国産セダンでは敵わない魅力は今も健在「メルセデス・ベンツ Eクラス」新型車解説(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
よりスポーティな外観へと変貌したEクラス
かつて、Eクラスの前身は「コンパクトメルセデス」とも呼ばれたが、1980年代に入ると5ナンバーサイズに収まる190シリーズ(W201)が登場、ミディアムクラスの位置付けとなった。
その後はほかのドイツ車と同じくフルモデルチェンジによってサイズアップを重ねながら進化を続けたが、Eクラスにはカンパニーカー(法人が社員に貸与する車両)の需要も多い。従って歴代のEクラスは比較的オーソドックスな雰囲気を備えていた。
しかし、新型Eクラスを見るとサイズは異なるものの、同社の「Cクラス」に似たイメージがある。
軽快感が伴い、以前の保守的な印象は薄れたようだ。この評価はさまざまだろう。EクラスはCクラスに近づいて存在感が弱まったともいえるし、スポーティで格好良くなったという見方も成り立つ。
ボディサイズは、E200アバンギャルドで見ると、全長が4,930mm、全幅は1,850mm、全高は1,455mmになる。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2,940mmだ。先代型に比べると40mm長く、5mm狭く、全高は等しい。
そしてホイールベースは65mm伸ばされた。この寸法の変化も外観の見え方に影響を与えた。ホイールベースが大幅に伸びたことでリア側のオーバーハング(後輪からボディが後方へ張り出した部分)が20mm短くなり、引き締まり感が強まっている。
最小回転半径は5.4m。先代型に比べるとホイールベースの拡大で0.1m増えたが、大柄なサイズを考慮すれば小回りの利きが良い。後輪駆動のメリットでもあり、レクサスGSなどと同等だ。
全長が5m近いボディでは、街中の取りまわし性が良いとはいえないが、外見から想像する割には扱いやすい。
ステアリングには世界初となる「タッチコントロール機能」が備わる
内装はCクラスなど設計の新しいメルセデス・ベンツに共通するデザインに仕上げた。
インパネの中央にはHDDナビゲーションの機能を備えた12.3インチのディスプレイを装着。下側には横長の装飾パネルが備わり、丸型の空調吹き出し口が並ぶ。
新型Eクラスで注目されるのは、ハンドルに世界初とされるタッチコントロール機能を備えたこと。
ハンドルのスポークに小さなタッチパネルが左右に1つずつ装着され、上下左右のスワイプ、プッシュ操作によってカーナビなどコマンドディスプレイの操作を行える。ハンドルから手を離さず、親指を使って扱える。
また各種の設定をする画面にはアニメーションを使い、操作性を向上させた。例えばエアコン吹き出し口の調節では、インパネの絵柄が表示されて分かりやすい。
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