マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】(1/5)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:小林岳夫
「守るために変えていく」をデザインの側面から訊く
「マツダ ロードスター」は、デザインするのがいちばん難しいクルマの1台ではないだろうか。ライトウエイトスポーツカーのベンチマークであり、25年以上の歴史を持ち、ギネスブックに載るほどの生産台数を誇る。ゆえに多くのクルマ好きが注目する。生み出す側のプレッシャーは並大抵のものではないはずだ。
でもスポーツカーは鮮度が命。いずれ変えねばならぬ時期がくる。そこでマツダが掲げたのは「守るために変えていく」という高度なコンセプトだった。その命を受けチーフデザイナーの任に就いたのは、この企画では「CX-5」に続いて2度目のご登場となる中山 雅 氏。ところが実際の仕事は、CX-5を手掛ける前からスタートしていた。
CX-5の開発を経て、中山氏が新型ロードスターのチーフデザイナーになった理由
オートックワン(以下AO):最初にお聞きしたかったのは、マツダの社内でロードスターをデザインしたいと考えている人は多いと思うのですが、その中から中山さんが抜擢されたのは、どういう経緯なのでしょうか。
マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅さん(以下N):いつもは立候補を募ってその中から決めることが多いんですが、ロードスターのときは手を挙げる人は少なかったように思います。プレッシャーがあるからかもしれません。私はスポーツカーのデザインをしたいと思ってマツダに入ったので、もちろん立候補しました。その結果チーフデザイナーになったのです。そういえばマツダでは、スポーツカーのデザインを担当する人は、以前商用車に関わっていた人が多いんです。どちらも機能的なクルマであることが理由かもしれません。
AO:ということは、以前この「DESIGNER’S ROOM」でお話を伺った「CX-5」をまとめてから新型ロードスターに取り掛かったわけですね。
N:違うんです。新型ロードスターの開発は2007年にスタートしたんですが、2年後にリーマンショックの影響でストップが掛かりました。ちなみにその頃のボディは今より大きかったですね。再開したのは2011年ですが、その間は別の車種を担当していました。それがCX-5だったのです。CX-5のデザインがまとまったところで、タイミング良くロードスターのプロジェクトが再開したので、そちらに戻りました。
[過去3世代から大きく変わった理由とは・・・次ページへ続く]
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