BMW MINIコンバーチブル 試乗レポート(3/4)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:柴田康年(編集部)
注目は40%の燃費改善
ミニといえば、そのエキサイティングな走行フィールがゴーカートに例えられることが多い。ボディの剛性感、ドライバーの操作に対してダイレクトな身のこなしを見せる点ではまさにその通りといえるだろう。
しかし、自然との一体感を身体で受けとめながら走るコンバーチブルについては、ドライバーが運転に集中してしまう、クローズドボディの体質とは少々異なっていて、肩の力を抜いて、ゆったりとドライブを楽しみたい気分にさせてくれる。また、今回のモデルチェンジは、燃費性能の向上も大きなニュースだ。
エンジンブロックとシリンダーヘッド、シャシーやリヤアクスルのコントロールアーム等のアルミ化によって10kgの軽量化を実現しているが、それらの効果もあって、最大で従来比40%の燃費向上に結びついているという。
今回試乗したクーパーSの6速AT仕様については、青信号の駆け出しが実に軽快。加速中の動力性能についても申し分ない。バネ下重量も低減されていることもあって、コーナリングもスムーズだ。また、視認性については、従来はオープン時に後方視界を遮っていたロールオーバーバーは緊急時にせり出すタイプに変更。普段はリヤのヘッドレストの高さに納められ、後方視界は日常で目視できる範囲が広がった。
さらに、風の巻き込みについては、ウインド・ディフレクターを装着していない状態でも、ロングヘアの毛先が軽く揺れる程度。前髪が風にバサッと煽られて、マヌケな姿になりにくいあたりは、女性ユーザーの一人としては嬉しいところだ。
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