S660を買うなら急げ! 生産終了のホンダ軽スポーツが早くも納期待ち!? S660購入者が販売店を直撃した

  • 筆者: 小鮒 康一
  • カメラマン:小林 岳夫・MOTA編集部・Honda
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ホンダ S660が2022年3月に生産を終了するとのの報を受け、駆け込み需要が発生しているという。早くも納期待ちの状況にあるようだ。自らS660のオーダーを入れてしまった(!)というライターの小鮒 康一氏が、S660の受注状況とホンダ販売店の状況についてレポートする!

さよならS660! 売り切れ必至の軽スポーツカー「S660」を写真で見る![フォトギャラリー]

目次[開く][閉じる]
  1. 惜しまれつつ…2022年3月に生産を終えるホンダ S660
  2. 筆者自らS660を購入! 駆け込み需要で販売店は盛り上がっている!?
  3. 「S660ファイナルエディションは完売!」との怪情報は本当か!?

惜しまれつつ…2022年3月に生産を終えるホンダ S660

2015年に登場したホンダのミッドシップ2シーターオープン軽自動車であるS660。これは1996年に販売を終了したビートの実質的な後継車種というだけでなく、2009年に惜しまれながらも姿を消したS2000に続く“ホンダのエス”の称号を受け継ぐモデルとなっています。

そのため軽自動車でありながら、ほとんどの部分が専用設計された非常に豪華な車両となっており、200万円を切る198万円~(デビュー当時)という価格は激安と言っても過言ではないレベルでしょう。

そんなS660もついに2022年3月をもって生産が終了するというアナウンスがメーカーより正式に発表されました。

これは22年より順次、騒音・燃料蒸発量の規制・安全関連など様々な法規対応が必要となり、それに対応するのが困難と判断されたためです。

デビュー当初は注文が殺到し、納期1年以上と言われたS660ですが、最近では年間3000台ほどの販売台数となっており、法規対応にかかるコストを考えれば致し方ないところかもしれません。

筆者自らS660を購入! 駆け込み需要で販売店は盛り上がっている!?

購入に踏ん切りがつかなった人たちが一斉に動き出した!?

しかし、販売終了がアナウンスされた直後に駆け込み需要が発生し、ホンダディーラーでは多くのユーザーが商談をする姿が見られたと言います。それまで欲しい気持ちはありながら、踏ん切りがつかなかった人たちが、生産終了のアナウンスを聞き行動に移したということなのでしょう。

かく言う筆者もそのひとりで、3月12日にそのニュースが流れた直後の週末にはホンダディーラーへ足を運び、そのままの勢いで契約をしてしまったひとりです(笑)。

ちなみに筆者が商談をしているタイミングで、11人いる営業スタッフのうち、4名がS660の商談をしていたというから、その注目度の高さが伺えます。

2021年3月14日時点で納期は8月!?

2021年3月14日時点で、すでに納車は7月~8月となっていましたが(もともとS660は手作業の部分が多く納期がかかるモデルです)、週明けの時点ではすでに納車予定が越年という状況になっていたと聞き、駆け込み需要の多さを感じさせられました。

特にフィナーレを飾る特別仕様車である「モデューロX バージョンZ」は多くの注文が殺到し、通常モデルよりもさらに納期がかかるようです。

「S660ファイナルエディションは完売!」との怪情報は本当か!?

S660 Modulo Xはまだ完売していない!(ただし2021年3月20日時点)

インターネット上では早くも「(S660のファイナルエディションである)バージョンZはすでに完売した」という情報も流れていました。本当なのでしょうか。

ホンダ広報部に確認したところ「バージョンZについては台数限定車ではないので、受注は終了していません。」とのこと(2021年3月18日現在)。

2021年3月の発表段階で予想以上の注文を受けているため、現在生産計画の見直しを図っているそうです。販売店からメーカーへ注文を入れた際に「納期未定」となっていたことから、完売の噂が流れたのかもしれません。

生産計画の変更ということは、納期が短縮される可能性もありそうです。

とはいえ油断大敵! 生産キャパを考えると売り切れもそう遠くない!?

とはいえ2022年3月に生産できるS660の台数は無限ではありませんから、生産できる限界数を超えた段階で販売終了となる可能性もない話ではありません。

現時点で月に生産可能なS660の台数は公表されていませんが、2015年のデビュー時の販売計画台数が月800台であり、デビュー当時の月間登録台数も多くて1000台超といったところ。

現在の生産キャパシティは分かりませんが、当時の計画台数の月800台で計算すると2022年3月までの1年間に生産できる台数は9600台ということになります。

現在、全国にあるホンダカーズ(ディーラー)の店舗数は2000店以上となっていますが、各店舗が毎週1台販売すればひと月でおよそ8000台という計算になりますから、全国的に駆け込み需要が発生すれば、早い段階で受注終了となることもありそうです。

スポーツカーファンは不滅! 次世代モデルの登場にも期待したい!

ファンからは「終了のアナウンスがされてからじゃなく、もっと前から買ってくれればS660はもっと延命できたのに」という声も聞かれましたが、販売終了がきっかけとなったにせよ、スポーツモデルに一定の需要があるということが分かればメーカー側もスポーツモデルの開発を検討してくれるハズ。

S660の終売は残念ではありますが、この駆け込み需要が次期スポーツカーの登場に向けて新しい種を巻いたと考えれば、未来に期待が持てるのではないでしょうか?

[筆者:小鮒 康一]

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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