車を売る際に必要な書類は?入手方法や紛失時の対応などを詳しく解説
- 筆者: MOTA編集部
車を売却したいと考えている方のなかには、どのような書類が必要なのかをあらかじめ確認しておきたい方も多いのではないでしょうか。
車の売却手続きをスムーズに進めたいのであれば、必要書類をあらかじめ確認しそろえておくことが肝心です。この記事では、車売却に必須の8つの書類と紛失時の対処法、車を高く売るための8つのコツを解説します。
車の売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
車の売却に必要な8つの書類
車を売却するには、いくつかの書類が必要です。書類に不備があると手続きがストップしてしまうため、スムーズに売却を進めるにはあらかじめ必要書類を確認し、準備しておくことが肝心です。
ここでは、車の売却に必要な以下の8つの書類を解説します。
- 自動車検査証(車検証)
- 自賠責保険証明書※
- 自動車リサイクル券
- 自動車税納税証明書
- 実印および印鑑証明書
- 振込口座に関する書類
- 委任状または譲渡証明書
- 住民票の除票または戸籍の附票
※正式名称は自動車損害賠償責任保険証明書
車の売却を予定している方は、計画的に準備をスタートしましょう。
1.自動車検査証(車検証)
自動車検査証(車検証)は、車が保安基準に適合していることを証明する内容と、保有者の住所や氏名が記載されており、車の購入時や車検時に交付されます。
車検証は、運転時の携行が義務付けられています。そのため、グローブボックス内といった車内に保管している方がほとんどです。
なお、2023年1月以降に発行された車検証は、従来の紙のものから電子車検証に変わっています。サイズは従来の車検証の4分の1で、ICタグつきの厚紙で作られています。
紙面に記載されるのは、車に関する情報がほとんどです。車検証の有効期限や使用者の住所、所有者の氏名および住所、使用の本拠の位置といった個人情報は、ICタグに紐づけられています。
2.自賠責保険証明書
自賠責保険証明書は自動車や軽自動車、バイク、原付の所有者が保険に加入していることを証明する書類です。
自賠責保険は強制加入の保険のため、期限が切れている場合は車の売却ができません。自賠責保険は、一般的に車検と同時に更新するため、車検証とあわせて保管している方が多いようです。
3.自動車リサイクル券
自動車リサイクル券は、購入した車のリサイクル料金を預託したことを証明する書類です。自動車を解体するときには、費用がかかります。
その費用のうち、シュレッダーダストおよびエアバッグ類、フロン類の3つのリサイクルに必要な費用を車の購入者が負担するのが、リサイクル料です。
車の廃車にかかるリサイクル料は、新車購入時にあらかじめ支払います。自動車リサイクル券は、新車購入時にディーラーから受け取ります。
4.自動車税納税証明書
自動車納税証明書は、自動車税を納めたことを証明する書類です。自動車税は、毎年4月頃に車の所有者に送られる納付通知書を使用し、コンビニや金融機関などで納めます。そのときに返却される取扱店舗の印鑑を押した半券が、納税証明書です。
自動車納税証明書は、車検や車の売却などで必要です。納税後は失くさないよう、大切に保管しましょう。
5.実印および印鑑証明書
委任状や譲渡証明書への捺印には、実印が必要です。また、捺印した印鑑が実印であることを証明するために、印鑑証明書も必要とされます。
印鑑証明書は、住民登録をしている市区町村窓口で発行可能です。発行から3か月以内のものを、2通用意しましょう。なお、軽自動車の売却の場合は、実印および印鑑証明書は不要です。
6.振込口座に関する書類
車の売却代金の支払いは、ほとんどの場合で銀行振込により行われます。そのため売却の申込をする際は、売却代金を振り込む口座に関する書類も用意しなければなりません。振込に必要となるのは、金融機関名および支店名、支店番号、口座番号です。
それらが記載された、通帳やキャッシュカードなどのいずれかを準備しましょう。
7.委任状および譲渡証明書
委任状は、売却する車の名義変更手続きを買取業者に依頼する際に必要な書類です。譲渡証明書は、車の所有者が変わったことを証明する書類で、所有者が変わった日付や譲渡された方の氏名などが記載されます。
どちらの書類も買取業者が発行するため、売却する側が用意する必要はありません。書類を受け取ったら、実印を捺印しましょう。
なお、軽自動車の売却では譲渡証明書は不要です。また、委任状ではなく申請依頼書への記載が必要です。
8.住民票の除票または戸籍の附票
住民票の除票または戸籍の附票は、現住所と車検証の住所が異なっている場合に必要とされます。
車検証に記された住所から住所変更を1回している場合は、住民票を1枚用意します。住民票は、居住する市区町村の窓口で発行しましょう。市区町村によっては、マイナンバーカードがある方に限り、コンビニエンスストアでプリントアウトも可能です。
車検証に記された住所から2回以上住所変更をしている場合は、住民票の除票または戸籍の附票を1枚用意します。戸籍の附票は、本籍地がある市区町村窓口で請求する必要があるため、計画的に準備することが肝心です。
査定額を上げるためにあわせて用意したいもの
提出が必須ではないものの、用意すれば査定額アップにつながる書類もあります。ここでは、査定額を上げるために用意したい4つの書類を解説します。
保証書・メンテナンスノート
保証書およびメンテナンスノートは、整備の記録が記された書類です。購入時にディーラーから渡されるもので、一般的に点検整備記録簿と保証書がセットで、メンテナンスノートと呼ばれます。
メンテナンスノートに記載される主な内容は、以下のとおりです。
メンテナンスノートがない場合、定期的に整備や点検を受けていたかがわからないため、査定額に影響が出る可能性があります。
できるだけよい条件で車を売却したいと考えているのであれば、メンテナンスノートを用意しましょう。
取扱説明書
取扱説明書は車のマニュアルで、各部の名称や機能、使い方が記されています。車を利用している間は使用する機会が少なく、一般的に保証書などとともにダッシュボードで保管されているケースが多いようです。
なお、JAAI(一般財団法人 日本自動車査定協会 )が定める中古車査定基準では、メンテナンスノートおよび取扱説明書があると、査定においてプラスになるとされます。
純正パーツやオプション
純正パーツやディーラーオプションも、査定額を上げる要素の1つです。純正パーツは新車購入時に付属しているパーツで、メーカーが直接販売しているため一定水準の品質が保証されている点や、トラブル発生時の対応が充実している点がプラス査定につながります。
ディーラーオプションとは、販売店で付属するパーツです。メーカー純正品ではないものの、一定の品質が期待できることから、査定アップが期待できます。
純正パーツとディーラーオプションの一例を、以下で確認しましょう。
純正パーツ | ・サンルーフ ・カーナビ ・アルミホイール ・スマートキー ・バックモニター |
---|---|
ディーラーオプション | ・フロアマット ・シートカバー ・ドアバイザー ・オーディオ ・ETC ・ドライブレコーダー |
自分好みのパーツにカスタムしているときは、純正パーツやディーラーオプションに戻しておきましょう。戻すことが難しいときは、保管していることを伝えるだけでも効果があります。
スペアキー
車購入時に渡されるスペアキーがある方は、スペアキーも忘れずに用意しましょう。特に、リモコンキー機能とイモビライザー機能を備えたスマートキー(キーレスシステム)は、ディーラーでしか作製できないケースがほとんどのため、ぜひ用意したいパーツの1つです。
売却時にスマートキーを用意できれば、査定額のアップが期待できます。
車の売却に必要な書類を紛失したら?対処法を確認
車の売却に必要な書類の中には、新車購入時や納税時に受け取り保管しておかなければならないものもあります。そのため、場合によっては紛失してしまうこともあるでしょう。
書類を紛失したときは、速やかに再発行等の手続きを進めることが重要です。ここでは自動車検査証(車検証)および自賠責保険証明書、自動車税納税証明書、自動車リサイクル券の4つの書類における、紛失時の対処方法を解説します。
自動車検査証(車検証)
自動車検査証(車検証)は、ナンバープレートを管轄している運輸支局で再発行が可能です。再発行には、以下が必要です。
理由書および申請書、手数料納付書は、運輸支局窓口で取得できます。本人確認書類には、マイナンバーカードや運転免許証などを用意しましょう。印鑑は、認印で構いません。
運輸支局は、平日しか空いていません。自分での手続きが難しいときは、委任状とともに買取業者に依頼しましょう。軽自動車の場合は、委任状ではなく申請依頼書が必要です。
自賠責保険証明書
自賠責保険証明書の再発行は、加入する保険会社に依頼しましょう。保険会社がわからないときは、ディーラーや販売店に確認してください。自賠責保険証明書の再発行には、以下が必要です。
再発行の申請書の受け取り方法は、窓口やWeb上など保険会社によって異なるため、再発行依頼時に確認しましょう。
自賠責保険証明の再発行は、買取業者が代理で行うことはできません。そのため、車のオーナー自身が手続きする必要があります。仕事が忙しく時間がなかなか取れない方は、前もって計画的に再発行手続きを進めることが肝心です。
自動車税納税証明書
自動車税納税証明書の再発行は、普通自動車と軽自動車で異なります。それぞれの概要を、以下で確認しましょう。
普通自動車 | 軽自動車 | |
---|---|---|
再発行場所 | ナンバーを登録している陸運支局や各都道府県の税事務所 | 地域の市区町村役場 |
必要書類 | ・車検証 ・本人確認書類 ・印鑑 ・納税証明書交付申請書 ・委任状 | ・車検証 ・本人確認書類 ・印鑑 ・軽自動車納税証明書の申請書 |
普通自動車の自動車税納税証明書の再発行は、買取業者による手続きも可能です。ただし、一般的に数千円の手数料がかかることは押さえておきましょう。
軽自動車の再発行手続きは、郵送でも可能です。
自動車リサイクル券
自動車リサイクル券は、再発行ができません。紛失したときは、自動車リサイクルシステムのWebサイトから「自動車リサイクル料金の預託状況」をプリントアウトして、リサイクル券の代わりとしましょう。
自動車リサイクル料金の預託状況をプリントアウトするには、車検証などを確認しながら以下を入力する必要があります。
自動車リサイクル料金の預託状況をプリントアウトできるのは、7時~24時です。必要事項の入力さえできれば、車の所有者以外でもプリントアウトできます。
車を高く売却するための8つのコツ
せっかく愛車を売却するのであれば、少しでも高い買取価格で手放したいと考える方は多いでしょう。ここでは、車を高く売却するための以下の8つのコツを紹介します。
無理なくできるものを実施し、少しでもよい条件での愛車の売却を目指しましょう。
1.掃除をしきれいな状態にする
車の内外が汚れた状態だと、印象が悪くなり査定が下がる可能性があります。車の掃除をする際は、以下を実施しましょう。
車の第一印象をよくするには、洗車や掃除機掛けにより車の内外をクリーニングする必要があります。また、車に積んでいる荷物を片付けることで、さらに印象がよくなるだけでなく売却の意思が固いことを示せるでしょう。
また、車内でタバコを吸ったり食事をしたりする、ペットを乗せたりする方は、臭いが染みついている可能性があります。換気や消臭剤などを使い、できるだけ臭いを軽減させることが重要です。
2.傷やへこみは直さない
傷やへこみはマイナス査定になる可能性があるため、直して査定に臨みたいと考える方もいるでしょう。
しかし、査定前に直しても、修理費以上のプラス査定を得られることは多くありません。そのため、現状のまま査定に出したほうが、結果的に多くのお金を得られるケースも多いでしょう。
費用をかけずに直せる軽微な傷以外は、直さずにそのまま査定に出すことがおすすめです。
3.純正パーツを用意する
メーカーの純正パーツは、プラス査定につながる要素の1つとして挙げられます。特にグレードが高い車であれば、高性能で豪華なオプションが装備されていることがほとんどです。
買取業者は査定のプロであるため、オプションを見落とすことは考えにくいものの、少しでも高い査定額を引き出すためには積極的にアピールしましょう。
4.走行距離や年式が区切りを迎える前に売却する
年式や走行距離が大台を超えると、買取価格が下がることがあります。年式は、毎年1月1日に古くなります。少しでも年式が新しいうちに売却をしたい方は、年をまたぐ前に売却することがポイントです。
走行距離は、10万キロが目安といわれます。車の性能が向上したことで、走行距離が10万キロを超えても問題なく走るケースも多いとはいえ、10万キロを超えると買取の取扱は難しくなります。よい査定を得たいのであれば、5万キロ未満での売却を目指しましょう。
5.売却にプラスとなるタイミングを押さえる
車の売却を検討するべき主なタイミングは、以下の2つです。
一般的に中古車の需要が高いのは、毎年1~3月および9~10月といわれます。需要が高い時期に売却することで、高値が付く可能性があるでしょう。
また、この時期は中古車販売業者の決算時期と重なります。そのため、相場より高い価格で買い取ってもらえるケースもあるようです。
モデルチェンジ前に売却をすませることも、高い査定を得るポイントです。一般的に国内の人気車種は、5~10年程度でフルモデルチェンジが行われるとされます。
モデルチェンジが行われると、旧モデルのニーズは下がります。高い価格で売却をしたいのであれば、モデルチェンジ前の需要が高いタイミングがおすすめです。
6.車検の時期を確認する
車検が切れていても、売却はできます。ただし、公道を走れないため積載車での持ち込みまたは引き取りといった対応が必要になり、運搬費用がかかってしまいます。
車検を取り直して売却する選択肢もありますが、車検にかかる費用を上回るほどの査定額のアップにつながることはほとんどありません。
少しでもお得に売却をしたいのであれば、車検が切れる前に手続きを進めることが重要です。
7.売却価格の相場を調べる
売り手が相場を知らないと、業者によっては買い叩かれる可能性があります。あらかじめ、売却する車の相場を確認してから査定に臨むことで、交渉を有利に進められるでしょう。売却価格の相場を知る主な方法には、以下があります。
ディーラーの下取りシミュレーションや大手買取業者の取引実績は、Web上で簡単にチェック可能です。
また、一般的に販売価格と売却価格の差は、20%程度といわれます。売却を検討している車と似た条件の車が販売されているときは、20%引いた価格が売却価格のおおよその相場となることは押さえておきましょう。
8.複数の買取業者で見積もりをとる
いくつかの買取業者で査定を受け見積もりをとれば、より条件がよい業者で売却できる可能性があります。
しかし、自分で複数の業者に車を持ち込み査定を受けるのは、手間も時間もかかります。負担を抑えて多くの業者から査定をとりたいときは、一度の申込で複数業者に査定の依頼ができる一括査定を活用しましょう。
一括査定を検討しているのであれば、最大20社の業者の査定が可能で、高額査定上位3社のみと取引ができるMOTAがおすすめです。愛車を少しでも高く売りたい、自分で複数の業者に査定を申し込む時間がないという方は、ぜひ利用を検討しましょう。

まとめ
車を売る際に必要な主な書類は、車検証や自賠責保険証明書、自動車リサイクル券など8種類です。紛失時は、地方自治体の窓口での再発行申請が必要なものもあるため、計画的に準備を進めましょう。
あわせて、メンテナンスノートや取扱説明書など、査定にプラスになる書類もそろえておくことが重要です。
査定をアップするには、車の掃除や純正パーツの準備、売却のタイミングを見計らうといったコツがあります。また、事前に買取相場を押さえることや、複数業者で査定をとり比較検討することも大切です。
手間や時間をかけずに複数業者から査定をとりたい方は、一括査定を活用しましょう。一括査定を検討しているのであれば、最大20社までの査定が可能で、高額査定上位3社と取引ができるMOTAがおすすめです。
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