三菱自、改良で向上したはずの燃費が逆にダウン!燃費の再測定値公表で悪質な内容が明らかに(1/2)

三菱自、改良で向上したはずの燃費が逆にダウン!燃費の再測定値公表で悪質な内容が明らかに
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悪化したのに良くなっているように見せかけた

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三菱自動車の燃費不正問題を受け、三菱自動車は「正しい方法」で燃費計測した数値を発表した。

リストを見て、あまりに酷さに驚く!

例えばJC08モード燃費で30.4km/Lだった最も燃費の良いeKワゴンの『M』グレードと、eKカスタムの『G』グレードは、再計測すると25.8km/Lしか出なかったようだ。15%も水増しした数字を公表していたことになる。よくぞこんなに過大な燃費を出したものだ。全く信じられない。

さらに驚くのは、JC08モード燃費で29.2km/Lと表示した初期型の実力値が26.8km/Lなのに対し、改良を受けて30.4km/Lになったハズの後期型は逆に燃費ダウン。25.8km/Lだったことである。カタログ値だと1.2km/L向上しているのに、実際の実力では逆に1km/L落ちていたのだった。

実力は悪化しているのに、良くなっているように見せかけたのだから悪質である。

また、このくらい実力値と格差あれば、空気抵抗の数値だけでは対応出来ないと思う。というのも、燃費全体に占める空気抵抗の割合は、せいぜい10%程度だと考える。

空気抵抗のデータを15%減らしたって、燃費は15%も良くならない。空気抵抗の数字をゼロにしたって無理だと思う。

もしゼロで申請し、それを国交省の外郭団体が信じたとしたら、これまた大きな問題だと思う。

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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