なんだこれ!? ジムニー×S660を合体させた「S-ROCK」が衝撃的すぎる! 【東京オートサロン2020】

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いまや東京オートサロンの名物(?)なのが、自動車大学校が展示するクルマたちだ。自動車整備関連の専修学校らしく、学生たちがアイデアを出し、自らで作り上げたコンセプトカーは、豊かな感性と自由な発想で毎年来場者を楽しませてくれる。

東京オートサロン北ホールにも数校がブースを構えていたので、その中から特に目を引いた展示車をピックアップしてみよう。

>>なんだこれ・・・!? ジムニー×S660の“衝撃的なSUV”を画像で見る[全26枚]

ジムニー+S660! これぞまさに「クロスオーバーSUV」

埼玉自動車大学校が持ち込んだ「S-ROCK」だ。軽ながらもミッドシップレイアウトを採るオープン2シータースポーツカー・ホンダ S660に、ファットで大きなタイヤを組み合わせた姿が目を引く。

どんな構造になっているのだろう?と床下を覗けば、そこには頑強なラダーフレームが。なんとこのクルマ、ジムニー(JB23型)のフレーム・エンジン・駆動系の上に、S660のボディを載せちゃったSUV。

RVとスポーツカーの合体は、まさに「クロスオーバーSUV」という言葉がふさわしいパワートレーンのレイアウトはジムニーのままなので、本来S660でエンジンが置かれるシート後方はトラックの荷台的なスペースに活用されている。S660をもじった「S-ROCK」という車名もアイデア賞!

パンなパン屋にかぼちゃの馬車!? 夢に溢れたクルマたち

ハードなコンセプトカーの次は、ほのぼの系を2台。関東自動車大学校は「パン」をモチーフにしたクルマ「KANTO Dream02」を展示した。

同校が毎年行なっている「未来の車絵画コンテスト」で優勝したクルマを実車化するというコンセプトに基づき、優勝作の「パンかー」をスバル サンバーディアスクラシックで再現している。

外装を飾るパンのリアルさも注目だが、実は車体表面もパン生地風にザラザラに仕上げられている。

パンの表現は自動車補修で欠かせないパテによるもので、右サイドスライドドアを上下開閉式に変更、左サイドを販売ブース風に改造するなどの作業を含め、クルマの板金修理に欠かせない技術を会得する良い機会になったという。

車内が白いのは、「パンの中は白いから」。乗り込んだら、パンの中に入った気分を味わえる!?

かぼちゃの馬車を模した「CAR ぼちゃ」がめっちゃ可愛い

続いてはトヨタ自動車大学校。ブースで一際目立っていたのが、かぼちゃの馬車を模した、その名も「CAR ぼちゃ」だ。おとぎ話のシンデレラの物語をコンセプトに、トヨタ bBオープンデッキをベースに作られたクルマで、車両後部のデッキ部分にはお城、窓にはシンデレラと王子様がいるなど、独特の世界観が構築されている。

ヘッドライト・テールライトは隠されて、馬車のランプがぶら下がっているという凝りっぷり。夢いっぱいの一台に、多くの人が微笑んでいた。公道を走ることはできないが、この自由な発想が大切なのではないだろうか。

[筆者:遠藤 イヅル/写真:島村 栄二]

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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