魅惑の4シーターオープン/メルセデス・ベンツ「Cクラスカブリオレ」海外試乗レポート(2/5)
- 筆者: 川端 由美
- カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
荒れた路面や険しい山道でも心地良い走り
自動で開閉できるソフトトップルーフを下ろすと、頭上には無限の空間が広がる。デフォルトはウィンドウを上げた状態だけれど、頬に風を感じて走りたいのであれば、窓をあけて走るのも悪くはない。港の背後には小高い山々が迫り、すぐにワインディングロードへと誘ってくれる。最高出力245hp/最大トルク370Nmを発揮する2リッター直4ガソリン・エンジンの実力に不足はなく、自社製9Gトロニックの躾が良いこともあって、必要なときにトルクを引き出してくれる。
山側に入ると、すぐにスロベニアへと向かう国境を超える。急に道が荒れ始め、山々も険しくなる。そんな条件下でも、乗り心地がよく、路面をしっかりと捉えてくれる。ステアリング・フィールも頼もしく、自分の手の内でコントロールできる感覚があって、心地よくクルマを走らせることができる。
正直なところ、排気量だけでいえば、わずか2リッターの直4エンジンとは思えないし、“ターボラグ”という言葉が死語と思えるほど、パワーのデリバリーが滑らかだ。
ワインディングを楽しむなら「C43 カブリオレ」に軍配
ただし、人間とは欲が深い動物なようで、よりパワフルな「メルセデスAMG C43 4マチック カブリオレ」に乗り換えると、ワインディングロードでは特に、そのトルクフルな走りに軍配をあげたくなる。
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