2021年、YouTubeで話題を呼んだのは定番人気の “SUV”、そして注目株は意外にも“EV”だった!? [今井 優杏の“試乗しまSHOW”]

  • 筆者: 今井 優杏
  • カメラマン:小林 岳夫・和田 清志・森山 良雄・TOYOTA・MOTA編集部
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MOTA(モータ)でもお馴染み、Youtuber系自動車ジャーナリスト 今井 優杏が、自身のYouTubeチャンネル“今井 優杏の試乗しまSHOW”のアクセス動向などを通じ、2021年を振り返る。今年注目を集めた新型車のカテゴリーや、年末にかけがぜん盛り上がりを見せるEV(電気自動車)の話題など、2021年から2022年にかけての自動車業界のトレンドを独自の視点で検証する!

目次[開く][閉じる]
  1. コロナ禍の2021年、自動車ジャーナリスト 今井 優杏はYouTubeに軸足を置き活動の場を拡げた1年だった
  2. YouTube界の定説「EV(電気自動車)ネタは伸びない」を今年も実証…しかし2022年に向け、大きな変化の兆しが見えつつある
  3. 2021年、やっぱり人気の中心は“SUV”! 特に大検討したのはCX-5だった

コロナ禍の2021年、自動車ジャーナリスト 今井 優杏はYouTubeに軸足を置き活動の場を拡げた1年だった

いよいよ2021年も残すこところあと数日! 振り返れば、胸に去来するあれこれもそれぞれにあることでしょう。みなさんにとって、今年はどんな1年でしたか?

さて、こと私 今井 優杏に関して言えば、Youtuberとして歩みを早めた一年だった、ように思います。

そう、私は自動車ジャーナリストとして記事を書く傍ら、『今井優杏の試乗しまSHOW!』というYouTubeチャンネルを持つYoutuberでもあるわけですが、今やその肩書は一変し、すっかり生活の中心がYouTubeになっておる有様です(撮影→編集→アップロードの永久連鎖!)。

とはいえ私がYouTubeに本腰を入れ始めたのは、実はここ2年ほど。コロナ禍で現場仕事が激減し、やむにやまれずそれまでユルく配信していたYouTubeに、ガッツリシフトせざるを得なくなっちゃったんです。

真面目に取り組んだら…徐々に結果が伴ってきた!

しかし、はじめてみれば元来の真面目すぎる性格のせいでドハマリし、頑張った甲斐あって(?)現在、チャンネル登録者数は6万人越え(ありがとうございます!)。それでもまだまだ10万人を目指して邁進している修行の身ではあるのですが、これくらい視聴していただいていればある程度、マーケットデータとしてお話しできるデータベースになっているんじゃないかと思い、このような読み物を今回、書くことになりました。

読者諸兄におかれましては、あくまでもこのコラムは稚チャンネル内における傾向を分析しているに過ぎないということを念頭に置いていただき、ユルい気持ちで「へ〜」と読み流していただけると助かるかなという所存でございます。うふ。

YouTube界の定説「EV(電気自動車)ネタは伸びない」を今年も実証…しかし2022年に向け、大きな変化の兆しが見えつつある

視聴数こそ限られるが、熱心に最後までしっかり視聴する率は高いEVネタ

さて、2021年の視聴傾向として顕著だった現象としては『電気自動車は視聴回数が伸びない』という事実でした。

もちろんこれは2020年のデータにも言えることなんですが、ご存知のようにここ数年、欧州メーカーではBEV(バッテリーEV:電気自動車)の発表&リリースが相次ぎ、日本市場にもどんどん導入されています。

我々新車メディア界隈住民にとっては、特にメルセデス・ベンツのEQシリーズやアウディのe-tronシリーズなんかは『メーカーのあり方』『ブランドの良心』みたいなものがどこにあるかなど、かなり気合を入れて撮影したんですが(すみません、ポルシェ タイカンやBMW iXなどはまだ撮影出来てませんので含めません)、めっちゃ撮影&編集を頑張ったわりに、あんまり回数を観てもらえない(涙)。

しかし、その裏で面白いデータも得られました。

実は、絶対数は少ないものの、それぞれの視聴時間はけっこう長いのです。

YouTubeは、最後まで離れずしっかりと観てもらえる動画が高く評価される仕組みを持つ

YouTubeのデータ解析(アナリティクスといいます)はけっこうしっかりしていて、クリエイターは管理画面内で『視聴者がいつ、どこで、どんなタイミングで離脱したか』というのをグラフにして見せてくれます。動画の人気は編集のテクニックや私のトークのテクニックにもよるので、一概にクルマのせいに出来ないのは重々承知の上で統計を取ると、BEVモノはけっこう、視聴者さんが長くじっくり観てくださっていることがわかります。YouTubeではこれを『視聴者維持率』と言っていますが、YouTuberにとって視聴者維持率はとても重要な数字なんですね。

YouTubeは収益のルール上、いかにサムネイルでバズっても、一瞬で視聴者が離れるような動画が多いチャンネルには、然るべきお支払がされないらしいのですよ。つまり、一本の動画を長く観てくれる視聴者が多いチャンネルは、単価が高い(YouTubeのシステムからの評価が高い)ということになります。チャンネルを運営するにあたって、ちゃんとクリエイターがモチベーションを保てるように、人工知能がチャンネルを解析してくれているんです。

一般のクルマ好きはまだまだEVに対する興味が薄いが、“巨人”トヨタが動いたことでその流れは大きく変わりそうな予感

さて、話をクルマに戻すと、この自己解析の結果、このようなことが言えると思います。

・一般的なクルマ好きにとって、BEVはまだ興味の対象ではない

・一部のクルマ好きにとってBEVは余すところなく知りたい興味の対象である

・まだニッチなプロダクトなだけにコアなファンが多い

しかし、先日トヨタ自動車が、豊田 章男 社長本人による、とても素晴らしくユニークなBEV戦略発表をぶち上げました。いや、言葉遣いが荒いけれど、ほんとあれは“ぶち上げ”という表現に相応しい発表だったかと思います。佐藤 恒治 レクサスインターナショナル プレジデント兼GRカンパニープレジデントとEVに乗ってキャハー! となってる動画とか、実際に15台もズラ〜っと並んだ展示車両とか、もうほとんど祭りです。オルモストパーリーナイツです。

私はFM大阪にレギュラー番組を持つラジオDJでもありますが(アピール!)、ここにもあの発表以来、それまで寄せられなかったようなBEVへの質問が来たりして、やはり“株式会社ニッポン”の異名を持つ、トヨタ自動車ならではのお茶の間への大きな影響力を感じました。つまり、今後、国産BEVがトヨタ自動車から発表されるタイミングが増えていけば、この“電気自動車だけ視聴者数の傾向が違う問題”は徐々に変化していきそうな気がしています。

2021年、やっぱり人気の中心は“SUV”! 特に大検討したのはCX-5だった

それから、もうひとつ言えることは、やはりSUVは回る(視聴回数が伸びることを“回る”というのは私だけではあるまい)! でした。

2021年最も注目を集めたSUVは「マツダ CX-5」と「レクサス NX」

YouTuber的な事情で言えば、最近になればなるほどチャンネル競争が激しくなり、視聴者を獲得するのが難しくなりつつあるのですが、そんな中「レクサス NX」と「マツダ CX-5」は大健闘!

特にマツダ CX-5はマイナーチェンジであるにもかかわらず、そして動画を3本アップしたにもかかわらず(グレードごとに3本に分けました)、それぞれがきっちり10万回再生を達成。

…まあ、このときちょっと私が胸元の開いた服を来ていたという裏事情もあるんですが(すみません、うっかり夏気分でした…)、それにしてもやっぱマツダ強し。

そして、レクサスの新型NXは動画公開時期が12月4日という直近にもかかわらず、すでに11万回再生を超える注目度(別に普通のお洋服なのに!)。

正直、私はこの再生回数で新車販売台数をだいたい予想できちゃうんですが、このNXもすでにオーダー殺到というのも納得でした。回る=注目度が高い。これ定説です。

というわけで今回はサラっと今年の動向を振り返りましたが、次回は今年の再生回数ランキングを具体的な車名を出しつつ、その理由を解析していきたいと思います。

このまま連載化する…かも(期待)。

[筆者:今井 優杏(自動車ジャーナリスト)/撮影:小林 岳夫・和田 清志・森山 良雄・TOYOTA・MOTA編集部]

YouTubeチャンネル “今井 優杏の試乗しまSHOW”「CX-5 Sport Appearance」編

レクサス/NX
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新車価格:
485万円772.5万円
中古価格:
168.5万円864.1万円
マツダ/CX-5
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新車価格:
291万円422.5万円
中古価格:
51.5万円414万円

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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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