これって「アルファード」!?|上海ショーデビューのレクサス「LM」、日本導入はどうなる??【動画あり】

中国版「ヴェルファイア」登場直後に発表されたレクサス最高級ミニバン「LM」

レクサスは上海国際モーターショー2019(一般公開:2019年4月18日~25日)のプレスデーで、レクサス初となるフラッグシップ版大型ミニバン「LM300h」を世界初公開した。

その姿を見た日本人メディアの多くは「これって、アルヴェル!?(アルファード/ヴェルファイア)」と思ったに違いない。

この30分ほど前、同会場の別ブースで行われたトヨタ記者会見では、「ヴェルファイア」の中国初上陸が発表されたばかりだった。これまで中国向けには「アルファード」のみが販売されていたが、兄弟車である「ヴェルファイア」の導入が決まったのだ。これに伴い、中国向け「アルファード/ヴェルファイア」はパワートレインを2.5リッターハイブリッド1本に絞られることになった。

一方、レクサス「LM」はハイブリッド車の「300h」として発表されており、これも中国版「アルファード/ヴェルファイア」と同じ2.5リッターハイブリッド車となる。

一部メディアに「LM」は3リッターV6の「LM300」と2.5リッターハイブリッド「LM300h」の2本立てという記事がある。これについて、レクサス関係者は、中国向けは「LM300h」のみ導入と説明した。

>>これがレクサス版ミニバン「LM」!|本家アルヴェルと比較してみる[フォトギャラリー(画像40枚)]

レクサス LMの日本導入はありか、なしか?

では、「アルファード/ヴェルファイア ハイブリッド」と「LM300h」との違いはなにか?

発表現場では詳細なスペック資料の配布がなかったが、記者会見を見る限り、違いはインテリアの豪華さだ。特にリアシートまわりの高級な収納スペースやエンタテインメント機器など、レクサス「LM300h」は贅沢な4人乗り仕様、しかも運転席と後席はパーテーションで完全に仕切られており、高級リムジンの雰囲気を感じさせる。

日本における「アルファード/ヴェルファイア」は、家族で楽しむ、またはひとりで運転しても楽しいという商品性が優先するが、レクサス「LM300h」は運転手付きのショーファーカーに徹しているイメージが色濃い。

では、レクサス「LM300h」、または「LM300」の日本導入はどうか?

今回の記者発表で登壇した、レクサスインターナショナル・プレジデントの澤良宏氏は「中国のお客様からのご要望に応えて」と、「LM」導入のきっかけについて触れた。日本市場導入に関しては、現時点でレクサス側からのコメントはない。

筆者の予想では・・・日本導入はなし!?

記者発表の現場での、筆者の肌感覚としては、日本導入の可能性は低いと思う。なぜならば、日本では小型、中型、そしてアルヴェル級の大型まで、ミニバン文化がしっかりと根付いており、そうした社会背景の中で、レクサス「LM」の立ち位置が想像できないのだ。

「LM」は、レクサスが世界市場において、高級ブランドとしての地位を確立させるためには必要不可欠なモデルだと思う。だが、日本市場では結局、アルヴェルとの差別化が極めて難しい。 

[筆者:桃田 健史/撮影:桃田 健史]

>>これがレクサス版ミニバン「LM」!|本家アルヴェルと比較してみる[フォトギャラリー]

【レクサス公式動画】ntroducing the Lexus LM

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる