メルセデス・ベンツ F015 Luxury In Motion 海外試乗レポート/清水和夫(3/3)

  • 筆者: 清水 和夫
  • カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
メルセデス・ベンツ F015 Luxury In Motion 海外試乗レポート/清水和夫
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シェアド・スペース(Shared Space)という斬新なアイディア

F015の開発チームに懐かしい顔があった。2007年頃にコンセプトカーF700のワークショップで出会ったアレキサンダー・マンカウスキーという社会学者だ。

当時はベルリン大学の講師であったが、いまは正式にメルセデスの先進技術部門に籍を置く。なぜ社会学者を専攻した人材が未来の高級車のコンセプトカーのリーダーになるのか。その答えは実にメルセデスらしいものであった。

そもそも交通事故が起きるのはスペースの取り合いからだとマンカンスキー氏は言う。だからお互いにスペースをシェアできれば、事故を減らすことができる。

さらに自動運転のクルマが近づいてきたら、すこし不安だ。はたして歩行者である自分を見ているかどうかも分からない。

そこでマンカウスキー氏が考えた答えはマシン(自動運転)と人のインタフェースだ。よく言われているHMIをドライバーとマシンの関係だけでなく、マシンと外の人や社会とのHMIを考えている。

例えば歩行者が近づくと人を認識したことを路面にグリーンのレーザーライトで示す。人が運転しているときと同じようなアイコンタクトが可能なのだ。

人は街を研究することで自動運転車が街中を走ることができるようになるとメルセデスは考えている。自動運転だからこそ人間研究が大切だということを教えてくれた。

参考サイト)

http://www.startyourengines.net/

http://www.mercedes-benz.com/en/

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清水 和夫
筆者清水 和夫

1954年生まれ。1972年のラリーデビュー以来、国内外の耐久レースで活躍する一方、モータージャーナリストとして、自動車の運動理論・安全技術・環境技術などを中心に多方面のメディアで執筆し、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。近年注目の集まる次世代自動車には独自の視点を展開し自動車国際産業論に精通する。一方、スポーツカーや安全運転のインストラクター業もこなす異色な活動を行っている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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