メルセデス・ベンツ CLS350 ブルーエフィシェンシー 試乗レポート/小沢コージ(4/4)
- 筆者: 小沢 コージ
- カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
威厳・重厚からスタイリッシュな存在へ
新型CLSを実際に試乗した感じでは、通常の「E」モードで走るとそれほどトルク感はない。それはATの変速共々エコに振っているからで、この辺りは国産車の「ECO」モードと“ノリ”が似ている。
街中は「E」モード、郊外は「S」モードなど、使い分けて走る必要がある。「S」にすると、リッチではないが気持ち良く走れる。
それよりも新型CLSの本当の魅力は、ハンドリングや乗り心地だろう。
そのスポーティさと重厚さのバランスは、ベースとなったEクラス以上であり、同クラス初の電動パワステを使っていながらも、ゴージャスかつ機敏に走れる。
この質の高さは、メルセデスにしかないレベルのものだ。
その他、侮れないのはインテリアのクオリティの向上で、正直旧型は本革の質もさることながら、インパネのウッドパネルが、素材によっては若干安っぽかったりしたものだが、今回それはない。特に上級車種で選べる「designo(デジーノ)」仕様(2011年3月現在、日本では未設定)はこの上もなく贅沢で、十分に、EクラスとCLの間をつなぐ存在となった。
つまり、CLSは2代目となって、正式にメルセデス・ベンツ球団のクリーンナップを任されることになった、と私は思うのだ。
今まではその個性的過ぎるキャラクターもあって、どこか外様というかピンチヒッター的な匂いがしたが、これで核となるSクラス、EクラスやCLと並ぶ、メルセデス高級車ラインナップの顔になった気がする。
それは同時に、メルセデスといえども、これからはスタイリッシュでなければいけないということなのだろう。
今まで“ベンツ”と呼ばれた時代のメルセデスは、威厳と重厚さを湛えた本物の道具だった。だが、これからのメルセデスは威厳を湛えつつ、もっとスマートかつファッショナブルな存在となる。
その象徴こそが、この2代目の新型「CLS」なのかもしれない。
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