マツダが「アクセラ」に続き、フラグシップモデル『アテンザ』を大幅改良!その実態は!?(2/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
ノック音を低減するナチュラルサウンドスムーザーやナチュラルサウンド周波数コントロールも採用
エンジンでは2.2リッターのクリーンディーゼルターボが改善を受けた。精密過給制御の採用により、エンジン回転が下がった領域で緩くアクセルペダルを踏み増したような時でも、ドライバーの意思に合った反応をするように改善を受けた。
またナチュラルサウンドスムーザーも採用した。ディーゼルエンジンは独特のノック音を発するが、これを打ち消す機能だ。ピストンの内部にナチュラルサウンドスムーザーが内蔵され、ショックアブソーバーの役割を果たす。
ナチュラルサウンド周波数コントロールも採用した。燃料を噴射するタイミングを1万分の1秒単位で制御してノック音を低減する。
音や振動といった快適性を高める改良としては、遮音と吸音性も向上させている。隙間からの音の侵入を抑え、フロントドアガラスを厚くしたり、吸音材の使用も増やした。最上級のLパッケージには遮音ガラスも採用している。
歩行者検知や標識の読み取り・表示が可能になった「i-ACTIVESENSE」
装備では「i-ACTIVESENSE/アイ・アクティブセンス」と呼ばれる安全性能の向上が注目される。従来の緊急自動ブレーキは、低速走行では赤外線レーザー、高速では遠方の車両も検知するミリ波レーダーを使い、車線逸脱の警報用にカメラも搭載していた。
これが「i-ACTIVESENSE」では、赤外線レーザーをフォワードセンシングカメラに変更し、歩行者の検知も可能にしている。
さらにこのカメラを使うことで、速度制限/進入禁止/一時停止の交通標識を読み取り、今回の改良でカラー化されたメーターパネル上部のアクティブドライビングディスプレイに表示できる。
このほかドライバーが路面の状況を把握しやすいステアリングホイール、アクティブドライビングディスプレイと連動するパワーシートのメモリー機能などを採用した。
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