ホンダ 新型フィット・フィットハイブリッド[2013年9月発売予定] 新型車解説・試乗/渡辺陽一郎(4/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:本田技研工業株式会社
新型フィットの走行バランスは2代目「フィットハイブリッドRS」の延長線上にある
なお、新型フィットの走行安定性と乗り心地のバランスは、現行フィットでいえば「フィットハイブリッドRS」の延長線上にある。
現行フィットハイブリッドRSでは、ノーマルエンジンのRSに対し、リアのHビームバルクヘッドの板厚を増して剛性の向上を図った。キャンバー角度も変更され、スプリング、ショックアブソーバー、スタビライザーも専用設計となる。そのために80kgの重量増加を感じさせず、操舵感が自然で乗り心地も快適だ。
現行フィットハイブリッドRSは、新型フィットの運転感覚の布石ともいえるだろう。
なので、新型フィットの乗り心地と走行安定性をいち早く知りたいなら、ディーラーで現行フィットハイブリッドRSを試乗すると良い。動力性能は参考にならないものの、走行安定性と乗り心地については大よその方向性を把握できるはずだ。
安全装備については、横滑り防止装置を全車に標準装備。
さらにサイド&カーテンエアバッグと併せて、シティブレーキアクティブシステムもオプション設定。これは、ムーヴやワゴンRに採用されているタイプと同様に、低速域における衝突回避を支援する機能だ。赤外線レーザーが前方を監視していて、時速30km以下で衝突不可避の状況になると、自動的に緊急ブレーキを作動させる。このほか、急ブレーキを踏んだ時に自動的にハザードランプを高速点滅させる機能も備わる。
グレードは複数のタイプが用意されるが、低価格指向のユーザーであれば、「13G・Fパッケージ」がベスト。装備内容は現行型のスマートセレクションに近く、スマートキーなども標準装着される。
ノーマルエンジンで充実した内容を求めるなら「15X・Lパッケージ」。1.5リッターエンジンの搭載で動力性能が高まり、シート生地もグランスムースとファブリックに上級化される。
スポーツ派は、同じ1.5リッターエンジンを積んだ「RS」に注目したい。
そしてハイブリッドは、買い得感を重視するなら「Fパッケージ」だが、最上級の「Sパッケージ」も選ぶメリットが大きい。RSなどと同様にパドルシフトが装着され、新型ハイブリッドのATは有段式の7速だから、無段変速のCVTによる疑似変速とは違うメリハリのある変速操作が行える。
それにしても、新型フィットは話題性の高いクルマだ。グレード構成も幅広く、様々なユーザーを惹き付けるはず。当然、ライバル車に与える影響も大きい。
最近はもっぱら軽自動車の話題が多いが、新型フィットが登場すればコンパクトカー市場も再び活性化することだろう。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。