三菱 アウトランダー 試乗レポート(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
エコカー減税の軽減率が引き上げられた2リッターモデル
エコカー補助金は2010年9月で終了したが、「エコカー減税」は2012年まで続く。エコカー減税に適合しないクルマは売りにくく、販売台数を激減させた車種も少なくない。
この制度は問題を抱え、排気量に対してボディの重い車種ほど有利。エコカー減税のベースになる平成22年度燃費基準が、車両重量と10・15モード燃費の組み合わせで成り立つためだ。
その結果、ボディの重いミニバンが軒並み75%の減税になり、セダンの多くはギリギリで50%減税をクリアという状態になった。
さらにメーカーオプション装備を付けてボディが重くなり、10・15モード燃費を1km/Lほど悪化させて、減税対象に入るケースも目立つ。
矛盾だらけの制度だが、メーカーは売るために減税対応を図らねばならない。以上のようなエコカー減税の問題点を押さえると、アウトランダーが直列4気筒の2.4リッターエンジンのみでスタートしながら、2009年12月に2リッターエンジンを追加し、2010年9月の一部改良で充実を図ったことが理解できる。
2リッターエンジンを加えれば、エコカー減税に対応しやすくなるからだ。
そして先ごろの一部改良では、2リッターエンジン搭載車の燃費性能をさらに向上。4WDも2WDと同じく平成22年度燃費基準プラス25%に対応させることで、エコカー減税による軽減率を50%から75%に引き上げた。
燃費の改善に伴う変更点は、エンジン内部の抵抗軽減、CVT(無段変速AT)の制御の見直し、さらに減速エネルギー回生システムにも変更を加えている。このシステムは、減速時に発電機を集中的に働かせ、走行中やアイドリング時のエンジン負荷を軽減するもの。
燃費の改善では、このような地味で細かい積み重ねが大切。ハイブリッドのような「飛び道具」だけでは成り立たない。
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