メルセデス・ベンツ CLクラス 試乗レポート/清水草一(2/2)
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:原田淳
ダウンサイジングされても、猛烈な加速はさすがはCLクラス
そして今回のマイチェンのキモ、エンジンはどうかというと、これがもう、ありえないほどイイ。恐ろしいほどジェントルでありながら、信じられないほどパワフルなんよ。5.5リッターから4.7リッターへダウンサイジングつっても、直噴ツインターボ化でパワーは向上してるし、特に低い回転のトルクはさらに重戦車並みになってるんだよ!峠のキツい上り坂ですら、たったの2000rpmで、乗り物酔いしそうなほどの加速!!
ヤバいよコレ!!その時の車体の路面への吸いつき具合といったらタコ!吸盤付いてるだろ!AMGと違って音が静かな分、余計に速さを感じてしまう。
こ、これほど完璧なクルマが、たったの1630万円なのか。安い!安すぎる!
次に乗ってみましたのはCL63AMG。見るからにワルであります。フロントは微妙にエラが張ってて、LEDの位置も少しワルに変更。顔つきもワルだが後ろ姿はもっとワル。マフラーは角型4本出しになり、ディフューザーもデカい。まるで「オリャ~、ザコどもはどけ!」と言っているかのようじゃないか。サウンドはAMGらしく、ワルな低音が腹にズンズン響く。
パワーはこっちの方が100馬力ほど多めに盛ってあるんですが、正直なところ、このレベルだとほとんど判別できません!どっちも大盛りすぎてもうわかんな~い!AMGは見た目や音が見るからに速そうだから、かえって差が小さく感じる面もあるね。
それと、AMGの方がずっと足回りがスポーティなんだよね。乗り心地は十分極上なんだけど、コーナーでも車体が傾かずに安定してるから、余計に速さを感じない。
つまり、スーツでビシッとキメたビジネスマンが実はケンカに強いのと、柔道着の猛者がガチンコに強いのとでは、意外性で前者の勝ち、ってことなんね。
ではズバリ、どちらの方がオススメか。個人的には文句なく、お安い方(1630万円)のCL550ブルーエフィシェンシーであります。
まず乗り心地。AMGも固めの足回りにしては望外の快適さだけど、絶対的にソフトでしなやかな550には太刀打ちできない。この極上ぶりは、ひょっとして全自動車中の頂点なんじゃないか……。ロールスロイス・ファントムだって、ここまでの陶酔感はない!路面から浮いてるようでいて、なのに猛烈に吸いついているみたいなこの感覚、異次元だ。
音もジェントルで静かで、葬式だろうがラブホだろうが、どこに乗っていくにも気を使う必要ない。ただしアクセル全開なら、それなりの音が響いてくれてそれもウレシイ。
加速は、繰り返すけどほとんどAMGとの差がわからないです。両方とも速すぎるから!これだけ速いと、曙対小錦みたいなもんで、「どっちも似たようなもん」って感じなのよ。
結論。たったの1630万円で、これほどのゼイタク感が買えるとは、CL550恐るべし!AMGはいらないッス!節約です!
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
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