カリフォルニアで楽しむ極上のオープンドライブ~ THE NEW MINI CONVERTIBLE(新型 ミニ コンバーチブル) 海外試乗レポート ~(4/4)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:ビーエムダブリュー
広大なアメリカは道路環境も様々だ
広大な大陸に道路を張り巡らしているアメリカ。
その道路事情に目を向けてみると、重量車の負荷に対応するべく、コンクリート舗装になっているため、路面の継ぎ目の凹凸が突き上げ感を与えたり、街を走っていても、突然、地面に穴が空いていたりと、クルマが走る上での路面状況はかなり厳しいコンディションといえる。
スポーツ性を自慢とするMINIのゴーカートフィールはここではむしろ不利なのではないかと思えたが、「ハッチバックモデルと同等の運動性能を確保することを目指した」という今回のコンバーチブルは、補強された高強度の車体に加えて、バネレートを高めながらも専用チューニングを施した足回りがオープンカーとは思えない抜群のコントロール性を発揮してみせる。路面が荒れた箇所を通過しても、ドシンとかミシリとか、嫌なユルさや変な硬さを感じさせる気配がないのだ。
ロングドライブが苦にならないMINI
フリーウェイの本線に流入するシーンでは、徐行から一気に車速を70マイル(=112km/h)程度まで高める急加速が要求されるが、2リッター ツインパワー・ターボエンジンは心地良いエキゾーストノートを奏でながら、出遅れることなくパワフルに加速してみせる。6速ATは秀逸な制御でドライバーの意思に応え、アクセルペダルを踏む右足の踏み込み加減で必要な車速にコントロールがしやすい。
さらに、高速走行中に路面のうねりが加わった場合は姿勢を乱しがちなものだが、MINIコンバーチブルは複雑に分岐していくルートを追いながらレーンチェンジを行う場面でも、芯がしっかりと落ち着いたボディとしなやかな足の動きでオープンカーとは思えないフラットライドなドライブフィールを披露してみせたことに驚かされた。
ボディサイズの拡大に伴って、左右のタイヤが広いスタンスで構えたトレッドの拡大、ホイールベースの延長も手伝って、操縦安定性は抜群。かつてのMINIのオープンモデルがもう少し揺さぶられたであろうことを思えば、今回のモデルはフリーウェイを辿るロングドライブが随分快適なものへと進化したことだろう。
快適性が高まったいっぽう、望めばあのゴーカートフィーリングも体感出来る
また、今回の試乗車は『ダイナミック・ダンパー・コントロール』を搭載していたが、『GREEN』、『MID』、『SPORT』でアクセルレスポンス、ステアリング特性、ATのシフトスケジュールなどの変化とともに、ダンパーの硬さが『GREEN/MID』と『SPORT』で2段階に変化する。同乗者を乗せている時はゆったりと快適に流せる一方で、アグレッシブな走りを楽しみたい時は『SPORT』モードを選択すればMINIらしくクルマを操縦する楽しさに没頭できる。
いずれにしても、MINIが受け継いできた「ゴーカートフィール」はコンバーチブルにおいても格段に進化。単にガチガチのスポーツカーを決め込むのではなく、オープンでもクローズでも、海沿いの素敵な景色を堪能したい時も、街の雑踏を潜り抜ける時も、シチュエーションに応じたドライバーの気まぐれな気分に寄り添ってくれる懐の深さを手にしたクルマに仕上がっていた。
[レポート:藤島知子/Photo:ビーエムダブリュー]
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THE NEW MINI COOPER S CONVERTIBLE[日本仕様] 主要諸元
全長x全幅x全高:3860x1725x1415mm/ホイールベース:2495mm/車両重量:1360kg/乗車定員:4名/ステアリング位置:右/エンジン種類:直列4気筒「MINIツインパワーターボ」ガソリン直噴エンジン/総排気量:1998cc/最高出力:192ps(141kW)/5000rpm/最大トルク:280N・m/1250-4600rpm/トランスミッション:6速オートマチックトランスミッション/燃料消費率:16.3km/L(JC08モード燃費)/タイヤサイズ(標準仕様):205/45R17(前後)/メーカー希望小売価格:3,970,000円[消費税込み]
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