2021年中で生産終了の新型オデッセイ、ホンダが後継モデルの存在を明示するなら今も“買い”の1台だ

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2021年6月、ホンダは埼玉県のホンダ埼玉製作所 狭山工場の閉鎖に伴い、同工場で製造中の「オデッセイ」を2021年中で生産終了すると発表した。オデッセイといえば、2020年11月に大規模なマイナーチェンジを実施したばかり。いままさに“売り出し中!”のニューモデルが早々に生産終了との報道に、ホンダファンは大きな衝撃を受けた。この状況下、オデッセイは“買い”なのだろうか。改めて検証してみよう。
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  1. 現行型は2013年に登場した5代目 低床設計で見た目以上に広い室内が見どころだ
  2. 気合の入った大規模マイナーチェンジからわずか1年での生産終了アナウンスにおもわず“ぎゃふん”
  3. オデッセイは良いクルマだが、間もなく完全に消滅する予定の車種となると推奨しかねる

現行型は2013年に登場した5代目 低床設計で見た目以上に広い室内が見どころだ

現行型オデッセイは、2013年にフルモデルチェンジした5代目。日本向けオデッセイとしては初となる後席両側スライドドアを採用した点が大きな話題を呼んだ。

全高はややアップしたが、同時に床面も低くしたことで、低い車高のまま広い室内空間を確保。当時のライバル車「トヨタ エスティマ」に対し、大きなアドバンテージを得た。

他方、5代目オデッセイはグッと大きなフロントグリルを装着し、インテリアも高級化。上位クラスのアルファードにも対抗できる上質感も得たことで、より多くのユーザーにアピールする仕立てとなった。

気合の入った大規模マイナーチェンジからわずか1年での生産終了アナウンスにおもわず“ぎゃふん”

そしてデビュー7年が経過した2020年11月、5代目オデッセイは大規模なマイナーチェンジを実施した。デザインを大幅に変更し、押し出しの強さや高級感をさらに強調。大きく印象を変えた。内装も、大型スクリーンのセンターモニターを中心とした新デザインとするなどリニューアル。

元々の美点である低床設計による優れた乗降性や操縦安定性、2モーター式ハイブリッド「e:HEV」の静かな走りは活かしつつ、ほぼフルモデルチェンジではと思えるくらいの刷新を行ったのだった。

このように2020年11月のマイナーチェンジは、モデル末期の仕様変更といった規模ではなかった。これはつまり、まだまだ5代目オデッセイを大事に売り続けていくというホンダの“宣言”だと筆者は好意的に受け取っていたが、それからわずか1年余りでの生産終了には思わず「ぎゃふん」(死語)である。

オデッセイは良いクルマだが、間もなく完全に消滅する予定の車種となると推奨しかねる

5代目オデッセイの低床設計は、乗り込む際に段差を超えないとならないアルファードからすると大きな優位点だ。しかも低重心だから、乗り心地や操縦安定性、そして車両重量や燃費の面でもメリットが大きい。Lクラスミニバンを検討するなら、今も推奨に値するモデルだ。

とはいえ、間もなく消滅していくモデルは全面的に推奨しづらい。ネガな情報は車両自体の人気にも影響し、将来的な中古車相場やリセールバリュー(数年後の再販価値)を大きく左右する可能性もある。

もしモデル廃止が一時的なもので、近く後継車を導入する予定があるというなら、ホンダにはぜひ明確な意思表明をして欲しい。それが、1994年のデビュー以来27年に渡りホンダを支えてきた、老舗ミニバンブランドに対しての責任ではないだろうか。

だいぶ矛盾した言い方になってしまうが、後継モデルの存続が確認出来るのならば、現行型オデッセイは“買い”に値する推奨モデルとなるだろう。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:和田 清志・Honda]

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トクダ トオル(MOTA)
筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから10余年、乗り換えに悩むユーザーの目線に立ったコンテンツ作りを常に意識し続けている。2021年春より編集主幹に就任。編集部の最古参として、編集記事のクオリティ管理、後進育成を担当している。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集主幹)

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