LINCOLN MKX NIGHT DRIVE IMPRESSION(2/4)
- 筆者： 石川 真禧照
- カメラマン：柳田由人
MKXでナイトクルージング
早速、助手席のドアを開けて室内へ。
助手席に座った彼女は、室内をグルッと見渡す。そのとき、事前にリアシートの頭上まで大きく拡がるパノラミック・ビスタルーフのシェードを全開にしておくことを忘れないように。
昼間なら周囲のビルや木立ちが目に入ってくる。夜ならば、水銀灯や、もしかしたら月明かりも見えるかもしれない。
もちろんフロントシート上のガラスルーフをスライドさせて、本物の空や風を感じてもらうのもよい演出だ。きっと気持ちいいドライブを楽しめるはずだ。
一方、シートはというと、プレミアムレザーシートを装備。
インテリアに使われているメイプルウッドのパネルの色にコーディネートするように、ライトブラウンにパイピングされているのが、これまたセレブ狙いのセンスが光るお洒落さだ。
さて“つかみ”が成功したら、今回の主役リンカーンMKXでナイトクルージングへ。V6 3.5リッターエンジンを目覚めさせ、6速ATのセレクターをDレンジにシフトする。
振動も音もほとんどなく、アイドリングし始めるパワーユニット。標準装備のナビゲーションが現在位置を示す。アクセルペダルをゆっくりと踏み込み、向かう先は、横浜。異国の香りのする港町は、アメリカンモデルにはピッタリのシチュエーションだ。
走り出しても室内は静か。黙っていると、相手の呼吸する音が聞こえてきそうなくらいだ。
高音質なオーディオでお気に入りの音楽をかけ、静かさをまぎらわす手もあるが、ここはあえてこの静かさを堪能していただくことをおススメしたい。
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1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』（小学館）、『HOT DOG PRESS』（講談社）、『カーセンサー』（リクルート）など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る
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