スズキ スペーシア 燃費レポート(4/4)

スズキ スペーシア 燃費レポート
スズキ スペーシア フロントイメージ スズキ スペーシア リアイメージ スズキ スペーシア フロントビュー スズキ スペーシア リアビュー スズキ スペーシアとライターの永田恵一氏 スズキ スペーシア 出発前にオートックワン社にて撮影 スズキ スペーシア 出発前にオートックワン社にて撮影 スズキ スペーシア アイドリングストップ スズキ スペーシア 両側スライドドア スズキ スペーシア ホイール&タイヤ スズキ スペーシア エンジンルーム 画像ギャラリーはこちら

スズキ スペーシア 燃費レポート【市街地編】

市街地区間でも車重の軽さ、エネチャージの採用やタイヤの転がり抵抗に代表される走行抵抗の少なさによる全体的な「軽さ」が印象的だった。

その他に印象的だったことは2つある。1つ目はエネクールの効果だ。

スズキ スペーシア 秋葉原駅前

テスト日は最高気温が28度程度と、真夏の猛暑ほどではないにせよ初夏の暑さを感じさせる気候であった。通常のアイドリングストップ装着車の場合、このくらいの気候だとアイドリングストップが1分くらい続くと乗員が我慢できる温度の限界を超えてしまい、エアコンを作動させるためエンジンが始動しアイドリングストップする時間が短くなり、夏場の燃費低下を招くのが普通だ。

しかし、スペーシアはエネクールを採用した恩恵でアイドリングストップ中でも状況による違いはあるが、この日の気温だと2分くらいまでならエアコンなしでも我慢できる室内環境が維持され、アイドリングストップする時間も長くなり、結果渋滞中でも燃費の悪化も少なかった。

真夏の暑さの中では効果も薄れるだろうが、確実な効果を確認できたことは高く評価したい。

スズキ スペーシア アイドリングストップ

2つ目はアイドリングストップによるエンジンの止まり方だ。

前述したようにスペーシアのアイドリングストップは燃費向上のため、13km/h以下のスピードからエンジンが停止する。このこと自体は歓迎できるのだが、エンジン停止から完全停止までの間にブレーキの踏力(踏み方)に変化があると、この間にエンジンが再始動してしまうことに問題を感じた。

運転に気を使う人なら完全停止する寸前に停止した際の「ガッタン」という不快な動きを防ぐため、ブレーキを少し緩めるような運転をすると思うが、その時にもエンジンが再始動してしまうのだ。

もちろん13km/h以下のスピードでエンジンを停止することは燃費向上に寄与するのだろうが、モード燃費の測定で起きない事象が実際の走行では多々起きることを考えると、エンジンの止め方に関しては再考して欲しいところだ。

スズキ スペーシアの市街地燃費は「19.1km/L」

エンジン再始動の際の掛かりの早さや、スターターモーターの音質、音量に関しては申し分のない出来だった。

燃費はエネクール、アイドリングストップの効果が大きい走行条件だったこともあり、交通状況を考えれば「19.1km/L」というエンジン車と考えれば「文句なし!」といえる記録を残した。

 スズキスペーシア 市街地の実燃費/19.1km/L

スズキ スペーシア 燃費レポート【総評】

スズキ スペーシアとライターの永田恵一氏

スズキスペーシア 総合燃費/22.4km/L

燃費の良さに加え、NAエンジンで高速道路を走っても不満のない動力性能を確保している点など、スペーシアはハイト系軽自動車の最新モデルに相応しい完成度を持っていた。

しかし、その反面燃費と動力性能以外で際立った魅力を感じられなかったことも事実だった。今後の改良で大きな魅力として感じられるワンパンチが加わることを期待したい。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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