N-ONEに悲願のMTモデルを追加! でもなんで今までなかったの!?

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ほとんど姿を変えずにフルモデルチェンジを果たしたホンダ 新型N-ONE。もちろん中身は最新のモノとなったワケだが、実は念願のMTモデルが追加されたことこそが今回の目玉でもある。でも一体なぜMTモデルをこのタイミングで設定できたのだろうか? そのワケとは?!

>>ところで何が変わった!? 新旧N-ONEを画像で比較

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  1. MTモデル待望論が根強すぎた!
  2. MTのこだわりがスゴい! 悲願達成の裏話も
  3. 数をさばくモデルではない! が、存在そのものに価値アリ

MTモデル待望論が根強すぎた!

そもそもN-ONEは自動車黎明期に生まれたN360(通称Nコロ)を現代風にアレンジしたモデルで、2012年に初代モデルがデビュー。その2年後にはN-ONEカップなるワンメイクレースがスタートするなど、デビュー当初よりモータースポーツ市場でも根強い人気を誇っている数少ない軽自動車だ。

ところが、初代N-ONEにはMTモデルの設定はなく、ユーザーはもとよりホンダ社内からも「ぜひ欲しい!」との声も大きかったという。

MTのこだわりがスゴい! 悲願達成の裏話も

なぜ初代モデルに設定をしなかったかといえば、コストが見合わないからというのが大きな理由。技術的には可能なものの、初代N-ONEの開発時にはMTを載せる予定がなかったことから、大きな改良をしなければ市販化は難しかったのだ。これこそが初代N-ONEにMTがなかった理由だ。

プラットフォームに秘密があった!

となれば「新型には是が非でもMTモデルを設定したかった」と商品開発責任者を務めた宮本 渉氏は語る。

筆者のような素人的な考えからすれば「MTなんて簡単に載せられる」と思うだろうが、どうやら一筋縄ではいかない話であったようだ。というのは、MTモデルを実現するに至るにはプラットフォームの開発にまで話は遡る。

>>やっと来た! N-ONEのMTモデルが本気すぎる

2017年にデビューした現行N-BOXから始まった第二世代のNシリーズは、先進安全装備ホンダセンシングなどの次世代技術や走行性能向上のためにプラットフォームを一新しているのはご存知の通り。N-ワゴン&新型N-ONEもその流れを汲んだモノを採用しているのだが、このプラットフォームにこそ今回の理由が隠されているのだ。

第二世代のプラットフォームを採用しているのは先に挙げた現行N-BOXやNワゴンなどの乗用車が主だが、2018年に追加されたN-VANなる商用モデルにも使っている。

じつは、商用車市場はいまだにMT需要が強く、開発スタート時からこのモデルを追加するプランがあったために、当初よりMTを載せられる設計としていたのだ。

もちろんN-VANのトランスミッションをそのままN-ONEに載せたワケではないが、N-VANがあったからこそ実現できたというワケ。

かなり回りくどくなってしまったが、まとめるとこうだ。新世代プラットフォームの開発時から商用モデルであるN-VANの構想があった。商用車市場はMT需要が高いために、開発時からMTを搭載できる設計としていた。それゆえN-ONEにもMTモデルの設定が可能となったというワケだ。

>>特別装備だらけ! N-ONE RSの超スポーティーな車内がコレ

数をさばくモデルではない! が、存在そのものに価値アリ

もちろんバカ売れするグレードではない。しかも価格も199万9800円(税込)と、軽自動車としてはかなりのお値段である。だが、MTモデルをN-ONEに設定したことに意義があり、これこそがホンダらしさであるのだ。ユーザーの声を拾い上げて市販化できたのも、クルマ好きとしてはかなり嬉しい話。買う買わないは別にして、そんなホンダの姿勢が嬉しいのだ。

昨今のホンダはN-BOXなどの軽自動車が売上の大半を占めていると言われているが、N-ONEをきっかけにかつての元気なイメージが復活することに期待したい!

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

ホンダ/N-ONE
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新車価格:
166.2万円208.6万円
中古価格:
12.9万円258万円

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MOTA編集部 木村 剛大
筆者MOTA編集部 木村 剛大

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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