世界初! 2021年春“自動運転”市販車がいよいよ始動! 近未来の自動運転が目指す究極の姿とは(2/2)

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現在の道路環境下で実現可能な自動運転とは

現実的なのは高速道路など限定的な条件下

そうなると今の道路インフラでレベル3以上の自動運転が可能なのは、高速道路や、柵などで区切られた専用レーンといった、歩行者が入らない場所に限られる。

それでも前方で事故が発生すると道路上に人がいることが想定され、あるいは人の存在を確認された時は、あらかじめドライバーに伝えて自動運転を解除することになる。車両以外が存在する場所での自動運転を実現させるためには、避けて通れない課題がある。

市街地で自動運転を実用化するには“専用軌道”が必要!?

人や車の往来が多い市街地まで自動運転を普及させるには、どうすればいいのか。現段階で実証実験が行われている自動運転の路線バスなどの場合、歩行者などの飛び出しを想定し、かなり低い速度で走行しているケースが多い。

実用的な速度域で走らせるためには、歩行者の立ち入りを禁止した独立軌道が必要だ。街の隅々まで、引込線のような独立軌道が敷かれ、車道と歩道はガードによって完全分離する。歩行者と車両が交わるのは、ホームドアのような扉が設置された車寄せだけだ。そして仮に独立軌道内に人が入って交通事故が生じた時は、鉄道と同じく、入った側に責任があるという認識を法的にも確立させる。

夢物語みたいだが、そこまで交通環境を変えないと、市街地まで含めた自動運転の完全な普及は難しい。

“不公平かつ未完成なツール”からの脱却こそが自動運転の目指す道だ

自動車が至るべき究極の形

問題は進捗を急ぐと「自動運転なんて、結局は無理だ」と諦められてしまうこと。これは避けねばならない。なぜなら自動運転が、自動車の最終的な形であるからだ。

高齢になり、自宅に通じる坂道を登るのが辛くなった時、「そろそろ運転免許を返納しませんか?」といわれる。こんな不条理はない。また目が不自由だったり、知的障害がある人も、クルマを1人で自由に使うことができない。つまり現時点のクルマは、運転免許がなければ扱えない不公平かつ未完成なツールだ。

それを解決するのが自動運転だから、着実に進化させる必要がある。健全な技術の向上を妨げる思惑は、可能な限り排除せねばならない。

[筆者:渡辺 陽一郎]

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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