マツダ CX-5 スカイアクティブ-D(クリーンディーゼル) 燃費レポート(1/4)

マツダ CX-5 スカイアクティブ-D(クリーンディーゼル) 燃費レポート
マツダ CX-5 フロントイメージ マツダ CX-5 リアイメージ マツダ CX-5 フロントイメージ マツダ CX-5 リアイメージ マツダ CX-5 サイドイメージ 出発前にオートックワン社前でピンク86とともに撮影 マツダ CX-5ととライターの永田恵一氏 マツダ CX-5 スカイアクティブ テクノロジー マツダ CX-5 タイヤ&ホイール マツダ CX-5 エンジンルーム マツダ CX-5 インパネ 画像ギャラリーはこちら

マツダ CX-5 スカイアクティブ-D(クリーンディーゼル) 燃費レポート

マツダ CX-5 フロントイメージ

マツダ CX-5は、「クルマ全体で燃費を向上させながら、マツダ車のDNAである運転する楽しさも今まで以上のものにする」という、現在のマツダのコア技術であるスカイアクティブをフルに盛り込んだミドルクラスのSUVとして、昨年2月に登場した。CX-5に盛り込まれたスカイアクティブ技術はボディの軽量化、空気抵抗の低減、6速ATなど多岐に渡るが、そのハイライトはやはりエンジンだ。

販売面でも圧倒的な人気を集めている2.2Lディーゼルターボは4Lエンジンに匹敵する最大トルクに加え、テストに使ったXDのFF車で18.6km/Lという1.5L級のコンパクトカーに匹敵するJC08モード燃費を実現。

さらに圧縮比をディーゼルエンジンとしては異例に低い14.0としたことで、パワーアップと同時に排ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)とPM(スス、黒煙の原因)を大幅に減らすことにも成功。結果、ディーゼルエンジン車の価格アップの大きな要因の1つだったNOx触媒を使わずに世界一厳しい排ガス規制をクリアし、低価格化も実現した。

マツダ CX-5 リアイメージマツダ CX-5 フロントイメージマツダ CX-5 リアイメージマツダ CX-5 サイドイメージ出発前にオートックワン社前でピンク86とともに撮影
マツダ CX-5 エンジンルームマツダ CX-5 スカイアクティブ テクノロジー

ディーゼルの陰に隠れがちとなっているが、2LガソリンもFF車で16.4km/Lという十二分なレベルの燃費性能やエンジン重量の軽さを生かした軽快なハンドリング、価格の安さが魅力となっている。

ライバル車は日産エクストレイル、三菱アウトランダー、スバルフォレスターと多いが、CX-5は昨年このクラスのSUVの販売台数でトップとなる人気車となっており、昨年の日本カーオブザイヤーも受賞した。

昨年12月には早くも一部改良を受けており、この一部改良でガソリン車の燃費向上やディーゼル車にサンルーフをオプション設定するなどの変更が施された。

今回の燃費テストは、スカイアクティブ-Dエンジンを搭載した「マツダ CX-5 XD ディーゼルターボ 」を使い、「市街地」「郊外」「高速道路」と3パターンの道路状況で燃費を計測してみた。

走行ルートは、東京都港区にあるオートックワン編集部を朝8時頃出発、高速道路で湾岸~アクアラインを通過して千葉県茂原市方面に向かい、その後一般道でオートックワン編集部へ夕方に戻るというおよそ150kmの設定。

燃費測定の基本ルール

・燃費の測定は、車両に純正搭載されている車載燃費計を使用

・スピードは流れに乗ったごく一般的なペースで走行

・車両の状態もエアコンは快適に過ごせる温度(オートエアコンなら25度)に設定

・走行モードが選択できる場合にはノーマルモードを選んで走行

試乗ルート1「高速道路」

試乗ルート1「高速道路」

首都高速都心環状線芝公園ランプから首都高湾岸線を経由し、東京湾アクアラインから最近開通した圏央道の茂原長南インターに向かうというルート。

道路にアップダウンは少なく、流れは区間全体を通しおおよそ80km/h程度。道のりは約70km。

試乗ルート2「郊外路」

試乗ルート2「郊外路」

茂原長南インターを降り、国道409号線を西に進み、交差する国道297号線を北上し、東京湾に近い千葉県市原市内の国道16号線まで向かうルート。

道路にアップダウンは少なく信号があまりない上に走行中の流れも良く、好燃費が期待できる区間と言える。道のりは約30km。

試乗ルート3「市街地」

試乗ルート3「市街地」

千葉県市原市の国道16号線から国道357号線、途中から片側1車線になる国道14号線、都県境から蔵前橋通りを経由し、オートックワン編集部に戻るルート。スムースに流れることは少なく、渋滞路が多くを占める区間だ。

平均時速は15~18km/h程度で、イメージとしては混んだ東京都内の道に近い。道のりは約55km。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

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