マツダ CX-5 試乗レポート/飯田裕子(3/3)

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  • カメラマン:マツダ(株)/オートックワン編集部
マツダ CX-5 試乗レポート/飯田裕子
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CX-5のディーゼルモデルには想像を超えた魅力が詰まっていた!

最初に試乗したのは2LエンジンのFFモデル。

小さな足の方でもアクセルの踏み込みがし易いようにと採用されたオルガン式のアクセルペダルに足を載せ、わずかに踏み込むとCX-5は静かに走り出した。

マツダ CX-5

そこからサーキットのピットロードに設けられたi-stop性能を確認する一旦停止位置まで20-30km/hほどまで加速をしてみたが、非常にスムーズで確かにムダな踏み込みは不要だ。

停止→ブレーキを緩め再びエンジンが始動する様子にもスムーズさがうかがえる。

既存のモデル相当で約100kg軽くなったボディには正直なところ、劇的な軽さを感じることはできなかったのだが、新開発6ATの制御もあってかスイスイと走り、コーナリングでは軽快な身のこなしが実感できた。

このSUVはハンドルを切ってコーナーに侵入する際に鈍重な“間”はなく、ロールをしないわけではないが、一体感の中に取り込まれているかのような、それはむしろ自然なドライブフィールをドライバーに伝えてくれるものとして好感が持てた。

加速性能も十分。ただ、事前の説明ではパワステを切り込み保舵した状態から戻すまでを自然に行えるようにチューニングされているとのことだったが、タイヤがニュートラルの位置に戻ろうとする力がやや強く、そしてわずかながら重さも感じられ、少し違和感があった。好みの問題もあるのかもしれないが…。

マツダ CX-5

一方のディーゼルは4WDモデルを試乗。こちらには新鮮さもあり、想像を超えた魅力が詰まっていた。

ディーゼルにもi-stopを採用しているのが偉い。作動フィールはガソリンエンジンと構造が異なるディーゼルの場合、エンジンの再始動時に0.4秒かかるのだそうだが、予めそう聞かされてみれば「まあ若干遅いかなぁ」と感じる程度だった。

ちなみにガソリンエンジンの場合、再始動にかかる時間は0.35秒だそうだ。

2ステージターボチャージャーを採用するこのディーゼルエンジンの場合、大小2種類のターボを搭載し、低回転では小ターボ、高回転では大ターボ、中間ではそれらを上手く使っているという。

低回転でも小ターボが働くため、発進からごく自然にアクセルを踏み込んでいっても滑らかに加速し、さらにアクセルを踏み込んでいっても加速感や力強いトルクが伸びる、伸びる。

マツダ CX-5

出足が鈍くさくて途中から元気が良くなるタイプとは異なり(古いイメージとも言える)、ディーゼルエンジンであることを忘れそうなスムーズさと伸びやかな加速感にはとにかく驚かされた。

鈍くさい加速をするディーゼルエンジンがクルマを重く感じさせるのか、このCX-5がやはり軽いからなのか…。

とにかく走らせていて気持ちいいし、楽しい。

音や振動については皆無ではないが、気になるレベルではない。CX-5はボディサイズが抑えられつつも室内は広々としており、後席には4:2:4の3座独立シートが採用され、ラゲッジの使いやすさにも工夫あり。

運転席の高さ調整量も多く、小柄な女性でもそれを上手に生かせるドライビングポジション設計がなされている。

マツダ CX-5

サイズや体にもフィットしやすいポジションと操作性が、女性にも優しい。それにSUVの利点でもある着座位置の高さからくる視界の良さも安心感を与えてくれるはず。

デザインや燃費、そして価格については東京モーターショーのお楽しみということになるが、ディーゼルモデルはどうなるのか。そちらも気になるCX-5なのであった。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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