非豪雪地帯の雪なら問題なし? オールシーズンタイヤって実際どうなの?

  • 筆者: MOTA編集部
  • カメラマン:MOTA編集部
画像ギャラリーはこちら

降雪地域であればスタッドレスタイヤが必須だが、都内のようなそれほど雪が降らない地域であればスタッドレスタイヤを用意していないという人も多いだろう。

だが、そんな人におすすめなのが1年を通じて走行できるのがオールシーズンタイヤだ。都市部の冬場に多い突如として見舞われる雪でも走行可能である。今回はそんなオールシーズンタイヤのメリットとデメリットを紹介しよう。

目次[開く][閉じる]
  1. 都内の少ない降雪ならばオールシーズンタイヤを1年中使用できる
  2. 凍結路や高速道路の規制区間では使えないこともあるため注意が必要
  3. オールシーズンタイヤには種類がいくつか存在する

都内の少ない降雪ならばオールシーズンタイヤを1年中使用できる

オールシーズンタイヤは、突然の降雪でも慌てずに済むことが一番のメリットだ。また、1セットを1年中使い続けられることから季節ごとにタイヤ交換をする必要がないため、工賃や時間、タイヤの保管場所などに気を遣う必要がないのも大きな利点となる。

個人の運転の仕方、路面状況などによって差が生じる可能性はあるが、寿命はおおよそ夏タイヤと同じ4〜5年ほどとなる。3年程度のスタッドレスタイヤに比べると少々長い。

価格は大差なく夏、冬タイヤを用意するのに比べれば安価

価格に違いはほとんどないため、そのため、夏タイヤとスタッドレスタイヤの2つを用意するよりも安価に抑えられる。

だが、冬用タイヤとして十分な性能を発揮できるのはスタッドレスタイヤと同等の3年程度のため、通年で十分な性能を持たせるのであれば定期的な交換が必要だ。

凍結路や高速道路の規制区間では使えないこともあるため注意が必要

不意の雪にも対応可能なオールシーズンタイヤとはいえ、万能ではない。通常のタイヤでは滑ってしまう積もった雪の上は走行出来るが、アイスバーンのように凍結した道路で過信するのは危ない。

アイスバーンは橋の上やトンネルの出入り口、交差点など、風が強く吹く場所や多くのクルマが往来するようなところで多くみられる。前日に降った雨が夜間の急激な温度低下によって冷やされて凍結することなどによってアイスバーンが発生するという仕組みだ。

アイスバーンは特にブレーキを踏み込みすぎることやハンドル操作などで事故が起きる可能性が高い。滑りやすい路面で強くブレーキを踏んでしまうと、ブレーキロックが起き、ブレーキロックを起こすと制動距離が伸びるうえ、ハンドル操作が効かなくなってしまう。また、ハンドルを大きく切る際にスリップが起きやすいため注意が必要だ。

また、高速道路の冬用タイヤ規制ではタイヤによっては通行可能だが、積雪地域に行くのであればオールシーズンタイヤでは心許ないため、チェーンと併用するのが良いだろう。

さらに、一般路面を走る際には夏タイヤほどのグリップ力や耐久力があるわけではなく、ウェット路面では滑りやすく感じられるだろう。低燃費タイヤと比べれば燃費性能もそれほど高くなく、タイヤの選択肢も少ない。

オールシーズンタイヤには種類がいくつか存在する

オールシーズンタイヤにはオールテレーンタイヤやマッドアンドスノーなども含まれるが、雪道に対応するオールシーズンタイヤかどうか、確認する必要がある。サイドウォールにスノーフレークマークが付いていることが重要だ。第三者機関が寒冷地でも十分な性能を発揮することを認定した証となる。

スタッドレスタイヤは雪道走行に特化したタイヤだが、一般的に通常路面での制動力は劣る。そのため乾いた道や雨で濡れた道を走るにはスタッドレスタイヤよりもオールシーズンタイヤの方が有利だ。

スタッドレスタイヤやサマータイヤと比較すると性能は一長一短だが、普段の使用環境を考えながら選んで欲しい。

【筆者:MOTA編集部】

記事で紹介した商品を購入した場合、売上の一部が株式会社MOTAに還元されることがあります。

商品価格に変動がある場合、または登録ミスなどの理由により情報が異なる場合があります。最新の価格や商品詳細などについては、各ECサイトや販売店、メーカーサイトなどでご確認ください。

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

MOTA編集部
筆者MOTA編集部

MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる