車のバッテリー上がりの原因とは? 4つの対処法とやってはいけないこと、点検方法を解説
- 筆者: 松浦 広恭
車のバッテリー上がりは突然発生し、エンジンがかからなくなる原因のひとつです。ライトの消し忘れや長期間の放置、寒冷時の影響など、さまざまな要因が関係します。
この記事では、バッテリー上がりの主な原因や症状、対処法に加え、予防策やおすすめバッテリーも紹介。
万が一のトラブルに備え、正しい知識を身につけましょう。
車のバッテリー上がりとは? 主な5つの原因を解説
バッテリーはエンジンを動かすために欠かせませんが、不注意や環境の影響でバッテリー上がりが発生し、車が動かなくなることがあります。
ここでは、主な5つの原因を解説します。
・・ヘッドライト、室内灯、ハザードランプのつけっぱなし
・エアコンの使いすぎ
・古いバッテリー使用時の冬のエンジン始動
・長期間の放置や気温の変化による自然放電
・バッテリーの寿命が近い
一つずつ解説します。
・ヘッドライト、室内灯、ハザードランプのつけっぱなし
ヘッドライトや室内灯、ハザードランプを消し忘れると、エンジンを停止している間にも電力が消費され、バッテリーが上がる原因になります。特に深夜の帰宅時などは注意が必要です。
2020年4月以降の新型車には、オートライト機能が義務化されており、室内灯もドア開閉に連動するタイプが増えています。これらの機能がない車は、ライトの消し忘れを防ぐ習慣をつけることが重要です。
エアコンの使いすぎ
エアコンはエンジンとバッテリーに負荷をかけます。
特に、アイドリング時や長時間使用すると、充電が追いつかずバッテリー上がりを引き起こしやすくなります。
燃費の悪化にもつながるため、外気の活用や風量を調整するなど、負担を軽減する工夫が大切です。
古いバッテリー使用時の冬のエンジン始動
寒冷時はエンジン始動に多くの電力が必要になります。気温が低いとバッテリー性能も低下し、特に古いバッテリーでは始動困難になることがあります。
また、ヒーターやデフロスターを同時に使うと負担が増すため、バッテリーの状態を定期的に確認しながら使用しましょう。
長期間の放置や気温の変化による自然放電
車を長期間動かさないと、バッテリーが自然放電してしまいます。さらに、気温差が大きい環境では劣化が進みやすくなります。
定期的にエンジンをかけて走行することで、バッテリー上がりを防ぐことができます。
バッテリーの寿命が近い
バッテリーは消耗品で、2~3年が交換の目安とされています。
短距離運転が多い車や、アイドリングストップ機能付きの車は、バッテリーの負担が大きく寿命が短くなる傾向があります。
電装品の動作が不安定になったり、エンジンのかかりが悪くなったら点検を受け、必要に応じて交換しましょう。
車のバッテリー上がりで起きる症状
バッテリー上がりが起こると、以下のような症状が発生します。
・エンジンが始動しない
・メーターが光らない
一つずつ解説します。
エンジンが始動しない
キーを回してもエンジンがかからない場合、バッテリー上がりの可能性があります。
「カチカチ」と音がするだけで動かない場合も、バッテリーを疑いましょう。
メーターが光らない
キーをONにしてもメーターや警告灯が点灯しない場合、バッテリーが極端に弱っている可能性があります。
電気機器の動作が不安定な場合は、早めに充電や交換を検討しましょう。
車のバッテリー上がり以外のエンジン始動トラブル
車のエンジンがかからない原因はバッテリー上がり以外にも考えられます。
・スターターモーター(セルモーター)の故障
・ガス欠
・燃料ポンプの故障
スターターモーター(セルモーター)の故障
スターターモーター(セルモーター)が故障すると、バッテリーに問題がなくてもエンジンが始動しません。
電装品が正常に作動するのにエンジンがかからない場合は、スターターモーター(セルモーター)の不具合を疑いましょう。
ガス欠
燃料が完全に尽きると、エンジンはかかりません。
ガソリン残量が少ない状態でエンジンがかからなければ、バッテリー上がりよりも先にガス欠を疑うべきです。
燃料計の確認を怠らないようにしましょう。
燃料ポンプの故障
燃料ポンプが故障すると、ガソリンがエンジンに供給されず、始動できなくなります。このポンプは、燃料タンクにある燃料をエンジン内部に送る重要な部品です。
バッテリー上がりとの違いは、スターターモーターが作動し、警告灯やメーター類が点灯する点です。
エンジンのかかりが悪くなってきたら、早めに点検を受けることが重要です。
車のバッテリー上がりに役立つアイテム6選 一覧
この記事でご紹介する車のバッテリー上がりに役立つアイテムを一覧でまとめました。
記事の後半でそれぞれのアイテムについてご紹介します。
車のバッテリー上がりの直し方は? 対処法4選
バッテリーが上がったときの対処法は、主に4つあります。
使用できる道具や加入しているサービスに応じて選びましょう。
・ブースターケーブルで救援を依頼して対処する
・ジャンプスターターを使って対処する
・ロードサービスを利用する
・バッテリー自体を交換する
それぞれ解説します。
【対処その1】ブースターケーブルで救援を依頼して対処する
近くの車に救援を依頼し、ブースターケーブルを使ってバッテリーを復旧する方法です。
ただし、救援車は電圧が12Vの乗用車を選択してください。
ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車、トラックなどの高電圧車両(24Vなど)では、一般的な車のジャンピングスタートに使用できません。
手順は以下のとおりです。
1. ブースターケーブルを繋ぐ
2. 救援車のエンジンをかける
3. バッテリーが上がった車のエンジンをかける
4. ブースターケーブルを外す
5. 復活したバッテリーを充電する
順番に見ていきましょう。
手順1:ブースターケーブルを繋ぐ
救援車のエンジンを停止させ、ブースターケーブルをつなぎます。
ブースターケーブルつなぐ前に、ブースターケーブルの皮膜に破損や断線がないか、バッテリー端子を挟むクリップにガタがないかをチェックしましょう。
問題がなければ、以下の順番でケーブルをつなぎます。
1. 赤ケーブルを、バッテリーが上がった車のプラス端子に接続
2. 赤ケーブルの反対側を救援車のプラス端子に接続
3. 黒ケーブルを救援車のマイナス端子に接続
4. 黒ケーブルの反対側をバッテリーが上がった車のマイナス端子に接続
手順2:救援車のエンジンをかける
救援車のエンジンをかけ、AT(オートマチック)車ならパーキング(P)レンジ、MT(マニュアル)車ならニュートラルにし、サイドブレーキをかけます。
回転数を2000〜3000回転に保ち、電気を供給します。
手順3:バッテリーが上がった車のエンジンをかける
十分に充電されたことを確認し、救援車の回転数を維持しながら、バッテリーが上がった車のエンジンをかけます。
ブースターケーブルをつないだ状態でバッテリーが上がった車のエンジンが始動できれば、応急措置は完了です。
手順4:ブースターケーブルを外す
バッテリーが上がった車のエンジンが始動したら、ブースターケーブルを外しましょう。
取り外す順番は以下の通りです。
1. バッテリーが上がった車のマイナス端子(黒)
2. 救援車のマイナス端子(黒)
3. 救援車のプラス端子(赤)
4. バッテリーが上がった車のプラス端子(赤)
これは取り付け時の手順と逆です。順番を間違えると火花が出ることがありますので、よく確認してから取り外しましょう。
手順5:復活したバッテリーを充電する
ジャンピングスタートによってエンジンが始動できたとしても、安心はできません。復旧したバッテリーには電力がほとんど充電されておらず、エンジンを止めると再始動できなくなる可能性があるからです。
エンジン始動後、30分以上走行し充電を行いましょう。
原因が分からない場合は発電が上手くいっていない可能性もあるため、後日点検を受けるのがおすすめです。
ブースターケーブルはどこで購入できる?
カー用品店や通販サイトで購入可能です。
価格は1500〜4000円ほどで、2〜3mの長さが一般的です。
ブースターケーブルを購入するなら、こちらがおすすめです。
- ブースターケーブル 12V・80A・3.5m
- BAL(大橋産業)
いざという時のために、ブースターケーブルを車に積んでおくと万が一の事態にも対応できるでしょう。
救援車依頼の注意点
救援車を依頼する際には、以下の点に注意しましょう。
救援車依頼の注意点
それぞれ解説します。
協力してくれる人を探す必要がある
車のバッテリーが上がった際、家族や同僚に頼れる状況なら良いですが、外出先で一人だと大変です。
知人に来てもらうか、近くの人に声をかける必要がありますが、救援には30分〜1時間ほど時間がかかり、忙しい現代人にとって協力のハードルは高いでしょう。
夜間や人通りの少ない場所での声かけは、防犯上の心配もあります。ブースターケーブルがあっても、必ずしも誰かに頼れるとは限らないことを覚えておきましょう。
救援車両との電圧差に注意が必要
ハイブリッド車や大型トラックなど、電圧やシステムが異なる車両の場合、ブースターケーブルの接続は危険です。異なる電圧のバッテリー同士を繋ぐと、車両の電子制御システムに悪影響を及ぼす可能性があります。
車や機械の知識に自信がない場合は、無理に自分で対処せず、ロードサービスに依頼するのが賢明です。
特にハイブリッド車はバッテリー周りの構造が複雑なので、専門家に見てもらうのが安心です。
【対処法その2】ジャンプスターターを使って対処する
事前に充電したジャンプスターターを使用し、単独でエンジンを始動できます。
1. ケーブルをバッテリーに繋ぐ
2. ジャンプスターターの電源を入れ、車のエンジンを始動させる
3. ケーブルを外す
4. 復活したバッテリーを充電する
一つずつ解説します。
手順1:ケーブルをバッテリーに繋ぐ
ジャンプスターターの付属ケーブルを、バッテリーが上がった車のバッテリーに接続します。 ケーブルの種類は、赤がプラス、黒がマイナスです。
接続する順番は以下のとおりです。
1. 赤ケーブルをバッテリーのプラス端子に接続
2. 黒ケーブルをバッテリーのマイナス端子に接続
3. ケーブルをジャンプスターター本体に接続
手順2:ジャンプスターターの電源を入れ、車のエンジンを始動
ジャンプスターターの電源を入れ、1分待った後、エンジンをかけます。
手順3:ケーブルを外す
エンジンがかかったら、ジャンプスターターの電源を切り、ケーブルを外します。
ケーブルを外す順番は接続した順番と逆で、マイナスからとなります。
手順4:復活したバッテリーを充電する
エンジンがかかった後、30分以上走行し充電を行いましょう。
ジャンプスターターはどこで購入できる?
カー用品店や通販サイトで購入可能。価格は5000〜1万5000円程度です。
車に合った容量を選びましょう。
ジャンプスターターを購入するならこちらがおすすめです。
- Super Cap2 ジャンプスターター 12V
- Autowit
ジャンプスターターの注意点
救援車なしでバッテリーを復旧させたい場合は、ジャンプスターターを準備しておくと安心です。ただし、バッテリー上がりは頻繁に起こるものではないため、雪山に行く機会が多いなど、バッテリー上がりの可能性が高い場合は購入を検討しても良いでしょう。
次に紹介するロードサービスに加入していれば、バッテリー上がり以外のトラブルにも対応してもらえるため、コスト面ではそちらのほうが有利な場合もあります。
ジャンプスターターはコンパクトですが、車内に積んでおくと収納スペースを圧迫する可能性があります。また、長期間放置するとバッテリーが劣化するため、定期的な充電や動作確認が必要です。
【対処法その3】ロードサービスを利用する
ロードサービスを利用すれば、専門スタッフが安全かつ確実にバッテリーを復旧してくれます。
特に、車に詳しくない方や、高速道路や夜間など危険な状況でバッテリーが上がった場合に頼りになります。
JAF(日本自動車連盟)のほか、自動車保険やクレジットカードに付帯するロードサービスもあるため、事前に利用できるサービスを確認しておきましょう。JAFは会員でなくても利用可能ですが、料金がかかります。
契約しているロードサービスに連絡
まずは、契約しているロードサービスへ連絡します。
JAFの場合、電話やGPS機能付き携帯のほか、メールやFAXでも救援依頼が可能です。他のロードサービスに加入している場合は、各社の窓口に連絡しましょう。
連絡時には、車の位置(住所や目印)や、車種、ナンバー、色、トラブルの内容を伝えます。会員かどうかも確認されるため、事前に準備しておくとスムーズです。
到着時間は混雑状況によりますが、通常1時間程度で対応してもらえます。
到着したロードサービスに復旧してもらう
ロードサービスのスタッフがブースターケーブルやジャンプスターターを使い、バッテリーを復旧してくれます。バッテリー以外に原因がある場合は、その場で故障診断を行ってもらえることもあります。
料金は加入している保険や契約内容によって異なり、無料の場合もあれば追加料金がかかることもあります。
JAFの場合、会員であれば一般道・高速道路ともにバッテリー上がりの対応は無料ですが、非会員は基本料として1万5700円〜1万9630円(2025年2月時点)が必要です。
自動車保険に付帯するロードサービスは内容が異なるため、契約時に適したプランを選ぶことをおすすめします。
ロードサービスが向いている人、いない人
機械に詳しくない方や、外出先でのトラブル時にプロのサポートを受けたい方には、ロードサービスが適しています。特に、深夜に運転する機会が多い方は、知人を頼るのが難しいため、加入しておくと安心です。
一方で、ブースターケーブルやジャンプスターターを常備し、自力で対応できる方には、ロードサービスを利用する機会は少ないかもしれません。それでも、バッテリー上がり以外や自分ではどうしようもない時にプロが対処してくれるため、保険に付帯させておくのも一つの選択肢です。
ロードサービスの注意点
保険会社やクレジットカードのロードサービスを利用するには、事前契約が必要です。また、プランによってはバッテリー上がりが対象外となることもあるため、契約内容を確認しておきましょう。
契約なしでスポット利用することも可能ですが、その場合は高額な料金が発生する可能性があります。万が一に備え、どのサービスを利用するか事前に決めておくと安心です。
【対処法その4】バッテリー自体を交換する
バッテリーが劣化している場合は、新しいものに交換するのが根本的な解決策です。
古いバッテリーは充電しても性能が回復しないため、バッテリー上がりが頻発するなら交換を検討しましょう。
手順1:バッテリー規格を確認
車種によってバッテリーの規格が異なるため、適合するものを選ぶことが重要です。
バッテリーには「75 D 23 R」のような表記があり、それぞれ以下の意味を持ちます。
それぞれの意味は以下の通りです。
75 = 性能ランク(数字が高いほど大容量・高性能)
D = バッテリーの端側面のサイズ(A~Hで表記)
23 = バッテリーの長側面の長さ(単位はcm)
R = プラス端子の位置(Rは右側、Lは左側)
端側面のサイズ、長側面の長さ、端子の位置を間違えないよう注意しましょう。適合バッテリーがわかったら、カー用品店やオンラインで購入できます。
バッテリーを交換する
交換作業には、ゴム手袋やスパナ、保護メガネを準備します。
1. エンジンを止め、リモコンキーを車から離れた場所に置く
2. マイナス端子、プラス端子の順にケーブルを外す
3. 取り付け金具を外し、バッテリーを持ち上げて取り外す
4. 取り付け台とケーブル端子の汚れを除去
5. 新しいバッテリーを極性を確認しながら設置し、金具で固定
6. プラス端子、マイナス端子の順でケーブルを接続
7. サビ止めのグリースを塗り、端子カバーを取り付ける
一部の車種ではメモリー機能がリセットされるため、バックアップ電源を用意すると安心です。
作業に不安がある方は、ディーラーやカー用品店に依頼しましょう。
バッテリー交換にかかる費用
バッテリーの価格はサイズや性能によって異なり、3000円〜2万円程度です。
カー用品店で交換を依頼する場合、工賃は1000円前後が目安です。
バッテリー交換の注意点
バッテリー交換は根本的な解決策ですが、出先での対応は難しく、自宅などで行うのが一般的です。
交換には時間がかかるため、まずブースターケーブルやロードサービスで一時的に復旧し、後日交換するのが無難でしょう。
また、交換作業が難しい場合は、店舗に持ち込むか出張サービスを利用する選択肢もあります。
車のバッテリー上がりが起こる前兆は?
車のバッテリー上がりは、電力の浪費だけでなく、バッテリー自体の劣化も原因となります。
次の4つの前兆に注意が必要です。
・エンジンがかかりにくい
・ライトの光量が落ちている
・パワーウインドウの開閉が遅い
・アイドリングストップが作動しない
それぞれ解説します。
エンジンがかかりにくい
スターターモーターの動きが鈍かったり、エンジン始動に時間がかかる場合は、バッテリーが弱っている可能性があります。特に寒い朝晩は注意が必要です。
放置すると、突然バッテリーが上がってしまう可能性があるので、早めの交換を検討しましょう。
ライトの光量が落ちている
ヘッドライトやルームランプが暗く感じたり、メーターパネルやカーオーディオのバックライトが暗かったりチラつく場合は、バッテリーの電圧低下が考えられます。早めのバッテリー交換を検討しましょう。
パワーウィンドウの開閉が遅い
窓ガラスの開閉が遅く、途中で止まりそうになる場合は、バッテリーが弱っているサインです。
特にアイドリング時に遅さを感じたら、点検を依頼しましょう。
アイドリングストップが作動しない
アイドリングストップ機能が付いている車で、停車時にエンジンが止まらない場合は、バッテリー残量が不足している可能性があります。
燃費が悪化するだけでなく、バッテリー上がりの前兆でもあるので、速やかに交換を検討しましょう。
車のバッテリー上がり時にやってはいけないこと
バッテリーが上がってしまった時は、以下の2点に注意しましょう。
・何度もエンジンをかけようとする
・バッテリーが上がったまま長時間放置する
それぞれ解説します。
何度もエンジンをかけようとするのはNG
エンジンが全くかからない状態でセルを何度も回すと、バッテリーやスターターモーターに負担がかかり、劣化を早めます。
何度か試してもエンジンがかからない場合は、諦めて適切な対処法を検討しましょう。
バッテリーが上がったまま長期間放置するのはNG
バッテリーは放置すると自然放電が進み、劣化が進行します。劣化が進むと充電容量が減少し、再びバッテリー上がりが起こりやすくなります。
バッテリーが上がったら、迅速に復旧や交換を行いましょう。
バッテリーを点検する方法
バッテリー上がりは、バッテリーの劣化が原因であることが多いです。
バッテリー交換のタイミングを検討するために、以下の方法でバッテリーを点検しましょう。
・バッテリーの使用期間をチェックする
・バッテリーの電圧をチェックする
・バッテリー液の量をチェックする
それぞれ解説します。
バッテリーの使用期間をチェックする
バッテリーの平均寿命は2~3年程度です。新車購入時は、最初の車検が1回目の交換時期の目安となります。
ディーラーで交換した場合は整備記録簿を確認し、3年を目安に交換を検討しましょう。
バッテリーの電圧をチェックする
バッテリーの寿命は電圧でチェックするのが有効です。
テスターを使って電圧を測定しましょう。テスターは購入するか、ディーラーやガソリンスタンドでチェックを依頼すると良いでしょう。5,000円〜1万円程度で購入できます。
正常なバッテリー電圧は12.5V~13Vです。12Vを切っている場合は劣化が進んでいるため、交換を検討しましょう。
おすすめのバッテリーチェッカーはこちらです。
- BT100 12Vバッテリーチェッカー
- TOPDON
バッテリー液の量をチェックする
バッテリー液の量は、バッテリー側面のアッパーラインとロワーラインで確認できます。
メンテナンスフリーのバッテリーが増えていますが、月に1回程度はバッテリー液の量をチェックしましょう。減っている場合は補充が必要です。
バッテリー点検はガソリンスタンドでもできる
ガソリンスタンドでは、バッテリー液の残量やバッテリーの変形などを目視で確認できます。バッテリー液が不足している場合は補充してもらいましょう。
バッテリーの寿命が指摘された場合は、電圧チェックを依頼する、またはメンテナンスノートで交換時期を確認しましょう。
【バッテリーを買い替える人向け】おすすめバッテリー3選
バッテリー上がりをきっかけに新しいバッテリーを検討したい方に向けて、おすすめのバッテリーを3つご紹介します。
パナソニック 国産車バッテリー カオス N-100D23L/C8 CAOS 標準車(充電制御車)用 安心サポート付き
パナソニックのカオスシリーズは、業界最高水準を追求したカーバッテリーです。
2006年の発売以来、グレードアップを繰り返し、現在は8世代目のロングセラー商品となっています。国内製造のバッテリーの中で、全サイズで大容量・最高水準を達成している点も大きな魅力です。
雨水がバッテリー内部に侵入しにくいプラグを採用しており、傾斜によるバッテリー液漏れの発生率は同社比で70%軽減されています。このため、さまざまな環境での使用も安心です。
さらに最大の魅力は、バッテリーが上がった際のロードサービスが保証期間内に無料で利用できることです。商品によって異なりますが、保証対象は年数または規定走行距離を超えるまでとなっています。
※ライトのつけっぱなしによるバッテリー上がりは保証対象外です。
この商品はアイドリングストップ車に対応していますが、ご自身の車への適合については以下のサイトで確認の上、購入することをおすすめします。
サイズ(規格) | N-100D23L/C8 |
---|---|
重量 | 16kg |
5時間率容量(Ah) | 58 |
電圧 | 12V |
端子位置 | L(左側) |
GSユアサ ER Q-85 / 95D23L ECO.R Revolution 国産車バッテリー アイドリングストップ車対応
バッテリー専業メーカーGSユアサの代表的なECO.R Revolutionシリーズは、アイドリングストップ車に特化した商品です。
このシリーズは、アイドリングストップ機能が作動しない電圧に到達するまでの寿命が従来品と比べて200%向上しています。
近年、車の走行距離が減少し、「チョイ乗り」ユーザーが増加していますが、バッテリーは乗車頻度が少ないと放電しやすくなります。
しかし、ECO.R Revolutionシリーズはクイックチャージ性能が高いため、チョイ乗りが続いても迅速に充電でき、バッテリー上がりのリスクを軽減します。
普段あまり車に乗らない方におすすめのバッテリーです。
GSユアサ製バッテリーの対象車種は、以下のURLから検索できます。
サイズ(規格) | ER Q-85/95D23L |
---|---|
重量 | 17.5kg |
5時間率容量(Ah) | 54 |
電圧 | 12V |
端子位置 | L(左側) |
ボッシュ ハイテックプレミアム 国産車 充電制御車/標準車 バッテリー HTP-Q-85/115D23L
ハイテックプレミアムは、ドイツの自動車部品メーカーBOSCH(ボッシュ)の製品です。このバッテリーは、充電制御車と標準車の両方に対応しており、リーズナブルな価格帯ながら安定した始動性能を提供します。
特長として、液栓のないトップフラット特殊電解液還元構造を採用しており、バッテリー液が減りにくい設計となっています。「完全メンテナンスフリー」を謳っており、バッテリー液の補充が不要であることは大きな魅力です。
さらに、このバッテリーは燃費や排ガスを低減するための充電制御システムを備えており、減速またはアクセルオフの状態で走行しているときに多く充電し、加速時やアイドリング時には充電を制御します。
これにより、燃費効率の高い状況でのみ充電が行われるため、燃費向上や排ガスの低減が期待できる点も嬉しいポイントです。
ハイテックプレミアムの対象車種は、以下のURLから検索できます。
サイズ(規格) | HTP-Q-85/115D23L |
---|---|
重量 | 18kg |
5時間率容量(Ah) | 60 |
電圧 | 12V |
端子位置 | L(左側) |
バッテリー上がりに関するよくある質問
ここでは、バッテリー上がりに関するよくある質問を4つご紹介します。
バッテリー上がりの症状が出てもしばらく待った方がよいですか?
バッテリー上がりは自然には回復しません。現代の車は、エンジンを切っていても微量の電力を消費しているため、放置すると事態が悪化する可能性があります。できるだけ早く対処しましょう。
バッテリー上がりが自然回復したけれど、このままで大丈夫ですか?
ごく稀にバッテリーが一時的に回復することがありますが、バッテリー自体の寿命が近づいている可能性があります。
回復後には点検を受け、バッテリーの状態を確認しましょう。
トヨタ プリウスなどのハイブリッド車でバッテリーが上がった場合どうしたらよいですか?
ハイブリッド車はガソリン車と構造が異なるため、自己流での対処は避けましょう。駆動用メインバッテリーと補機バッテリーの2種類があり、それぞれ対処法が異なります。
マニュアルを参照し、ディーラーやロードサービスに連絡しましょう。
バッテリー上がりのロードサービスはJAF以外にもありますか?
JAF以外にも自動車保険会社やクレジットカード会社、ディーラーなどがロードサービスを提供しています。
いざという時のために加入しているサービス内容を確認し、連絡先を把握しておきましょう。
まとめ
車のバッテリー上がりは、消し忘れ、季節的な電力消費増、長期放置、バッテリー寿命など、様々な原因が複合して起こります。
バッテリー上がりの対処法として、ブースターケーブルやジャンプスターターでの救援、ロードサービス、バッテリー交換などがあります。
バッテリー上がりの前兆に気づいて早めに対処することで、トラブルを未然に防げます。外出先でバッテリーが上がると予定が狂ってしまうため、事前に対応策を把握しておくことが大切です。
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記事で紹介した商品を購入した場合、売上の一部が株式会社MOTAに還元されることがあります。
商品価格に変動がある場合、または登録ミスなどの理由により情報が異なる場合があります。最新の価格や商品詳細などについては、各ECサイトや販売店、メーカーサイトなどでご確認ください。
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