「刺激」と「快適」が高次元にバランス/メルセデスAMG C43 4MATIC クーペ 試乗レポート(2/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:島村栄二
3リッターV6直噴ツインターボ+4MATICの組み合わせ
3リッターV6直噴ツインターボエンジンに4MATIC(四輪駆動)を組み合わせるのが、AMG 43モデルの特徴。ひとりのマイスターが一基のエンジンを最初から最後まで組み立てるメルセデスAMGの伝統、いわゆる「ワンマン・ワンエンジン」には該当しないものの、AMGのノウハウが盛り込まれた専用品となる。
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また、メルセデスは近年、4MATICをパフォーマンスの象徴として訴求しているように見受けられるが、AMG 43モデルに4MATICを採用したのもその一環といえる。
3つのモードが選択出来る「AMG RIDE CONTROL スポーツサスペンション」
「AMG RIDE CONTROL スポーツサスペンション」は、ダイナミックセレクトスイッチにより電制ダンピングシステムを”Comfort”、”Sport”、”Sport Plus”の3モードから選択可能。同時にクイックレシオのステアリングのアシストも変化する。また、引き上げられた動力性能に合わせてブレーキも強化されている。
内外装にも「AMG」と名の付くモデルに期待されるスポーティな衣装と上級装備が与えられている。AMG C63に対しては、全長やフロントトレッドなどが異なるが、スタイリングは全体的に共通テイストでまとめられている。
クーペモデルにも待望のC43 4MATICを新設定
そしてここからがようやく本題。
2016年8月、C43 4MATICセダンとステーションワゴンに一部改良が施されるとともに、2016年3月より日本に導入されているCクラスクーペについても、待望の「C43 4MATIC クーペ」が新設定された。今回のセダンとワゴンの改良点は、新規導入のC43 4MATIC クーペには最初から盛り込まれているのだが、大きな変更点となるのでまずその内容をお伝えしておこう。
ひとつ目は、これまでの7速トルコンATの7Gトロニックから、9速の9Gトロニックに変更された点。これにより0-100km/h加速が0.1秒短縮して4.7秒となったという(※数値はセダンの欧州参考値)。
また、4MATICはトラクションの確保とともにコーナリング性能を重視して、前後トルク配分を31:69(従来は33:67)と後輪よりとしているのも特徴だ。 さらに今回、AMG C 63と同じくスポーツハンドリングモードを追加した3ステージESPが採用された。
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