型アクセラ15S(ガソリンモデル) 実燃費テスト

新型アクセラ 15Sの郊外路は、新型アクセラらしい「運転する楽しさ」を、至って普通にドライブするスピード領域でも味わえる走行パターンであった。

具体的には、ハンドル操作に対する車の動きが軽快で(決してシャープではないが)、普通に走っているだけでも運転が楽しく感じられる。

ハンドル操作に対する車の動作に関しては、前回のレポートで書いたように「リアがドッシリとしているハイブリッド」と「軽快な15S」という明確な違いを確認できた。

コーナーでのロールの起き方や戻り方も、新型アクセラハイブリッドと同様にゆっくりとしたものであったが、新型アクセラ15Sは新型アクセラハイブリッドに対しステアリングフィールがさらに正確であることもあり、クルマの挙動のコントロールのしやすさ、楽しさは新型アクセラハイブリッドより一枚上手であった。

マツダ 新型アクセラ15S(ガソリンモデル)

エンジン、トランスミッションに関しては高速道路での印象と同じく、「余裕や速さは感じないが、全体的に好感が持てる」といったところ。上り坂では車重とパワーの関係もあり、シフトダウンもそれなりの頻度で起きるが、シフトダウンの際にはブリッピング機能(シフトダウン時の回転合わせ)が作動し気分を高揚させてくれる。

パワーがそれほどないだけに、アクセル開度が大きいことも「クルマを走らせている、動かしている」という気分的な楽しさがあることも新型アクセラ15Sの魅力の1つであった。

マツダ 新型アクセラ15S(ガソリンモデル) 実燃費テストマツダ 新型アクセラ15S(ガソリンモデル) 実燃費テスト

乗り心地に関しては、新型アクセラ15Sも新型アクセラハイブリッドと同じようにこのクラスのクルマとして及第点ではあるのだが、大きめのギャップを乗り越えた際などの突き上げが大きく、新型アクセラという話題の車に対する期待値には届いていなかったことは少し残念だった。

タイヤの空気圧は、新型アクセラ15Sも新型アクセラハイブリッドと同じく250kPaと高めの指定値となる。燃費との兼ね合いもあるが、空気圧を調整することで乗り心地は改善されるかもしれない。

郊外路での燃費は17.3km/Lと、新型アクセラ15Sが運転して楽しいクルマであることを考えれば申し分のない数値だった。

アクセラセダン15Sの郊外路の実燃費/17.3km/L

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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