“丸い宇宙=ホイール”に注ぐ情熱と革新の技術力。ベンツ・アウディ・BMWにマッチする「GNOSIS CVX&CVD」の世界観とは|WORK【Vol.6】

輸入車をターゲットにしたグノーシスの新作

自動車におけるホイールという“丸い宇宙”に命を吹き込むホイールカスタムの世界。それを裏から支えるホイールサプライヤー=“ワーク”という会社。20を超えるオリジナルブランドの中、今回はワークのハイエンドモデル「GNOSIS(グノーシス)」の2019年の注目作「CVX」と「CVD」という2作に今回は注目しました。

ハイエンドモデルである「グノーシス」とは=輸入車をターゲットに作ったブランドで、ベンツ、BMW、アウディの欧州系ミドルクラスがターゲットです。標準仕様で欧州車に対応できる112や120サイズのP.C.D.を用意しているのが特徴です。

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CVXとCVDは双子のような関係性

CVとは“コンケーブ”の略語。コンケーブとは、反りの意味。ディスクの部分がすり鉢状に凹んだホイールのことを指します。コンケーブにすると奥行きが取りづらくなるなどデザイン上の不利な面もありますが、カスタムする人の心をくすぐり装着してもらえるよう、いかに作るかに力を注いでいます。

きっと他社では真似ができない。そんなハイエンドモデルとして様々なデザイン要素を取り入れたこのグノーシスCVDとCVX。登場した背景にはこだわりのストーリーがあります。ここまでやるのはワークしかいない。そんな貴重なモデルが生まれた背景をお伝えしたいと思います。

「CVX」は粗メッシュデザインのホイールで、「CVD」はお皿のようなディッシュデザインのホイール。元々はCVDとCVX、どちらか1つを世に出す予定だったのですが、それがちょっとした遊び心から両方を出すことに。実は、CVDとCVXは同時期に開発されていたというワーク社内的には「双子」のような存在なのです。

CVDのような、ディッシュでコンケーブの効いたホイールはちょっとないカタチで、さらに捻ったようなツイストデザインもミックスされているため、これは他社でもまずお目に掛かれないかなりレアな存在。もう一方のCVXはツインスポーク、メッシュ、コンケーブ…とこれも異なる要素をひとつの形にまとめ上げ融合させたレアで斬新なデザインです。

CVDもCVXと同じように見えて、エッジの立ち上がりを変えるなどかなり違いがあるのです。またCVXにはスポークとリムとのキワにつながる端にデザインウインドウなる空間が設けるなど双子ながら細部はしっかりとキャラクターを変えています。CVXのデザインを進めているときに、「こんなデザインができたら面白いね!」という発想から生み出されたのがCVDというわけです。

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鋳造ホイールでは特殊な表面処理を採用したグノーシス

ブラッシュドという表面のフィニッシュ方法にも注目です。通常は鍛造ホイールにブラッシュドを掛けるというのがセオリーなところに鋳造製法にブラッシュドを掛けたというのも革新的。実験的にトライし、新たなフィニッシュを取り入れていくのがワークの強み。日本で鋳造+ブラッシュド処理をして商品化したのはおそらくワークが初でしょう。

細かな話ですが、鋳物は本来ザラザラとした肌をしているのですが、それを綺麗に滑らかにするのがまず大変。完全にフラットな状態にするのが困難なのです。下手したら鍛造にブラッシュド加工するよりも手間とコストがかかっているかも知れません。

本来アメリカ製の鍛造ホイール(=アメ鍛)では削った状態にブラッシュドの筋を入れるところを、ワークのやった加工技術は一度表面をならして、そこに目を付けるという手間の掛かる作業。だからアメリカ製のラフな感じの物しかなかった当時は、ワークの生み出すブラッシュドは当初“綺麗すぎる”と言われていたほど。

しかもディスクの側面がバフで、ディスクの天面がブラッシュドというコンポジットバフブラッシュドもポイントです。ワークのブラッシュドの歴史も実はこのグノーシス(古くはGS1)ブランドから始まりました。いかにハイエンドモデルモデルにかける想いが強いかが分かるエピソードです。

さらにリムへの反射と軽量感のある造形が生み出されているというのも特徴です。このホイールのリムの設定はカットアルマイトが標準ではなく、バフアルマイトを標準としています。デザインウインドウとして絶妙に肉抜きされているのがこのCVXのリムにつながるデザイン面の下のスポーク下の肉抜き部分なのですが、このディスク部分がリムに映り込んで模様として見えるのです。視覚的な変化球があちらこちらに用意されているのもこのグノーシスのこだわりというわけです。

数多くの視覚効果が仕込まれた唯我独尊のデザイン

鋳造製法でありながらアメ鍛風であり、ビレット感を醸し出すエッジィなデザイン特性を持つこの2本。3段階の曲線で描かれた上下段の曲線で構成された開口部、さらにヒネリ感を増幅させるアシンメトリーな、5方向へ放射状に伸びるツイステッドスポーク。

実はツインスポークに一本サブスポークをナナメに足しているのですが、それがヒネっているように見えるのは、アーチ部分が何段階にも分かれて上下左右の非対称の美しいラインで構築されているからこそ。その開口部の微細なヒネリを加えることで全体をツイステッドデザインへと見せることに成功しました。数多くの視覚効果の仕掛けが生きているのです。

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他にない唯我独尊のデザイン。エッジが効いている。グノーシスの世界観。ディッシュにヒネリ系、さらにコンケーブという、すべてのデザインを融合したチャレンジングな造形です。

ラグジュアリークーペ、セダン、ステーションワゴンにバツグンにハマるCVX。さらに大型SUVまでターゲットとするCVD。他社なら対応が除外されていることも多いベントレーやレンジローバー、BMW X5などの重量級ボディへの装着を可能にしているのも、このワークのグノーシスCVシリーズ(21インチ)の凄さでしょう。

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欧州車やミドルクラスの車両、SUVを個性的に彩るグノーシスCVX & CVD

キャッチーであるがゆえに好き嫌いが分かれるデザインなのは了解済み。仮に当初ひとつだけで登場予定だったCVXだけならここまでの反応はなかったはず。CVDと双子2作で出したことによる反応が大きかったからかもしれません。ワークの職人集団の情熱と技術力を結集させた意欲作2作、ぜひ細部までのぞいて見て欲しいものです。

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WORKとは?

WORK(ワーク)は、大阪府に本社を置く自動車用ホイールのメーカーである。創業した1977年以来、独創性なデザインと高い品質を兼ね備えたホイールを製造し続けており、日本は元より世界中から高い評価を得ている。ワークは日本国内では3本の指に入る屈指のホイールメーカーであり、乗用車用ホイールから競技車両用ホイールまで幅広いラインアップを揃えており、デザイン・性能・品質共に世界トップレベルのホイールメーカーだ。

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