ホンダが自動運転レベル3を世界初の市販化へ! レベル2とはどう違う? スマホ注視はOK!?

画像ギャラリーはこちら
ホンダが自動運転レベル3の型式指定を国土交通省から取得した。自動運行装置の名称は「Traffic Jam Pilot(トラフィック・ジャム・パイロット)」。2020年度中に「レジェンド」に搭載し市販化する予定だ。しかしレベル2に準拠する日産のプロパイロット2.0などとは一体どこが違うのだろうか。スマホは注視してもいいの!? カーライフジャーナリストの渡辺 陽一郎氏が緊急レポートする!

ところでレジェンドってどんなクルマ!? 写真でもっと見てみる[画像42枚]

目次[開く][閉じる]
  1. 世界初!ホンダが自動運転:レベル3を実用化、2020年度中に「レジェンド」搭載で市販化へ
  2. 「システム監視による自動運転」でもよそ見はダメ! の矛盾
  3. 作動には一定の条件が必要です。ご使用上の注意をよく読んで正しくお使いください…

世界初!ホンダが自動運転:レベル3を実用化、2020年度中に「レジェンド」搭載で市販化へ

2020年11月11日に、ホンダが自動運転レベル3の型式指定を国土交通省から取得したと発表した。高級セダンの「レジェンド」に搭載して、2020年度内(2021年3月末日まで)の発売を予定している。自動運転システムの名称は「Traffic Jam Pilot(トラフィック・ジャム・パイロット)」になるという。

自動運転について、今までの流れを振り返ってみよう。

■自動運転:レベル1・レベル2は「ドライバーによる監視」が必須

近年は先進運転支援機能の搭載車が増えた。衝突被害軽減ブレーキの応用技術により、設定された速度の範囲内で先行車に追従走行したり、車線の中央を走れるように操舵の支援も行う。

これらの作動中はドライバーのステアリングやペダル操作が軽減され、快適性や安全性を高めるが、自動運転には該当せず、運転支援機能に位置付けられる。国土交通省による定義では、運転支援機能は自動運転のレベル1とレベル2に位置している。従って「ドライバーによる監視」が作動条件だ。

日産 スカイラインに搭載されるプロパイロット2.0のように、一定の条件がそろえば、ステアリングホイールから手を離しても作動が続くハンズフリータイプも実用化された。ハンズフリータイプなら、ペダル操作を含めて作動中はドライバーの操作は不要だが、自動運転ではない。非装着車の運転と同様、ドライバーは常に前方や周囲を注視して、車両の動きを監視する必要があるからだ。

■自動運転:レベル3は「システムによる監視」で自動運転可能に

ところがホンダが次期レジェンドで取得した自動運転レベル3は、「ドライバーによる監視」ではなく「システムによる監視」になる。この差は大きい。「ドライバーによる監視」では、常に運転状態を維持しなければならないが、レベル3の「システムによる監視」なら、ドライバーの監視は条件からはずれる。

国土交通省は、レベル3を「特定条件下における自動運転」「特定条件下においてシステムが運転を実施」と表現しており、機能のメリットは「周囲の交通状況監視から解放されて運転負荷を軽減」することだという。

つまりレベル1とレベル2の運転支援とは概念が異なり、自動運転にレベルアップしたことを示す。

「システム監視による自動運転」でもよそ見はダメ! の矛盾

スマホを観ながらの運転はOK? それともNG!?

「周囲の交通状況監視から解放」されるなら、従来の運転支援機能のように、ドライバーが常に前方を向いて周囲の交通状況や車両の挙動を監視する必要はない。条件がそろった状態では、システムが運転と監視を行うから、ドライバーは「よそ見」をしても良いことになる。

しかし前方を注視しなくて良いなら、スマートフォンを見ていても構わないのか、と問われると判断が難しい。国土交通省では以下のように説明している。

「作動後、走行環境条件を満たさなくなる場合や故障発生時等においては、警報を発し運転者による運転操作を求めますので、運転者は過信せず常に運転できる状況を維持する必要があります」

要するにシステムの作動中に環境条件から逸脱して自動運転の制御が中断され、「運転をお願いします」と、車両からドライバーに依頼されることもあるわけだ。

そして環境条件からの逸脱は、自動運転システムの手に負えないことを意味する。そうなると「運転をお願いします」と頼まれて我に返り、前方や周囲を見ると、面倒な事態になっている可能性もある。だから「運転者は過信せずに常に運転できる状況を維持する必要があります」なわけだ。

「常に運転出来る状況」に備えるためには結局、前方注視が必要不可欠

レベル3の「システムによる監視」を素直に受け止めると、手元のスマートフォンを見ていたり、さらにいえばパソコンで仕事をしても構わないと思うが、そこまで頼れるシステムではない。何事もなければ快適な自動運転を続けるが、問題が生じた時に「運転をお願いします」と頼まれるとすれば、従来のレベル2と同じく前方や周囲を注視しなければならない。そうしないと「常に運転できる状況を維持する」ことは不可能だ。

走行環境条件によると、急カーブは自動運転の除外区間になる。あらかじめ「この先に急カーブがあるので、ご自分で運転してください」と案内されるが、スマートフォンやパソコンに没頭していると運転感覚を取り戻すのに時間を要する。

ちなみに今は、国土交通省を含め、官民一体になって自動運転の実現に取り組んでいる。良いことだが、それ以上に優先すべきは安全だ。システムによる監視が行われるレベル3でも、実際に使う時は、レベル2の正確性を高めたタイプと認識した方が安全だろう。「常に運転できる状況」を保っておきたい。

万一事故が発生すれば、自動運転レベル3の作動中でも、責任はドライバーに生じる。その意味でも、スマートフォンを安心して見ているわけにはいかない。

作動には一定の条件が必要です。ご使用上の注意をよく読んで正しくお使いください…

高速道路の渋滞時、時速50キロ以下で機能

なお、トラフィックジャムパイロットの走行環境条件は、以下のような内容だ。

道路区間:高速自動車国道、都市高速道路、それに接続される自動車専用道路(一部区間を除く)

除外区間と場所:自車線と対向車線が中央分離帯などで区分されていない区間、急カーブ、料金所、サービスエリア、パーキングエリアなど。

自車の速度:装置の作動前が時速30km未満、作動開始後は約50km以下であること。

自車の走行状況:高精度地図および全球測位衛生システムによる情報が入手できること。

ドライバーの状態と操作状況:正しい姿勢でシートベルトをしていて、ステアリングホイール/アクセル/ブレーキの操作をしていないこと。

自車の速度は、装置の作動前が時速30キロ未満、作動開始後も時速約50キロ以下だから、高速道路の渋滞時などに使う機能だ。作動開始後でも作動条件が時速約50キロ以下だから、渋滞が解消されて速度が上昇するとキャンセルされる。そこを考えてもスマートフォンなどを注視するのは難しい。

自動運転レベル3実現に向け、国土交通省も全面バックアップ

なお自動運転レベル3に対応した車両の商品化に向けて、道路運送車両法の一部が改正され、2020年4月1日から施行されている。

この中には、走行環境条件を外れる前には運転を引き継ぐ警報を発してそれまでは安全運行を継続すること、引き継がれない時は安全に停車すること、ドライバーを監視するドライバーモニタリングを搭載すること、不正アクセス防止のためのサイバーセキュリティ確保の対策を講じること、作動状態の記録装置を装着すること、ドライバーが対応できない状態になった時刻なども記録すること、自動運転車のステッカーをボディの後部に貼ることなどが定められている。

レジェンドに搭載されるセンサーは、複数のカメラ、レーダー、音波センサーで、前述の高精度地図なども採用されている。高機能ではあるが、際立って高コストなメカニズムは見られない。安全に使いこなして、嫌な渋滞や低速運転も快適に楽しみたい。

[筆者:渡辺 陽一郎]

ホンダ/レジェンド
ホンダ レジェンドカタログを見る
新車価格:
720.5万円720.5万円
中古価格:
34.8万円615.5万円

寝転んだままでマイカー査定!

車の買取査定ってシンプルに「めんどくさい」ですよね。 鬼電対応に、どこが高く買い取ってくれるか比較しつつ・・・といった感じで非常にめんどくさい!

MOTA車買取なら家で寝転んだままマイカー情報をパパッと入力するだけで愛車の売値を知れちゃいます。

MOTA車買取はこちら

もちろん鬼電対応や、他社比較に時間を使う必要は一切なし! 簡単45秒登録で数ある買取社の中からもっとも高値で買い取ってくれる3社だけがあなたにオファーの電話を致します。

MOTA車買取はこちら

この記事の画像ギャラリーはこちら
渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

新車の見積もりや値引き、中古車の問い合わせなど、自動車の購入に関するサポートを行っているMOTA(モータ)では、新型車や注目の自動車の解説記事、試乗レポートなど、最新の自動車記事を展開しており、それらの記事はMOTA編集部編集長の監修により、記事の企画・取材・編集など行っております。MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ
ワンランク上の宿で、贅沢なひとときを... 山里のいおり 草円
人気記事ランキング

愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?

  • 複数社を比較して、最高値で売却しよう!

    新車や中古車を購入する際、今乗っている愛車はどのように売却していますか?1社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目指しましょう。

  • MOTA車買取は、ネット上で売値がわかる。望まない営業電話なし!

    よくある一括査定で、最も嫌なのが「望まない買取店からの営業電話」。MOTA車買取は、この望まない営業電話をなくした画期的なサービスです。最大10社以上がネットで査定し、高値を付けた3社だけから連絡がきますので安心。

新車・中古車を検討の方へ

【クルマ比較ch】MOTAでは同価格帯の車種の内外装を動画で徹底比較!

MOTAではYoutubeでも、様々な車種の内外装比較動画をアップ! 「悩んでいる車種がある」「購入を検討している」という方は是非チャンネル登録をお願いします!

おすすめの関連記事

ホンダ レジェンドの最新自動車ニュース/記事

ホンダのカタログ情報 ホンダ レジェンドのカタログ情報 ホンダの中古車検索 ホンダ レジェンドの中古車検索 ホンダの記事一覧 ホンダ レジェンドの記事一覧 ホンダのニュース一覧 ホンダ レジェンドのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる